20-21シーズン マッチレポート

20-21シーズン セリエA 34節クロトーネ×インテル

スクデット獲得にリーチをかけているインテル。今節勝利し、2位のアタランタが引き分け以下なら、優勝決定です。

ひとまずはこの試合を勝って、アタランタの結果を待ちたいですね。

今節は、最下位に沈むクロトーネが相手でした。

 

 

さて結果の方ですが、0-2の勝利です!!

コンテの采配が当たりましたね。またもやエリクセンが弾丸ミドルを決めてくれました。

ハキミも久々にゴールを決めて、危なげなく勝利しています。

ハイライト

マッチレポート

試合データ

WhoScored.comより引用しています。

クロトーネインテル
得点02
ポゼッション38.8%61.2%
シュート(枠内)6(1)23(5)
パス346561
クロス1835
コーナー38
シュートブロック104
タックル811

先制点を取るまではインテルが支配し、クロトーネが自陣に閉じこもる展開でした。

ウナスを中心としたカウンターには苦戦しましたが、決定機を作らせず無失点に抑えています。

2度のポスト直撃

前節からスタメンを2人変更したインテル。エリクセンとペリシッチに代わり、センシとダルミアンが先発しました。

クロトーネは最下位に沈んでいるとはいえ、19ゴールを上げているシミーを始め、個性的な選手が多かったです。少ない人数でも、カウンターを成功させていました。

特にウナスは、いい選手ですね。持ち前のテクニックで、インテル守備陣を苦しめていました。

試合開始早々には、ウナスがドリブルからシュートし、ハンダノビッチを強襲しています。

 

序盤は、クロトーネの守備の対応が曖昧だったため、ビッグチャンスを作っていました。

センシが斜めの動きでDFラインの裏を取り、ブロゾビッチがスルーパス。GKと1対1になりますが、体勢が悪くシュートは止められました。

センシはシュート意識が高いですね。ボールを持ったら、常にシュートを狙っています。

 

前半10分くらいは、チガリーニを中心にクロトーネがボールを保持していました。

しかし、インテルに攻め込まれ、徐々にラインが下がっていきます。

自陣に閉じこもり、カウンターを狙う形になっていきました。

インテルは、中央の危険なゾーンを固められたため、外で回すシーンが多くなりクロスが増えます。

この試合、クロトーネの倍である35本のクロスを上げました。

 

攻め込む中でCKも増えます。

センシのCKにルカクがフリックし、ポストに当たるシーンもありました。

 

インテルは、シュクリニアルとバストーニが上がり、サイドで数的優位を作っていました。

ハキミが中、シュクリニアルがサイドに張り、バレッラは後ろのポジションを埋めます。

シュクリニアルがブロゾビッチにパスを出し、ハキミの裏のスペースに入ります。ブロゾビッチから浮き玉のパスを受け、ヘディングで落とし、ルカクがボレーシュート。こぼれ球をラウタロがオーバーヘッドしますが、これは枠を外れました。

 

ブロゾビッチは、ウナスのマークで消されていましたが、要所で仕事をしていました。

相手のパスを予測してカットし、バレッラに渡します。走り出していたラウタロへのスルーパスが決定機になりかけますが、トラップをミスってしまいました。

インテルは、攻め込みながらも中々チャンスを決めきれません。

ショートコーナーからは、バレッラのクロスにバストーニがフリーで合わせますが、ヒットしませんでした。

GKのロングボールをセンシがカットしたシーンは、ラウタロが拾ってシュートしますが、ポスト直撃です。

ハキミがクロスを上げたシーンは、こぼれ球にセンシが至近距離でボレーしますが、GKに弾かれました。

 

結局、点を奪えず、前半は終了です。

コンテ采配的中

解説の細江さんいわく、後半、コンテはビルドアップのやり方を変えたようです。

CBがサイドに張り、WBが1レーン中に入る形です。ただ、その効果はあまり感じられませんでした。

また、ダルミアンは相手と正対した状態から、少し動かしてクロスを上げるプレイが得意なようです。

言われてみると、確かにそのプレイをよく見る気がします。

 

