2月のリーグ戦で未だ勝利のないインテル。
今節は、降格圏に沈むジェノアと対戦しました。
スクデット獲得のためにも、絶対に落とせない試合です。
しかし、結果はまさかのスコアレスドロー。
とてもイライラする試合でしたね。この内容では、セリエA2連覇も厳しいのではと思わされました。
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
WhoScored.comより引用しています。
ジェノア | インテル | |
---|---|---|
得点 | 0 | 0 |
ポゼッション | 27.5% | 72.5% |
シュート(枠内) | 7(1) | 21(4) |
ブロックされたシュート | 2 | 6 |
決定機 | 1 | 0 |
パス(成功数) | 237(129) | 612(501) |
クロス(成功数) | 9(1) | 36(13) |
コーナー | 0 | 14 |
タックル | 21 | 19 |
インターセプト | 17 | 10 |
クリア | 39 | 10 |
インテルが作った決定機の数は、衝撃の0回です。
CKからダンブロージオがクロスバーに当てたヘッドしか、得点の匂いはありませんでした。
個人的なレビュー
個人的なゲームのポイントをまとめます。
ポイント
- ジェノアのハイプレス & ショートカウンター
- ビルドアップに参加しなかったジェコとサンチェス
- 遅くなった交代
1.ジェノアのハイプレス & ショートカウンター
2度の監督交代を経たジェノアは、迷いのない戦い方で挑んでいました。
ハイプレスをかけて、ショートカウンターからゴールを狙うというものです。
自陣で奪っても細かく繋がず、素早く前線のイエボアに向かってロングボールを蹴っていました。
マイボールになればラッキーで、取られてもインテル陣内にボールを運べるため、再びハイプレスをかけられます。
インテルはその戦術にハマり、自陣で取られてピンチを招くシーンが何回かありました。
また、ハイプレスによって満足にビルドアップできず、前線に良い形でボールが入らなかったのも決定機が0回になった1つの要因です。
2.ビルドアップに参加しなかったジェコとサンチェス
この試合で気になったのが、FWのボールタッチ数の少なさです。
ジェコが52回でサンチェスが33回と、スタメンで出たフィールドプレイヤーの中では最も少ないタッチ数でした。
特にボールを受けたポジションが気がかりで、2人とも中盤まで下りてくるシーンが少なかったのですが、シモーネの指示だったのでしょうか?
前述の通りジェノアのハイプレスにより、インテルのDFラインはプレッシャーをかけられており、味方に繋ぎたくても中盤も厳しいマークをつけられています。
これまでであれば、ジェコかサンチェスが受けれる位置に下りてビルドアップを助けるシーンが多かったのですが、この試合ではほとんどありませんでした。
その影響もあって、細かく繋げず単純なロングボールやクロスが多くなっていました。
3.遅くなってきた交代策
ミラン戦で交代直後に逆転されてから、シモーネの交代策が遅くなっているような気がします。
選手の疲労面を考えて早めの交代をしてきたのですが、ここ最近は選手を引っ張ることが多くなってきました。
控え選手のクオリティも、問題なのかもしれませんが。
この試合に関しては、何もできていなかったサンチェスを早めに替えて欲しかったです。
ラウタロが20分足らずでゴールの可能性を見せていただけに、もう少し早く見たかったです。
後半戦もまだ過密日程が続くため、疲労を残さないよう控え選手を上手く使う必要がありますね。
前半
ジェノアがハイプレスで主導権を握ろうとする中、開始5分にインテルがチャンスを作りました。
綺麗なパス回しで相手を躱し、右サイドを抜け出したバレッラがグラウンダーのクロスを送ります。
PA内でダイレクトでチャルハノールが合わせますが、ゴール右に外れました。
対するジェノアも、6分に決定機を迎えました。
ロングボールをイエボアが頭で逸して、アルバートが抜け出します。
ハンダノビッチと1対1になりますが、シュートは枠外に外れました。
その後、インテルが何回かPA内に侵入しますが、ジェノアの身体を張った守備に阻まれ得点は奪えません。
結局、0−0のまま前半を終えました。
後半
後半に入り、インテルが攻勢を強めますが中々ゴールを割れない展開が続きます。
ペリシッチの突破からクロスを送るも、待ち構えるジェノアDFを崩せないシーンが目立ちました。
61分には、頼みのセットプレイからチャンスを作ります。
CKからチャルハノールが蹴ったボールに、ダンブロージオがニアで合わせますがクロスバーに当たりました。
64分のFKでは、チャルハノールが遠目から狙いますが、枠には飛びません。
70分、ジェノアの反撃に合います。
ロングボールのこぼれ球に反応したダンブロージオが、メレゴニにかわされて3対2の状況を作られます。
運んだメレゴニがカラフィオーニにラストパス。
フリーでしたが角度がなく、シュートは枠に飛びませんでした。
インテルは交代選手を投入しますが、試合に入りきれません。
ビダルはパスミスを連発し、カイセドは連携が合わず。
ラウタロは積極的にシュートを放ちますが、ゴールは奪えませんでした。
結局スコアレスドローで、試合終了です。
選手レビュー
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MOMはオスティガード
WhoScored.comによるMOMは、オスティガードです。
空中戦勝利数6回、インターセプト3回、クリア8回とチームトップの数字を記録して、スコアレスドローに大きく貢献しました。
サンチェスに何もさせていませんでしたね。
ゴール前でも身体を張った守備で、インテルの攻撃をシャットアウトしていました。
何もできなかったサンチェス
サンチェスの良さは、中盤からテクニックを駆使してボールを前に運べることと、ラストパスを出せることです。
(それが玉に瑕となり、カウンターを受けて決定的なピンチを招くこともありますが…)
この試合では、どちらもできていませんでした。
決定力も高くないため、ゴール前を固める相手からの得点も期待できません。
そういう意味では、この試合ほとんど何もできていませんでしたね。
インテルで初出場のカイセド
インテル移籍後、初出場となったカイセドですが微妙でしたね。
パスは味方に合わず、欲しかった得点も奪うことができませんでした。
まあ、まだ味方との連携が取れていないのかもしれません。
半年レンタルなので、そんなに余裕もないですが。
これから試合を決めるゴールを1、2回奪ってくれれば、獲得した意味が出てきます。
次はコッパ・イタリアでミラノダービー
2月のリーグ戦は、ついに勝ち点3を得ることができませんでした。
2月頭のミラノダービーを落としたことで、調子が狂った感は否めません。
そうなると調子を取り戻すために必要なのは、ミラノダービーでの勝利です。
次はコッパ・イタリアの準決勝でミランと対戦します。
2022年3月2日(日) AM5:00キックオフです。
早く以前の調子を取り戻さないと、スクデットは厳しくなります。
今後のリーグ戦は、中下位の相手が多くなるので取りこぼしに気をつけて欲しいですね。
では!