マッチレポート ユーロ2020

ユーロ2020 グループA  イタリア×ウェールズ

ユーロ2020も、グループステージ最終戦となりました。

イタリアは、すでに決勝トーナメント進出を決めており、引き分け以上で首位通過となります。

1勝1分で2位につける、ウェールズと対戦しました。

 

 

さて、結果の方は、1-0でイタリアが勝利しました。

メンバーが変わっても、強さは変わりませんね。ウェールズを圧倒していました、

ハイライト

マッチレポート

試合データ

WhoScored.comより引用しています。

イタリアウェールズ
得点10
ポゼッション69.2%30.8%
シュート(枠内)23(6)3(1)
パス595264
クロス182
コーナー71
シュートブロック13
タックル1211

イタリアが、終始ゲームを支配していました。ウェールズは、1人退場者を出して苦しくなりましたね。

スタメン8人変更

決勝トーナメント進出をすでに決めているイタリアは、スタメンを大幅に変更しました。

第2戦から、ドンナルンマ、ボヌッチ、ジョルジーニョ以外を変更しています。

バストーニも先発しています!

 

ゲーム開始直後は、攻守が入れ替わる展開となりました。

イタリアも、ボヌッチやバストーニがロングボールを多用します。

ただ、時間が経つにつれて、イタリアが支配力を強めていきました。

10分を過ぎた辺りから、エメルソンが高い位置を取る、変則的な3バックとなっていました。

バストーニは大きく開き、SBの様なポジショニングを取ります。

CBの間には、ヴェラッティが落ちてきて、ビルドアップを助けていました。また、ジョルジーニョがマンマークされていたため、ヴェラッティがゲームを作る役割です。

 

バストーニは、積極的な上がりから、チャンスを作ります。

アーリークロスが、ベロッティに通りかけますが、惜しくも触れませんでした。

やはり、良いクロスを上げますね。インテルでも、多くのチャンスを作っていました。

バストーニのクロスから、キエーザがトラップしてシュートするシーンもありました。

これは枠を外れましたが、ウェールズはバストーニを捕まえるのに、苦労していましたね。

 

ウェールズは、自陣に閉じ込められ、攻撃の形を作れません。

ボールを持っても、イタリアのハイプレスに苦しみ、繋ぐことができませんでした。

そうなると、チャンスとなるのがセットプレイです。

CKから、ガンターがフリーでヘディングをしますが、枠の上に外れました。

 

イタリアは、ボヌッチを残して、全員攻撃に行くようなシーンもありました。

そして、遂に追加点を奪います。

ゴール前のFKをヴェラッティが蹴り、薄く触って軌道を変えたペッシーナのシュートが、ゴール左に決まりました。

センシが怪我で離脱して、追加招集されたペッシーナですが、嬉しいゴールですね。

ペッシーナは、ボールに触る機会は少ないのですが、良い位置取りをします。

左サイドから、グラウンダーのクロスが入り、ペッシーナが触ればゴールというシーンも作りました。

 

イタリアが優位に試合を進めたまま、前半は終了です。

アムパドゥの退場

1点リードするイタリアですが、後半も守備の強度は高いままでした。

CBまでプレスにいき、前からボールを奪おうとします。

そして、決定機を作りました。

ゴールから少し遠い位置で、ベロッティがファウルを受けます。

FKから、ベルナルデスキが放ったシュートは、壁の横を抜けて、ポストに当たりました。

 

対するウェールズも、高い位置からプレスをかけます。

イタリアは、後方からも丁寧に繋ぐため、度々ウェールズのプレスに引っかかっていました。

そして、ロングボールからチャンスを作ります。

裏に出したボールを、アチェルビがヘディングでクリアしようとしますが、ミートせずラムジーに奪われます。

GKと1対1になりますが、ドンナルンマが冷静に対応したため、ラムジーが判断に迷いシュートを打てませんでした。

 

勢いに乗りたいウェールズですが、退場者を出してしまいます。

中盤でボール奪取を試みたアムパドゥが、ベルナルデスキの足を踏み、一発退場となりました。

少し厳しい気もしますが、これでウェールズは苦しくなりましたね。

守備に追われ、反撃の糸口を掴めないまま、時間が過ぎていきます。

 

イタリアも、次々とチャンスを作りますが、得点を奪うまでには至りませんでした。

ただ、キエーザの突破は目立っていましたね。

同じポジションには、ベラルディがいますが、この試合で序列の変化はあったのでしょうか。

決勝トーナメントが楽しみです。

また、控えにカストロビッリがいたのは、驚きました。イタリア代表の中盤は、本当に層が厚いですね。

 

ウェールズは、FKからベイルがフリーでボレーを放つシーンはありましたが、決めきれませんでした。

お互い得点を奪えず、試合終了です。

イタリアが1-0で勝利しました。

選手レビュー

MOMはヴェラッティ

WhoScored.comによる、MOMはヴェラッティでした。

マンマークを受けるジョルジーニョ代わり、DFラインまで下がって、ビルドアップの中心になっていました。

また、FKからペッシーナの決勝点をアシストしています。

イタリアのポゼッション69.2%の内、12.8%をヴェラッティが保持していました。

タッチ数も136回、パス成功数103本、キーパス5本と、両チーム合わせてもダントツの数字です。

タックルも4回成功させており、攻守に貢献していました。

決勝トーナメントでは、中盤のスタメンに名を連ねるのでしょうか。マンチーニにとっては、嬉しい悩みですね。

安定感を見せたバストーニ

ユーロ初先発となったバストーニですが、中々の活躍を見せたのではないでしょうか。

空中戦勝利数7回は、両チームトップの数字です。

パス成功数、キーパス数もヴェラッティに続き、2位の数字ですし、精度の高いクロスでチャンスも作っていました。

何より、クリーンシートで試合を終えています。

キエッリーニの怪我の具合が分かりませんが、決勝トーナメント初戦で出番が来るかもしれませんね。

アチェルビが若干、不安定なパフォーマンスを見せていたため、チャンスはあります。

決勝点を決めたペッシーナ

センシの怪我により、追加招集されたペッシーナですが、見事な決勝点でした。

誰かが、ペッシーナはラッキーボーイになるかもしれない、と言っていましたが、その通りかもしれませんね。

イタリア代表の中盤は、層が厚いですが、チャンスはあります。

決勝トーナメントで、本当にラッキーボーイとなって欲しいですね。

 グループステージ首位通過

グループステージを3連勝で終えたイタリアは、グループA首位通過を決めました。

決勝トーナメント1回戦の相手は、グループCを2位で通過した、オーストリアとなりました。

アラバ擁するオーストリアも、タレントがいますね。

圧倒的な強さを見せてきたイタリアですが、一発勝負の決勝トーナメントでは何が起こるか分かりません。

油断せずに、勝利を収めて欲しいですね。

2021627() 4:00 キックオフとなります。

 

ユーロは、WOWOWの独占放送です。

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