前節はサッスオーロを下し、公式戦3試合ぶりの勝利を収めたインテル。
今節はインザーギ監督の古巣である、ラツィオと対戦しました
結果の方は、3-1で敗戦...
思わぬ形でPKを与えると、ずるずると失点を重ねてしまいました。
リーグ戦は初黒星となり、次のCLシェリフ戦にも影響が出そうです。
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
WhoScored.comより引用しています。
ラツィオ | インテル | |
---|---|---|
得点 | 3 | 1 |
ポゼッション | 52.1% | 47.9% |
シュート(枠内) | 19(8) | 12(4) |
パス(成功数) | 565(520) | 503(437) |
クロス | 15 | 25 |
コーナー | 7 | 3 |
シュートブロック | 4 | 5 |
タックル | 11 | 13 |
64分にPKを与えるまではインテルのゲームに見えたのですが、失点から流れが変わりましたね。
81分に失点した時は両者入り乱れての乱闘騒ぎとなり、後味の悪い試合となりました。
個人的なレビュー
個人的なゲームのポイントをまとめます。
ポイント
- 収まらない失点
- インザーギ監督のプレス戦術
- 止まらないフェリペ・アンデルソン
1.収まらない失点
この試合でも3失点を喫し、リーグ戦8試合で11失点となりました。
作シーズンの最終失点数が35であることを考えると、リーグ戦が4分の1も終わっていない段階でこの数字は多いですね。
1試合あたりの失点率を見ても、0.92だったのが1.38に上がっています。
主力が抜けたとはいえ、守備陣はほとんど入れ替わっていないため守備戦術の問題と言えますね。
首位のナポリが7試合で3失点であることを考えても、改善が必要です。
今まで攻撃力ばかりフューチャーされていましたが、守備を安定させないと優勝は厳しいでしょう。
2.インザーギ監督のプレス戦術
インテルのプレス戦術は、相手がどこでボールを持つかによって変わります。
相手陣内であれば積極的なプレスでボールを奪いにいき、中央や自陣までボールを運ばれたら、コンパクトにブロックを築いて構えます。
FW2人は相手のCB2人を監視し、背中でボランチを消すようにポジショニングを取ります。
相手のSBにプレスする時は基本的にインサイドハーフが行き、連動してCBやWBも相手を捕まえにいきます。
今節はそのプレスがある程度ハマっていたのですが、PKで失点してから歯車が狂ってしまいました。
攻撃に人数をかけすぎて、カウンターから失点しています。
3.止まらないフェリペ・アンデルソン
プレミアリーグで苦汁を舐めラツィオに帰ってきたフェリペ・アンデルソンですが、素晴らしい活躍でした。
ドリブル成功数5回、キーパス数6本は両チーム通じてトップの数字です。
右サイドを蹂躙して、貴重な勝ち越し点を奪いました。
点を奪った際にダンフリースにキレられていたので、何か言ったのかと思ったのですが単純にイチャモンを付けられただけのようです。
カウンター時にディマルコが倒れていたにも関わらず、プレーを止めなかったことでインテルの選手はキレていただけでした。
流石にそのイチャモンは恥ずかしいので、ファンとしては辞めて欲しいです...
フェリペ・アンデルソンは何も言い返していないのに、イエローをもらっていたのは可哀想でした。
前半
ラツィオファンから暖かく迎えられたインザーギ監督。
素晴らしい雰囲気で始まった試合は、早い時間帯にインテルが先制点を奪いました。
ディマルコのサイドチェンジから、ダルミアンが頭で落としてPA内にボールを送ります。
先にボールを触ったバレッラが、ヒサイに足をかけられてPKを獲得しました。
これをペリシッチがしっかりと決めて、先制点を奪います。
この試合は、ブロゾビッチがよくボールに絡んでいました。
基本的にマンマークをつけられることが多い選手ですが、この試合はマークがなかったため自由にボールに触っていました。
判断よくボールを散らしてラツィオのマークを分散し、インテルペースで試合を進めることができました。
ただ、追加点を奪うことができず前半は終了です。
後半
後半に入っても、インテルのペースは続いていました。
しかし、64分に思わぬ形で失点をしてしまいます。
CKからパトリックのヘッドがバストーニの手に当たりPK。
これをインモービレがきっちりと決めて、同点となりました。
再び勝ち越したいインテルは交代カードを切りますが、攻撃に意識が向きすぎて81分にカウンターから失点を喫します。
ラウタロのシュートがレイナにキャッチされ、フェリペ・アンデルソンに繋がれてカウンター。
ドリブルで運んでインモービレに渡し、シュクリニアルをかわし左足でシュートを放ちます。これはハンダノビッチが止めますが、こぼれ球をフェリペ・アンデルソンに押し込まれました。
同点を目指すインテルでしたが、91分に止めを刺されます。
ルイス・アルベルトのFKから、ミリンコビッチサビッチが頭で合わせてゴール。
そして、試合終了です。
終了後にルイス・フェリペがコレアに抱きついて、レッドカードとなる珍事があったようです。
選手レビュー
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MOMはフェリペ・アンデルソン
WhoScored.comによるMOMは、フェリペ・アンデルソンです。
右サイドを制圧して、ラツィオの攻撃を引っ張っていました。
これだけの能力を持ちながらプレミアで活躍できなかったのは驚きです。
やはりそのリーグに合う合わないがあるのでしょう。
サッリのサッカーにおいては、良いアクセントになりそうな選手です。
ディマルコの正確なキック
フェリペ・アンデルソンに苦戦したとはいえ、ディマルコも攻撃で貢献していました。
キーパス3本はチームトップですし、タッチ数89回もブロゾビッチに次ぐ数字です。
終盤にはCBもこなし、正確なボールを供給し続けていました。
ペリシッチの契約更新が厳しいというニュースを見たので、ディマルコは今シーズン中に主力として定着して欲しいですね。
ブロゾビッチの凄さ
ほとんどの試合で厳しいマークを付けられているブロゾビッチ。
その事実だけで、インテルにとっていかに重要な選手かが分かります。
今節はマンマークを付けられなかったため、自由にボールに触りチャンスを作っていました。
タッチ数96回にパス成功数77本は、チームトップの数字です。
契約更新の話し合いをしているみたいですが、何としてもまとめて欲しいですね。
次はCLシェリフ戦
今節嫌な負け方をしてしまったインテルですが、次はCLでシェリフと対戦します。
シャフタール・ドネツクとレアル・マドリードに勝利し、グループDの首位に立つチームですので全く油断できません。
2021年10月20日(水) AM4:00キックオフです。
この敗戦を活かして、シェリフと戦って欲しいですね。
では!