インテルには1つの選択肢しかなかった。勝利のみだ。
そしてエンポリでネラズーリは3ポイントを獲得。これによりラウタロらチームはナポリを追う体制をとることができ、ナポリが首位を独走するのを防ぐことが可能になった。インザーギにとって、0-3の勝利は必要な答えとなった。とりわけクリーンシート(今季4度目)がそれを証明している。ユベントス戦で4失点を喫したインテル守備陣に安定感が戻ったということだ。とはいえ、カステラーニでの試合は容易ではなかった。特に前半は苦戦した。
インテルが完全に主導権を握るきっかけとなったのは30分の出来事だった。ググリチゼがトーラムに対して性急かつ危険な行為を働き退場処分に。それによりエンポリは10人となり、ダヴェルザの守備計画は混乱した。
後半、ネラズーリは相手を自陣に押し込んで試合を有利に進め、フラッテシのシュートが相手に当たって先制点が入った。フラッテシは67分にも2点目を決め、終盤にはラウタロがバスケスのミスを突いて試合を終わらせた。注目すべきは、パラスィオスがインテル加入後初めてイタリアのピッチに立ったこと。試合終了が目前というところでデ・フライと交代で出場した。
しかし、話はフラッテシに戻る。彼はこの試合の絶対的な主役だった。先発で出場したこの1999年生まれのMFは、再びゴールを決めて相手のゴールに対する素晴らしい感覚を証明した(今季3ゴール、代表チームでの出場を含めると6ゴール、インテルでは11ゴール)。
それなのに、彼の顔が注目を集めた。試合中ずっと彼は真面目な顔で、ゴール後のチームメートとのハグの後ですら、笑顔を見せなかった。この場合は、かつてエンポリ(2019/20シーズンのセリエB)でプレーしたという事実はほとんど関係ない。フラッテシはもっとプレーしたい、控えではないと言い訳にしたくない、試合中に切り札として投入されるだけではないと隠さなかった。もちろん、抗議するようなことはなく、試合後のインタビューで彼はそれを強調した。しかし、彼はすぐに笑顔を取り戻すだろう。彼のその笑顔が、彼をネラズーリのファンのアイドルにしたのだ。
引用元 : Inter, la vittoria che serviva: Napoli avvisato. Frattesi, ora ritrova il sorriso