公式戦3連勝、9試合無敗を続けており好調を維持するインテル。
今節は、17位に沈むスペツィアと対戦しました。
監督はインテルでも活躍した、チアゴ・モッタです。
結果の方は、2-0で勝利しました!!
バレッラやバストーニを休ませながら勝てたのは大きいですね。
リーグ戦は、意外にも今シーズン初の3連勝となりました。
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
WhoScored.comより引用しています。
インテル | スペツィア | |
---|---|---|
得点 | 2 | 0 |
ポゼッション | 63.4% | 33.6% |
シュート(枠内) | 31(11) | 7(4) |
パス(成功数) | 654(595) | 382(308) |
クロス | 27 | 6 |
コーナー | 11 | 1 |
シュートブロック | 3 | 7 |
タックル | 15 | 13 |
スペツィアは5バックにして引きこもるという、明らかに失点を嫌った戦術を取っていました。
押し込むインテルがいつ点を奪うかが重要でしたが、前半の内に決められてよかったです。
個人的なレビュー
個人的なゲームのポイントをまとめます。
ポイント
- 現実的なチアゴ・モッタの采配
- 安定してきた守備
- ターンオーバーできているが...
1.現実的なチアゴ・モッタの采配
チアゴ・モッタといえば、2018年のジェノア就任時に2-7-2システムを採用する監督として話題になりました。
そこから察するに自分の哲学があり、理想とする戦術を持った監督なのでしょう。
そのチアゴ・モッタが、今節では引きこもって失点を避けるという現実的な選択を取りました。
しかし、自分の哲学を曲げてまで採用した戦術で36分に失点。
そこでスペツィアの気持ちの糸が切れたのか、その後もチャンスを作られ続け90分間ほとんど何もできずに敗れています。
残留が目標ですが、中々厳しいチーム状況だと感じました。
2.安定してきた守備
守備の要であるデ・フライが離脱しているものの、守備は安定しています。
公式戦3試合連続でクリーンシートを達成しており、リーグ戦の失点数は15で3位まで浮上しました。
毎節のように失点していたのが、懐かしいですね。
最後にラツィオに負けてから、複数失点したのはナポリ戦のみです。
公式戦10試合負けなしというのも、守備が安定した結果でしょう。
3.ターンオーバーできているが...
次節ローマ戦に向けて、バレッラとバストーニを一試合休ませることができました。
チャルハノールやラウタロも早めに交代させ、ターンオーバーはバッチリとできています。
と言いたいところなのですが、ブロゾビッチが過労死してしまいそうですね。
公式戦全試合に先発し、リーグ戦にはチーム3位となる1253分の出場時間を記録しています。
※1位がハンダノビッチの1350分、2位がシュクリニアルの1260分
怪我が少なく調子の波もない選手ではありますが、毎試合あれだけ走るので流石にコンディションが心配です。
どこかで休ませられると良いのですが...
前半
試合開始早々、スペツィアは5バックでドン引きしていました。
自陣でブロックを作り、絶対に失点は避けるという戦術です。
インテルとしては、早い時間に得点を奪って試合を楽に進めたいところです。
しかし引いた相手を崩すのは難しく、左右の揺さぶりや少ないタッチでのパス交換でチャンスを狙いますが得点は奪えず。
そんな中、待望の先制点が36分に生まれました。
チャルハノール → ダンブロージオ → ラウタロ とダイレクトで繋ぎ、最後はガリアルディーニがワンタッチでゴールに蹴り込みました。
流れるようなパスワークでしたね。
前半はそのまま、インテルリードで終了しました。
後半
同点を目指すスペツィアですが、あまり前からプレスには来ませんでした。
前半同様インテルが押し込む展開となります。
コレアがクロスバー直撃のシュートを放つなど、決めきれない展開が続く中58分に追加点が生まれました。
ラウタロの放ったシュートがDFの手に当たりPK。
自らキッカーを務め、キッチリとゴール左に決めました。
その後もチャルハノールがラウタロとのパス交換でGKと1対1となるなど、チャンスを作りました。
しかし決定力が足りず、追加点を奪うには至りません。
スペツィアは、70分を過ぎた辺りからようやく前に出始めますが時すでに遅し。
何度かハンダノビッチを脅かすシュートを放つも、ゴールとはなりませんでした。
そして試合終了です。
選手レビュー
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MOMはラウタロ
WhoScored.comによるMOMは、ラウタロです。
1ゴール1アシストで、勝ち点3の獲得に貢献しました。
他にもチャルハノールの決定機を演出するなど、好調を維持しています。
今節のゴールで、PK2つ含むとはいえリーグ戦3試合連続ゴールとなっています。
しかし、ラウタロはPKを左に蹴りがちですね。
ミラン戦でタタルサヌに止められた時も、ここ2試合でも左に蹴っています。
読まれやすそうで心配です。
好調を維持するチャルハノール
強烈なミドルや献身的な守備で、勝利に貢献したチャルハノール。
キーパスはチームトップの6本を出しています。
GKとの1対1を決めてくれれば、文句なしでした。
最近ではチームメイトとの連携も深まり、実力をいかんなく発揮しています。
意外と守備がうまいのも良いですね。
後ろからクリーンなタックルで、ボールを奪うシーンを良く見ます。
先制点を奪ったガリアルディーニ
貴重な先制点を奪ったガリアルディーニですが、ネットではよく批判の対象にされています。
今節も「ゴールは良かったが、それ以外はインテルのレベルにない」と酷評されていました。
そこまで叩かれる理由が分かりませんが、コンテ時代にエリクセンやビダルを差し置いてスタメンを張ってた時期があったので、それが尾を引いているのかもしれません。
確かにスタメンで出続けられたら他に良い選手いるだろうとなりますが、控えとしてならそこまで悪い選手ではない気がします。
守備をサボる訳でもありませんし、技術も一定レベルはあります。
たまに自陣で失う癖は治して欲しいですが...
何よりポジショニングが良く、今節も良いタイミングで顔を出してゴールを決めてくれました。
個人的には、そんなに嫌いな選手じゃないです。ちなみにベシーノもよく叩かれています。
次節はローマ戦
次節はいよいよローマ戦です。
インテルで3冠を達成したモウリーニョが率いるチームです。
ボローニャに敗れた上にエイブラハムはインテル戦で出場停止と、チーム状況は悪そうですがモウリーニョのチームなのでかなり不気味ですね。
2021年12月5日(木) AM2:00キックオフです。
今節ナポリが引き分けているため、勝ち点差は2に縮まりました。
年内の試合を全勝して、首位に立ちたいですね。
では!