公式戦3連勝で波に乗るインテルと、リーグ戦無敗で2位につけるミランが対戦しました。
21-22シーズン最初のミラノダービーです。
ここ最近はミラノ勢が長いトンネルから抜け出しつつあり、ダービーがバチバチに盛り上がりますね。
結果の方は、1-1で引き分けでした。
結果もそうですが、バレッラとジェコの怪我が痛いですね。
長引かないといいのですが…
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
WhoScored.comより引用しています。
ミラン | インテル | |
---|---|---|
得点 | 1 | 1 |
ポゼッション | 50.8% | 49.2% |
シュート(枠内) | 16(4) | 13(3) |
パス(成功数) | 404(335) | 382(305) |
クロス | 15 | 23 |
コーナー | 4 | 8 |
シュートブロック | 6 | 4 |
タックル | 10 | 15 |
お互いに得点チャンスがあり、スタッツ通り五分五分の試合でした。
ラウタロがPKを決めてくれれば良かったのですが…
個人的なレビュー
個人的なゲームのポイントをまとめます。
ポイント
- ハイプレスとカウンター
- PKキッカーの不在
- 主力の怪我
1.ハイプレスとカウンター
ミランのハイプレスに対して、インテルがカウンターで応じるという試合展開でした。
ミランは攻撃時に両SBを高く上げて、ケシエがDFラインに入る3バックの形となります。
ボランチにはトナリが入って、ビルドアップをスムーズにしていました。
ミランの選手はほとんどがインテル陣内に入ってくるため、後ろは手薄となります。
ミランのハイプレスを上手く躱せばビッグチャンスを作れますが、自陣で取られると大きなピンチとなるため、お互いにとって緊張感の高い試合となりました。
2.PKキッカーの不在
ラウタロがPKを外してしまい、残念ながら勝ち越しとはなりませんでした。
ルカクが離脱して地味に痛いのがPKキッカーの不在ですね。
昨シーズンもラウタロは外していた記憶がありますし、ディマルコも6節のアタランタ戦で失敗して勝点を落としました。
この試合ではチャルハノールがPKを決めてサポーターを煽っていましたが、意外と強心臓っぽいのでPKキッカーに向いているかもしれません。
3.主力の怪我
この試合で使った交代カードの内3枚は、怪我によるものでした。
バレッラとジェコ、ダルミアン? が負傷交代しています。
現段階では3人の怪我の情報は出ていませんが、長引かないことを願います。
バレッラは出ずっぱりでしたし、ここ数試合で足を引きずるシーンもあったため疲労が溜まっていたのでしょう。
ユーロ2020から休みもなかったため仕方ありませんね。
これを機にじっくりと休んでもらうのも良いかもしれません。
次節はナポリ戦なのでかなり痛いですが。
前半
キックオフ直後から、ダービーらしくお互いテンションの高い入りを見せていました。
ミランはハイプレスでボールを奪いにいき、インテルはカウンターで応じます。
そんな中、先制点は早い時間に生まれました。
インテルが素早い切り替えで、ボールを持ったケシエを囲みます。
自陣PA内でボールを失いかけたケシエは、足を出した時にチャルハノールを引っ掛けPKとなりました。
キッカーはチャルハノールでしたが、難なく決めて先制です。
しかしその6分後にインテルは追いつかれてしまいます。
FKからトナリが上げたクロスを、デ・フライがオウンゴールしてしまいました。
シュクリニアルと交錯して、上手くクリアできなかったようです。仕方ないですね。
同点に追いつかれたインテルですが、10分後に勝ち越しのチャンスが生まれます。
ジェコの落としからラウタロがスルーパスを送り、インナーラップしたダルミアンに渡ります。
PA内に侵入したダルミアンをバロ・トゥーレが倒し、再びPKとなりました。
キッカーはラウタロでしたが、タタルサヌに完璧に読まれ失敗してしまいます。
ビッグチャンスを逃したインテルですが、更にチャンスを作ります。
フリーで受けたバレッラが左に展開して、ペリシッチがスルーパス。ハーフスペースに入ったバストーニに通りました。
1人躱してマイナスのパスを出し、スペースに入ったバレッラがシュートを打つも、コースが甘くDFにクリアされてしまいました。
続くシーンではペリシッチの突破から上げたクロスをダルミアンが折り返し、ジェコが落とします。
ラウタロがワントラップしてシュートを放ちますが、惜しくも枠を外れました。
絶好機を活かせず、1-1のまま前半は終了です。
後半
後半の入りもインテルペースで試合は進みました。
ペリシッチのクロスにチャルハノールがボレーで合わせるシーンもありましたが、これは惜しくも枠を外れています。
主導権を握るインテルですが、アクシデントが発生しました。
68分にバレッラが足を痛めて交代。8分後には、ジェコとダルミアンも負傷で交代となりました。
ジェコというターゲットやボールを運べるバレッラ、ポジショニングの良いダルミアンがいなくなったことで、インテルはボールを持つ時間が徐々に減っていきました。
終盤には、ミランのハイプレスに引っ掛かりピンチを招きます。
サーレマーカースのミドルがポストに当たり、跳ね返りをケシエが押し込むも枠には飛ばず難を逃れるシーンもありました。
両者得点は生まれず、今シーズン最初のミラノダービーは1−1で引き分けとなっています。
選手レビュー
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MOMはチャルハノール
WhoScored.comによるMOMは、チャルハノールです。
古巣ミラン相手に、自ら獲得したPKを決めています。
タッチ数65回やパス成功数38本、シュート本数5本はチーム1位となっており、攻撃に貢献してくれました。
ミランサポーターから色々と言われ鬱憤が溜まっていたのか、かなり気合が入っていたようです。
ただ、今回の煽りでミランサポーターからはさらに嫌われたことでしょう。
バストーニの上手さ
バレッラの決定機に繋がった突破など、バストーニはかなり効いていました。
自陣で2人剥がして数的優位を作るなど、ビルドアップでの貢献も目立ちました。
守備ではブラヒム・ディアスへの対応に手を焼くシーンもありましたが、全体的に見れば安定していたと思います。
バストーニは精度の高いキックはもちろんですが、ミスが極端に少ないのが良いですね。
持ち上がってもボールを失うことは滅多にないため、相手を引きつけてマークをずらしてくれます。
ジェコの存在感
ゴールこそありませんでしたが、この試合でもジェコは良い仕事をしていました。
空中戦勝利数8回は断トツの数字で、ターゲットマンとしてチームに貢献しています。
インテルとしては、ビルドアップでジェコに当てるしか選択肢がないといった状況も多く、かなり依存してしまいました。
交代後にボールが繋がらなくなったのも頷けます。
怪我が長引かないといいですね…
次節はナポリ戦
ミラノダービーを引き分けで終えて、3位インテルと上位2チームの勝ち点差は変わらず7のままです。
次節は首位をひた走るナポリと対戦ですので、ここは勝ちたいですね。
以前までインテルを率いていたスパレッティが相手になるため、お互い手の内はある程度割れていることでしょう。
2021年11月21日(月) AM2:00キックオフです。
代表ウィークに入りますが、怪我なく帰ってきて欲しいですね。
では!