21-22シーズン マッチレポート

21-22シーズン CLラウンド16 2ndレグ リヴァプール×インテル

CLノックアウトステージの1stレグは、0-2でホームのインテルが落としています。

リヴァプールホームの2ndレグは、かなり厳しい戦いが予想されていました。

 

 

 

結果は0-1で勝利しましたが、2戦合計2-1で敗退となりました。

ラウタロのゴラッソで勢いがつくかに見えた直後、サンチェスがレッドカードで退場したのが痛かったですね。

ただ、その後のインテルの、一発にかける集中力は凄まじかったです。

リヴァプール相手に、2戦とも素晴らしい試合を見せてくれました。

ハイライト

マッチレポート

 

この投稿をInstagramで見る

 

Inter 🏆🇮🇹(@inter)がシェアした投稿

試合データ

WhoScored.comより引用しています。

リヴァプールインテル
得点01
ポゼッション62.4%37.6%
シュート(枠内)12(2)6(3)
ブロックされたシュート42
ビッグチャンス30
パス(成功数)720(628)433(342)
クロス(成功数)21(5)11(0)
コーナー82
タックル816
インターセプト67
クリア1027

リヴァプールがボールを保持して、インテルが耐えて少ないチャンスを狙う展開となっていました。

後半はより殴り合いの展開となり、チャンスが多く生まれていました。

リヴァプールは、ポストやクロスバーに嫌われていましたね。

個人的なレビュー

個人的なゲームのポイントをまとめます。

ポイント

  • 両者の良さを消しあった前半
  • 全てをかけた後半
  • ワンチャンスを狙ったインテル

1.両者の良さを消しあった前半

インテルがこの試合で狙っていたのが、ペリシッチの突破がある左サイドです。

左サイドで押し込むことによって、危険なアーノルドを抑える狙いもありました。

しかし、それを察知したリヴァプールはハイプレスをかけて、逆にインテルを押し込みました。

ペリシッチも自陣に押し込まれ、逆にアーノルドが攻撃的な位置を取ります。

当初の狙いを諦めたインテルは、失点しないよう後ろに比重を置いて、後半のためにスタミナを温存していました。

 

押し込む展開となったリヴァプールは、インテルのDFラインと中盤の間のスペースを狙っていました。

両CBとファビーニョで三角形を作り、ラウタロとサンチェスを真ん中に釘付けにします。

アーノルドとロバートソンはインテルのWBを押し込み、カーティスとチアゴは引いてきてチャルハノールとビダルを引っ張り出そうとしていました。

そうして空いたスペースでジョタが受けて、前を向く狙いだったと思います。

インテルはコンパクトに保って、中盤が引っ張られ過ぎないないよう注意していました。

両者が狙いを潰し合った結果、前半は膠着状態となりました。

2.全てを掛けた後半

インテルは前半リスクをかけない戦い方でスタミナを温存して、後半に全てを賭けました。

アーノルドとロバートソンが持ったら、WBのペリシッチとドゥンフリースが前に出てプレスをかけます。

裏のスペースが空くリスクはありますが、点を取るためにはどこかを捨てなければいけません。

どちらが先に点を取るかの勝負となりました。

 

その賭けに勝ったインテルは、1点を返すことに成功します。

タッチライン際まで出たマティプのパスを、高い位置でカットして少ないタッチでラウタロに渡します。

マティプがいない分ラウタロがファン・ダイクと1対1になり、意表を突くミドルシュートでゴラッソを決めました。

しかし、勢いに乗ろうかという瞬間にサンチェスが退場...

3.ワンチャンスを狙ったインテル

サンチェスの退場とブロゾビッチの負傷交代により、残り20分を残しインテルができることはほぼ無くなりました。

失点だけは避けて、セットプレイを獲得して点を取るしかありません。

このワンチャンスにかけて、インテルは耐え続けました。

少しでも前にボールを運べるよう、ワントップにドリブルが得意なコレアを置きます。

少ない人数でも頑張ってプレスをかけ、途中で引っ掛けてカウンターも狙っていました。

しかし、最後までチャンスは訪れず。さすがリヴァプールですね。

前半

インテルは最初、前からプレスをかけますが、圧力に負けて自陣に閉じこもりました。

そうしてリヴァプールが押し込む展開が続く中、30分に決定機を作ります。

アーノルドが左サイドのFKからピンポイントのクロスを送り、マティプの頭に合わせますがクロスバーに当たりました。

続くCKではアーノルドのキックにファンダイクが頭で合わせますが、インテルDFがブロックしました。

 

対するインテルは、40分にチャンスを作ります。

右サイドのPAギリギリでFKを獲得し、チャルハノールがDFとGKの間にワンバウンドのクロスを送ります。

難しいボールでしたが、アリソンがセーブしました。

 

