ユーロ2020も、グループステージ最終戦となりました。
イタリアは、すでに決勝トーナメント進出を決めており、引き分け以上で首位通過となります。
1勝1分で2位につける、ウェールズと対戦しました。
さて、結果の方は、1-0でイタリアが勝利しました。
メンバーが変わっても、強さは変わりませんね。ウェールズを圧倒していました、
ハイライト
マッチレポート
試合データ
WhoScored.comより引用しています。
イタリア | ウェールズ | |
---|---|---|
得点 | 1 | 0 |
ポゼッション | 69.2% | 30.8% |
シュート(枠内) | 23(6) | 3(1) |
パス | 595 | 264 |
クロス | 18 | 2 |
コーナー | 7 | 1 |
シュートブロック | 1 | 3 |
タックル | 12 | 11 |
イタリアが、終始ゲームを支配していました。ウェールズは、1人退場者を出して苦しくなりましたね。
スタメン8人変更
決勝トーナメント進出をすでに決めているイタリアは、スタメンを大幅に変更しました。
第2戦から、ドンナルンマ、ボヌッチ、ジョルジーニョ以外を変更しています。
バストーニも先発しています!
ゲーム開始直後は、攻守が入れ替わる展開となりました。
イタリアも、ボヌッチやバストーニがロングボールを多用します。
ただ、時間が経つにつれて、イタリアが支配力を強めていきました。
10分を過ぎた辺りから、エメルソンが高い位置を取る、変則的な3バックとなっていました。
バストーニは大きく開き、SBの様なポジショニングを取ります。
CBの間には、ヴェラッティが落ちてきて、ビルドアップを助けていました。また、ジョルジーニョがマンマークされていたため、ヴェラッティがゲームを作る役割です。
バストーニは、積極的な上がりから、チャンスを作ります。
アーリークロスが、ベロッティに通りかけますが、惜しくも触れませんでした。
やはり、良いクロスを上げますね。インテルでも、多くのチャンスを作っていました。
バストーニのクロスから、キエーザがトラップしてシュートするシーンもありました。
これは枠を外れましたが、ウェールズはバストーニを捕まえるのに、苦労していましたね。
ウェールズは、自陣に閉じ込められ、攻撃の形を作れません。
ボールを持っても、イタリアのハイプレスに苦しみ、繋ぐことができませんでした。
そうなると、チャンスとなるのがセットプレイです。
CKから、ガンターがフリーでヘディングをしますが、枠の上に外れました。
イタリアは、ボヌッチを残して、全員攻撃に行くようなシーンもありました。
そして、遂に追加点を奪います。
ゴール前のFKをヴェラッティが蹴り、薄く触って軌道を変えたペッシーナのシュートが、ゴール左に決まりました。
センシが怪我で離脱して、追加招集されたペッシーナですが、嬉しいゴールですね。
ペッシーナは、ボールに触る機会は少ないのですが、良い位置取りをします。
左サイドから、グラウンダーのクロスが入り、ペッシーナが触ればゴールというシーンも作りました。
イタリアが優位に試合を進めたまま、前半は終了です。
アムパドゥの退場
1点リードするイタリアですが、後半も守備の強度は高いままでした。
CBまでプレスにいき、前からボールを奪おうとします。
そして、決定機を作りました。
ゴールから少し遠い位置で、ベロッティがファウルを受けます。
FKから、ベルナルデスキが放ったシュートは、壁の横を抜けて、ポストに当たりました。
対するウェールズも、高い位置からプレスをかけます。
イタリアは、後方からも丁寧に繋ぐため、度々ウェールズのプレスに引っかかっていました。
そして、ロングボールからチャンスを作ります。
裏に出したボールを、アチェルビがヘディングでクリアしようとしますが、ミートせずラムジーに奪われます。
GKと1対1になりますが、ドンナルンマが冷静に対応したため、ラムジーが判断に迷いシュートを打てませんでした。
勢いに乗りたいウェールズですが、退場者を出してしまいます。
中盤でボール奪取を試みたアムパドゥが、ベルナルデスキの足を踏み、一発退場となりました。
少し厳しい気もしますが、これでウェールズは苦しくなりましたね。
守備に追われ、反撃の糸口を掴めないまま、時間が過ぎていきます。
イタリアも、次々とチャンスを作りますが、得点を奪うまでには至りませんでした。
ただ、キエーザの突破は目立っていましたね。
同じポジションには、ベラルディがいますが、この試合で序列の変化はあったのでしょうか。
決勝トーナメントが楽しみです。
また、控えにカストロビッリがいたのは、驚きました。イタリア代表の中盤は、本当に層が厚いですね。
ウェールズは、FKからベイルがフリーでボレーを放つシーンはありましたが、決めきれませんでした。
お互い得点を奪えず、試合終了です。
イタリアが1-0で勝利しました。
選手レビュー
MOMはヴェラッティ
WhoScored.comによる、MOMはヴェラッティでした。
マンマークを受けるジョルジーニョ代わり、DFラインまで下がって、ビルドアップの中心になっていました。
また、FKからペッシーナの決勝点をアシストしています。
イタリアのポゼッション69.2%の内、12.8%をヴェラッティが保持していました。
タッチ数も136回、パス成功数103本、キーパス5本と、両チーム合わせてもダントツの数字です。
タックルも4回成功させており、攻守に貢献していました。
決勝トーナメントでは、中盤のスタメンに名を連ねるのでしょうか。マンチーニにとっては、嬉しい悩みですね。
安定感を見せたバストーニ
ユーロ初先発となったバストーニですが、中々の活躍を見せたのではないでしょうか。
空中戦勝利数7回は、両チームトップの数字です。
パス成功数、キーパス数もヴェラッティに続き、2位の数字ですし、精度の高いクロスでチャンスも作っていました。
何より、クリーンシートで試合を終えています。
キエッリーニの怪我の具合が分かりませんが、決勝トーナメント初戦で出番が来るかもしれませんね。
アチェルビが若干、不安定なパフォーマンスを見せていたため、チャンスはあります。
決勝点を決めたペッシーナ
センシの怪我により、追加招集されたペッシーナですが、見事な決勝点でした。
誰かが、ペッシーナはラッキーボーイになるかもしれない、と言っていましたが、その通りかもしれませんね。
イタリア代表の中盤は、層が厚いですが、チャンスはあります。
決勝トーナメントで、本当にラッキーボーイとなって欲しいですね。
グループステージ首位通過
グループステージを3連勝で終えたイタリアは、グループA首位通過を決めました。
決勝トーナメント1回戦の相手は、グループCを2位で通過した、オーストリアとなりました。
アラバ擁するオーストリアも、タレントがいますね。
圧倒的な強さを見せてきたイタリアですが、一発勝負の決勝トーナメントでは何が起こるか分かりません。
油断せずに、勝利を収めて欲しいですね。
2021年6月27日(日) 4:00 キックオフとなります。
ユーロは、WOWOWの独占放送です。
では!