クラブワールドカップをめぐる不透明な状況が続き、大会出場を決めたチームに不安が広がっている。インテルとユベントスは事態を懸念するクラブのひとつだ。
確定しているのは6月15日~7月13日の日程のみ。開催地も、出場チーム2チームも決まっていない。何より資金が不足している。FIFAが熱心に進めているクラブワールドカップの規模を8チームから32チームに拡大する計画はまだ基盤が固まっていない。大会開始まで9か月未満と迫っているため、難航が予想される。
そのため、イタリア代表のインテルとユベントス、さらには他の強豪クラブもすでに警戒態勢に入っている。
テレビの放映権をめぐる地域別の入札期限が先日終了したが、応募者はゼロだった。12月に抽選会が予定されているが、裸の王様にならないかとFIFAのインファンティーノ会長が懸念している。そのため、会長自らが事態の収拾に取り組み、危機管理チームを組織して世界のテレビ局に働きかけている。
サッカー界のトップリーグの新大会が開催されなくなることは、FIFAも想定していない恥辱だ。FIFAは世界地図をくまなく調べ、リヤドに期待を寄せている。サウジアラビアは2034年のワールドカップの開催を予定しており、FIFAはクラブ版への関心も示されることを期待している。だが、どうなるかは未知数だ。
米国も候補地として検討され、スタジアムの第1候補リストが公表された。しかし、長い沈黙の後、別のリストが登場した。距離や時差が関係するため、設備も決まっていないトーナメントに大金を投資してもらうのは難しい。そのため、放映権の確保が難航しているのだ。FIFAは当初40億ドルの収入を見込んでいたが、予算の20億ドルの2倍だ。アップル社は10億ドルを提示したが、合意には至らなかった。テレビ放映(と開催地)がなければ、スポンサーを惹きつけるのは難しい。スポットライトを求めるスポンサーは、現時点でFIFAには何も提供できない。しかし、時間は刻一刻と迫っている。
インテルとユベントス、明確化を求める
クラブはFIFAによる報酬を待ち構えているが、今のところ音沙汰はない。イタリア勢としてはインテルとユベントスが参加を予定し、この2クラブの本部では事態の明確化を待っている。2025年夏の日程を計画する必要があるためだ。
引用元 : Mondiale per Club rischia di saltare, mancano stadi e soldi. Inter e Juve chiedono…