アディショナルタイムには、距離のある位置で得たFKをアーノルドがシュートしますが、枠の左に外れました。

前半は、スコアレスドローで終了します。

後半

後半に入り、2点が必要なインテルがプレスを強めました。

しかし、最初の決定機はリヴァプールに訪れます。

高い位置でファビーニョにボールを回収されて、チアゴからPA内に浮き球のパスを送られます。

ハンダノビッチが飛び出してボールを弾きますが、サラーの足元にこぼれました。

ゴールが無人になりかけますが、DFが2人ゴール前をカバーしたことでコースが狭まり、サラーのシュートはポストに当たりました。

 

対するインテルは、59分にチャンスを作ります。

サイドに開いたブロゾビッチが中にパスを送り、サンチェスがスルーしてラウタロの足元に入ります。

キックフェイントでDFをずらしてシュートを放ちますが、枠を外れました。

この2分後にインテルが1点を奪います。

マティプのボールをペリシッチがカットし、少ないタッチで繋いでラウタロに渡します。

対峙するファン・ダイクの意表を突いたミドルシュートを放ち、アウト気味にかかったボールがアリソンを抜いてゴール右上に決まりました。

 

しかし、その直後のプレイでサンチェスが退場となります。

先にボールに触っていたとはいえ、足裏を見せたスライディングで2枚目のイエローをもらいました。

勢いを削がれたインテルは、引いてワンチャンスにかけます。

 

76分には、マネの浮き球のパスに抜け出したサラーが、ダイレクトシュートを打ちますがポストに当たりました。

アディショナルタイムには、ディアスがゴール前で決定機を迎えるも、ビダルの身体を張ったシュートブロックで何とか失点を免れます。

インテルは、1点が遠く0−1のまま試合は終わりました。

2戦合計2-1で、インテルは敗戦となりました。

選手レビュー

 

この投稿をInstagramで見る

 

Inter 🏆🇮🇹(@inter)がシェアした投稿

MOMはアーノルド

WhoScored.comによるMOMは、アーノルドでした。

パス成功数は72本でファン・ダイクに次ぐ2位。タッチ数127回、キーパス数5本はトップの数字です。

FKでは持ち前の正確なキックでチャンスを演出。

守備でも、インテルの強みであるペリシッチをよく抑えていました。

中村憲剛が「SBはチームで一番上手くないといけない」と言っていましたが、アーノルドは正に理想的な選手です。

元々攻撃は完璧でしたが、そこに守備力が加わると欠点がなくなりますね。

一矢報いたラウタロ

この試合でゴールを決める難易度は、非常に高かったです。

ボールを支配するリヴァプールに対してシュートチャンスはあまり作れませんし、ゴール前にはマティプとファン・ダイク、最後の壁としてアリソンもいます。

プレスをかけてもセンターラインより前で回収できる回数も少なく、奪ってもすぐにプレスが来るため前線に質の高いボールはきません。

その中で、勝負をかけた後半にラウタロがスーパーゴールを決めてくれました。

恐らく、あそこでこねてもファン・ダイクは抜けなかったでしょう。

味方のサポートを待っても、状況は好転しなかったはずです。

ここしかないというタイミングで、最高のコースにシュートを決めてくれました。

61分と時間帯も最高でしたね。

痛かったサンチェスの退場

予想外のスタメンとなったサンチェスですが、プレイ自体は悪くありませんでした。

リヴァプールのハイプレスをくぐるため、ビルドアップに積極的に参加して中盤を助けていました。

チャンスメイクに徹して、守備でも献身的にプレスバック。

ただ、スライディングが下手でしたね...

足裏を見せたスライディングで、2枚のイエローを貰ってしまいました。

2枚目は厳しすぎる気もしましたが。

プレイが悪くなかっただけに残念ですね。しかも、チームが勢いに乗りかけたタイミングだったのが更に痛かったです。

次はトリノ戦

CLは残念ながら、ベスト16で敗退しました。

ただ、久々の決勝トーナメントを楽しませてもらったため、個人的には非常に満足です。

来シーズンはベスト8を狙いたいですね。

さて、CLを敗退したことで、過密日程が少し緩和されます。

次は、アウェイでトリノと対戦します。

その後フィオレンティーナ、ユベントスと続くためここは落とせない試合ですね。

2022314()  AM4:45キックオフです。

 

負傷交代したブロゾビッチは大丈夫でしょうか?

また、契約延長のニュースが全然出てこないのも不安です。発表の時期を待っているだけだと良いのですが。

では!

インテル戦見るならDAZN!

DAZN

スポンサーリンク

-21-22シーズン, マッチレポート
-, , , , , ,