中々点が取れないインテルは、一気に3枚代えで流れを変えようとします。

センシ、ラウタロ、ダルミアンに代えて、エリクセン、サンチェス、ペリシッチを投入しました。

この采配が、見事に当たります。

細江さんがエリクセンのダイレクトパスで、リズムを変える狙いがあると言っていましたが、その通りでした。

ブロゾビッチのパスをエリクセンが、ダイレクトでサンチェスにパス。ヒールでフリックしてルカクに渡し、エリクセンに落とします。

ダイレクトで合わせたシュートは、ディフレクションして、地を這うようにゴール右隅に決まりました。

物凄いシュートが決まりましたね。ナポリ戦に続き、素晴らしいゴールを決めてくれました。

 

1点取ったインテルは、引いてカウンターを狙います。

カウンターから、ペリシッチが左サイドで受けて、コントロールシュートを打ちますが、これは右に逸れました。

次も、ペリシッチがチャンスを作ります。左からゴール前にクロスを流しますが、これはサンチェスとルカクが触れませんでした。

 

更にカウンターから、ルカクがチャンスを作ります。中盤で反転して持ち上がり、ペリシッチにパス。折返したボールを、ルカクが流し込みます。

ゴールに見えましたが、ペリシッチの位置がオフサイドで、取り消しとなりました。

ルカクの5試合振りのゴールはなくなりました。

しかし、今度こそ追加点を決めます。

 

カウンターで、バレッラが相手からボールを奪い2対1の状況となります。並走したハキミにパスを出し、GKと1対1。

落ち着いて、股抜きシュートでゴールを決めました。ハキミは久々のゴールです。上手かったですね。

クロトーネは、バレッラのファウルを主張しましたが、認められずゴールとなりました。

 

そのまま試合終了のホイッスルが鳴ります。

0-2で勝利しました。アタランタの結果次第では、今節で優勝が決まりです!

選手レビュー

MOMはハキミ

WhoScored.comによる、MOMに輝いたのはハキミでした。

久々のゴールを決めてくれましたね。シュート技術は、本当に高いです。

落ち着いて股抜きのゴールを決めました。

ハキミは単純な裏抜けだけでなく、斜めの動きで相手の裏を取れるのが良いですね。

そうすることで、相手のマークを混乱させることができます。

エリクセンの弾丸ミドル

先日のナポリ戦で、今シーズンのリーグ戦初ゴールを決めたエリクセンですが、この試合でも弾丸ミドルを決めてくれました。

昔から、インテルには長距離砲を持っている選手がいます。グアリン砲やナインゴラン。その系譜ではないですが、今のインテルの飛び道具はエリクセンですね。

また、セットプレイを蹴れるのも強みです。FKが任せられる選手が長らくいませんでしたが、その役割を果たしてくれています。

昨シーズンに獲得して以降、ずっとフィットしていませんでしたが、よく今の地位を築いてくれました。

徐々に出場機会の増えてきたセンシ

昨シーズンのユベントス戦以降、ずっと怪我に悩まされてきたセンシ。

復帰しては怪我をし、昨シーズンは、ほぼ出場機会がありませんでした。

今シーズンも、ビダルやエリクセンの壁を超えられず、ほとんど出場機会がありません。

しかし、ここ最近はスタメン起用が徐々に増え始めています。

積極的なシュートを放っていますし、この試合は、チームトップのキーパス5本を出しています。

調子を上げて、翌シーズンは本来の実力を発揮して欲しいですね。

テクニシャンのウナス

クロトーネの選手で目立っていたのが、ウナスです。

ドリブル成功数7回は、両チームトップの数字です。

自陣で3、4人位に囲まれながら、ドリブルで密集を抜け出したプレイは見事でした。

クロトーネは、これだけの選手がいても、最下位なのは守備が安定していないからでしょうか。

降格はほぼ決まっているため、何人かは移籍すると思いますが、誰が出ていくのか気になる所です。

 次節はサンプドリア戦

今節、アタランタがサッスオーロに勝てば、インテルの優勝は持ち越しです。

次節インテルがサンプドリアにホームで勝てば、スクデット獲得が決まりとなります。

前半戦では、サンプドリアに負けているため、ここでリベンジして優勝も良いシナリオですね。

キックオフは、2021/5/9(日) AM1:00キックオフです。

 

是非とも勝利して欲しい試合です。

では!

インテル戦見るならDAZN!

DAZN

スポンサーリンク

-20-21シーズン, マッチレポート