21-22シーズン マッチレポート

21-22シーズン セリエA 29節 トリノ×インテル

CLでリヴァプールに敗れたのは残念ですが、スクデット争いに集中できるようになりました。

今節はトリノと対戦です。

昨年末は、苦しみながらも1-0で勝っている相手です。

 

 

 

しかし結果は、1-1でドローでした。

試合終了間際に、サンチェスの同点弾でかろうじて引き分け。

勝ち点1を拾ったとはいえ、スクデット争いから一歩後退してしまいました...

ハイライト

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試合データ

WhoScored.comより引用しています。

トリノインテル
得点11
ポゼッション44.2%55.8%
シュート(枠内)13(4)14(7)
ブロックされたシュート30
ビッグチャンス45
パス(成功数)384(291)479(371)
クロス(成功数)14(6)24(9)
コーナー34
タックル614
インターセプト1210
クリア319

早い時間にトリノに先制され、終了間際まで同点弾を奪うことができませんでした。

決定機はいくつか作れていたのですが、最後の精度が足りませんでしたね。

個人的なレビュー

個人的なゲームのポイントをまとめます。

ポイント

  • トリノのマンマーク戦術
  • 孤立したインテルの前線
  • ディマルコの攻撃参加

1.トリノのマンマーク戦術

ガスペリーニ監督の元右腕であるユリッチ監督は、マンマーク戦術を得意としています。

前回同様、オールコートでインテルの選手をマンマークで抑えに来ていました。

動きの重いインテルは、マークを剥がすことができずビルドアップに苦戦。

 

ブロゾビッチの代わりにベシーノがボランチを努めていたこともあり、ボールが繋がりませんでした。

ベシーノは動きながらボールを繋いだり、サイドに大きく展開するプレイがないため、密集地帯からボールを逃がすシーンが少なかったです。

2.孤立したインテルの前線

前述の通り、トリノのマンマークによりインテルはビルドアップで苦戦しました。

ボールを繋ぐために、中盤とWBが下がるため前線は孤立

マークが苦しくなると、前線にロングボールを送ってジェコかラウタロに収めてもらうというシーンが増えていました。

しかし前線に人がいないため、収めても人数をかけた攻撃ができません。

また、セカンドボールを拾う選手もいないため、競り合いでこぼれたボールをトリノに回収されていました。

3.ディマルコの攻撃参加

前半にビルドアップで苦労していたインテルは、ディマルコとゴセンスを後半の頭から投入しました。

そこから徐々にパスが繋がるようになります。

特にトリノは、ディマルコを捕まえるのに苦労していました。

CBの位置から勢いよく前線まで上がる、ディマルコを追うのは大変だったようです。

 

52分にはPA内まで侵入して、GKと1対1となる決定機を作っていました。

最終的にシュートは止められましたが、ディマルコが後半の流れを引き寄せていました。

前半

お互いに調子が良いとはいえないチーム同士、積極的に先制点を狙っていました。

12分に先手を取ったのは、ホームのトリノです。

CKからファーのポベガがゴール前に折り返し、ブレーメルが押し込みました。

 

同点に追いつきたいインテルは、16分にFKからチャンスを作ります。

左サイドからチャルハノールがゴール前に入れたクロスに、ラウタロが頭で合わせるもベリシャがセーブしました。

30分にもFKからチャンスです。

左サイドの遠い所から、チャルハノールがゴールに向かうクロス。

誰も触れずゴールに向かいますが、ベリシャが何とかセーブしました。

今節はFKから、非常に良いボールが入っていました。

 

結局同点に追いつけないまま、前半は終了します。

後半

後半に入り、インテルはディマルコとゴセンスを投入。

そして49分に、FKからビッグチャンスを作りました。

ディマルコがニアに入れたクロスを、ベシーノが頭で合わせますがゴール上に外れました。

52分には、ディマルコがビッグチャンスを迎えます。

ディマルコが自陣で奪った所からロングカウンター。

バレッラが運んで、PA角を取ったジェコに渡します。中にドリブルしながら、斜めに抜けたディマルコにスルーパス。

GKと1対1になりますが、右足で放ったシュートはベリシャの正面に飛びました。

 

60分には右サイドでフリーとなったベシーノがアーリークロス。

CBの間に入ったジェコが頭で合わせますが、ポストの右にそれました。

 

64分にはトリノがビッグチャンスを作ります。

ワンツーでシュクリニアルを躱したブレカロが、PA内に侵入。

ハンダノビッチを躱しますが、ゴール前に戻ってきたDFがシュートをブロックしました。

その直後のCKでは、イッツォがヘディングシュートを放ちますがハンダノビッチが横っ飛びでセーブしました。

 

危機を逃れたインテルは、同点に追いつくためパワープレイ気味にボールを入れます。

しかし、ゴールが奪えないまま時間だけが過ぎていきます。

このまま負けるかに思われた93分に、同点弾を奪いました。

ビダルからジェコにパスが入り、ダイレクトでサンチェスに落とします。ダイレクトで放ったシュートが、ベリシャの足にかすりゴールに入りました。

 

そのまま試合終了となり、かろうじて勝ち点1を拾いました。

選手レビュー

 

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MOMはブレーメル

WhoScored.comによるMOMは、ブレーメルです。

先制点を奪い、インテルの攻撃陣を抑え続けていました。

空中戦勝利数5回、タックル3回はチームトップの数字です。

 

今シーズン、ユリッチ監督の元で評価を上げているブレーメルは、今夏の移籍市場の目玉となりそうです。

対人守備が強く、インターセプト数は1試合平均3.5回で、セリエAでもトップの数字です。

ガツガツいくタイプなため、カバーリングしてくれる相方と相性が良さそうです。

決勝点を決めたサンチェス

リヴァプール戦では、退場となり批判を浴びたサンチェス。

今節は、チームを救う活躍をしてくれました。

負けを覚悟していたのですが、気持ちのこもったシュートで同点弾を奪ってくれました。

 

700万ユーロと言われる高年俸から、今シーズン限りでの退団が噂されています。

第3FWとしては、これ以上ない選手なため残って欲しいのですが仕方ないですね。

コレアに頑張ってもらいましょう。

沈黙したラウタロ

公式戦2試合連続ゴール中のラウタロでしたが、この試合はシュート1本に終わりました。

ラウタロの仕事は、スペースを狙いDFラインを崩すのと、前線からの積極的な守備です。

ボールタッチが少なくてもさほど問題ないのですが、シュートはもう少し打って欲しかったですね。

重心が低く、前線にジェコとラウタロしかいなかったため仕方ない部分はありますが。

もう少しチーム全体で、ラウタロのシュートチャンスを増やしたいです。

次節はフィオレンティーナ戦

今節のドローでスクデット争いから一歩後退してしまいました。

未消化試合で勝っても、首位ミランには追いつけません。

そして、ここから2試合が正念場でフィオレンティーナ、ユベントスと連戦になります。

ここで2連勝しないとスクデット争いから落ちて、最悪CL圏獲得争いに巻き込まれる可能性もあります。

まずは、フィオレンティーナを叩きたいですね。

2022320()  AM2:00キックオフです。

 

昨年末の安定感からは考えられないくらい、調子を落としていますね。

残り10試合、一戦も落とせない試合が続くので何とか踏ん張って欲しいです。

では!

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