21-22シーズン マッチレポート

21-22シーズン セリエA 5節 フィオレンティーナ×インテル

前節は、ボローニャから大量得点を奪い快勝したインテル。

今節は、フィオレンティーナと対戦しました。

ここから強豪との連戦が続くため、勝って弾みをつけたい試合です。

 

 

結果の方は、1-3で勝利でしました!

フィオレンティーナのハイプレスに苦戦しましたが、2点を奪って逆転。

終了間際に追加点を奪い、強かな試合運びを見せてくれました。

ハイライト

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試合データ

WhoScored.comより引用しています。

フィオレンティーナインテル
得点13
ポゼッション53%47%
シュート(枠内)14(6)17(5)
パス成功数434366
クロス1518
コーナー48
シュートブロック52
タックル69

フィオレンティーナに多くの決定機を作られるも、ハンダノビッチを中心とした守備で失点を最小限に抑え、後半の逆転劇に繋げました。

個人的なレビュー

個人的なゲームのポイントをまとめます。

ポイント

  1. フィオレンティーナのハイプレス
  2. 良くも悪くも主役となったゴンザレス
  3. ヴラホビッチを完封したデ・フライ
  4. 得点力が向上したインテル

1.フィオレンティーナのハイプレス

試合開始直後から、フィオレンティーナは激しいプレスをかけていました。

3トップが3CBにプレスをかけ、連動して中盤もパスコースを潰します。

前半はフィオレンティーナが主導権を握り、1点奪うことに成功。

しかし、後半の早い時間に逆転を許すと、焦りと疲れからかプレスがずれ始めます。

70分を過ぎた辺りからはガス欠になり、退場者が1人出たこともあってほとんどプレスが効いていませんでした。

逆に後ろの枚数が少なくなり、カウンターから何度も決定機を作られていました。

この戦術は早い時間に複数点を奪ってリードしておかないと、後半厳しくなりますね。

2.良くも悪くも主役となったゴンザレス

個人的に、ゴンザレスはサプライズでした。

切れ味鋭いドリブルで攻撃を牽引し、先制点もアシスト。

こんな良い選手がいたのかと思って見ていたのですが、後半に退場してしまいました。

バストーニからファウルを受け審判にイエローを出すように抗議し、逆に自分が2枚のイエローをもらっています。

確かにこの試合の審判は疑問に残るジャッジが多かったですが、完全に無駄な退場でしたね。

ゴンザレスがいなくなったことで、試合が決まった感はあります。

3.ヴラホビッチを完封したデ・フライ

フィオレンティーナのエースであるヴラホビッチ。マークを担当したのはデ・フライでした。

結果的にデ・フライの完勝です。

決定的なシュートは打たせず、効果的なポストプレイもほとんどさせていませんでした。

また、ヴラホビッチのプレスに対しても、落ち着いて対応。

今シーズンもデ・フライは守備の要として、DFラインを統率してくれそうです。

4.得点力がアップしたインテル

21-22シーズンが開幕してからリーグ戦はまだ5試合ですが、インテルはすでに18ゴールを奪っています。

各ポジションの選手が得点を決めており、どこからでも点が取れる状態になっています。

特にセットプレイが強くなりましたね。

ディマルコとチャルハノールというキッカーの質が上がったのと、ジェコというターゲットができたのが大きいのでしょう。

シュクリニアルもセットプレイでの迫力が増しています。

完封が1試合のみというのは気になりますが、得点が沢山入る試合が見れてファンとしては嬉しい限りです。

前半

キックオフ直後から、フィオレンティーナは積極果敢なプレスをかけていました。

全員がサボることなくプレッシングして、ショートカウンターからチャンスを作ります。

23分、勢いそのままに先制点を奪いました。

シュクリニアルに競り勝ったゴンザレスが、ロングボールを収めてPA内を抉ります。

2人を引きつけて、ファーに入ったソティルにラストパス。無人のゴールに蹴り込みました。

 

先制後もプレスを緩めないフィオレンティーナが、終始主導権を握り続けます。

インテルはカウンターからペリシッチがオウンゴールを誘発するも、オフサイドで取り消しとなりました。

結局チャンスらしいチャンスを作れず、前半終了です。

後半

後半の入りも、フィオレンティーナはハイプレスを敢行していました。

後手に回るインテルですが、一瞬の隙をつき52分に同点弾を奪います。

ハンダノビッチのロングボールにペリシッチが競り勝ち、ジェコに渡ります。

PA内に侵入したバレッラに渡して、2人を引きつけてダルミアンにパス。

GKの届かない位置に落ち着いて蹴り込みました。

 

喜びも束の間、3分後にインテルが勝ち越しに成功します。

チャルハノールのCKから、ジェコが打点の高いヘッドでドラゴウスキを破りました。

ジェコはこれで、5試合4得点を決めています。

 

プレスの疲れと逆転された焦りから、フィオレンティーナのプレスが綻び始めました。

それが瓦解したのは、78分でした。

審判に抗議したゴンザレスが、2枚のイエローカードを受けて退場。

疲労がピークに達していたフィオレンティーナにとっては、大きな痛手となります。

 

87分には、カウンターからベシーノ → ガリアルディーニ → ペリシッチと繋ぎ追加点。

好調同士の一戦は、インテルに軍配が上がりました。

選手レビュー

 

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MOMはペリシッチ

WhoScored.comによるMOMは、ペリシッチでした。

WBで先発しましたが、終盤は前線にポジションを代えて試合を決める追加点を奪っています。

献身性が非常に高く、終盤になっても執拗にプレスを駆ける姿が印象的でした。

2シーズン前、コンテ監督に見限られた時はインテルでの時間は終わったかと思いましたが、よくここまで復活してくれました。

今やインテルにとって、重要な戦力となっています。

仕事人ダルミアン

昨シーズンの優勝における、影のMVPであるダルミアン。

この試合でも、チームが苦しい中貴重な同点弾を奪いました。

攻守のバランスに優れ、複数ポジションを一定のレベルでこなしてくれる、チームに一人は欲しいプレイヤーです。

前節はダンフリースも活躍していますし、右WBのポジション争いは熾烈になりそうですね。

逆サイドもペリシッチとディマルコが揃い、いつの間にかWBの層が厚くなっています。

好スタートを切ったジェコ

今節のゴールで5試合4得点と、ジェコが順調に得点を重ねています。

また得点だけでなく、ポストプレイや空中戦においても持ち味を発揮しています。

今シーズンのインテルはCKからすでに3得点していますが、ジェコというターゲットがいることが影響していそうです。

次はアタランタ戦

リーグ戦5試合で無敗をキープするインテル。

次節は近年急成長を見せ、CLの常連となりつつあるアタランタと対戦します。

2021926()  AM1:00キックオフです。

 

過密日程で強豪との連戦が続くため、インザーギ監督のマネジメント能力が問われますね。

中盤に怪我人が多く大変ですが、踏ん張って欲しいところです。

では!

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