21-22シーズン マッチレポート

21-22シーズン セリエA 30節 インテル×フィオレンティーナ

前節トリノに引き分けたインテルは、1試合少ないながらも首位ミランに勝ち点差を4に広げられました。

スクデットを狙うには、これ以上勝点を落とす訳にはいきません。

今節は、ホームにフィオレンティーナを迎えました。

 

 

 

しかし結果は、1-1でドローでした。

ミランが勝ったため、勝ち点差は暫定で6に広がっています。

次節のユベントス戦では、勝たないと厳しいですね。

ハイライト

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試合データ

WhoScored.comより引用しています。

インテルフィオレンティーナ
得点11
ポゼッション51.2%48.8%
シュート(枠内)13(5)17(4)
ブロックされたシュート67
ビッグチャンス11
パス(成功数)486(410)467(382)
クロス(成功数)17(5)12(5)
コーナー53
タックル811
インターセプト84
クリア912

スタッツ的にも互角の勝負となりました。

50分にトレイラに先制弾を奪われ今日も厳しいかと思った矢先に、ドゥンフリースが同点弾を奪ってくれました。

その勢いのまま追加点が欲しかったですが、決定機を活かせませんでしたね....

個人的なレビュー

個人的なゲームのポイントをまとめます。

ポイント

  • カウンターの応酬
  • チャルハノールのアンカー起用
  • 絶対に性格の良いゴセンス

1.カウンターの応酬

攻撃的なチーム同士だけあり、単純に面白い試合でした。

お互い攻撃でも守備でもチャンスと思ったら人数をかけるため、ひっくり返された時に大きなピンチとなります。

リスク覚悟のカウンター合戦をしていたため、得点チャンスが多く生まれていました。

懸命なプレスバックとGKの好セーブもあり、結果的には1-1のドローに落ち着いています。

ファンとしてはハラハラしましたが、面白い試合でした。

2.チャルハノールのアンカー起用

かねてより、ブロゾビッチ不在時の戦い方に不安を抱えていたインテル。

サッスオーロ戦ではバレッラ、トリノ戦ではベシーノが代役を務めましたがあまり機能しませんでした。

今節はチャルハノールがアンカー起用されましたが、良かったと思います。

守備でも身体を張れますし、持ち前のパス精度を活かしボールを上手く展開していました。

ロングパスからチャンスを作れるため、プレスを回避するためにDFラインに逃げても存在感を出せるのが大きいですね。

バレッラも攻撃に専念できますし、これからはブロゾビッチ不在のBプランはチャルハノールで良さそうです。

3.絶対に性格の良いゴセンス

試合とは直接関係ないのですが、この試合ではベンチのゴセンスがよくカメラに抜かれていました。

インテルがチャンスで外した時や、ピンチを迎えた時のリアクションが良かったからです。

カメラ越しでも気持ちが伝わってきて、性格の良さが出ていました。

こういう選手は、応援したくなりますね。

ペリシッチの去就がどうなるか分かりませんが、ゆくゆくはゴセンスにWBの主力を担ってもらいたいです。

前半

積極的な入りを見せる両チームですが、先にゴールへ迫ったのはフィオレンティーナでした。

序盤から2本のミドルシュートを放って、ハンダノビッチを脅かします。

 

激しいボールの奪い合いが続く中、インテルは32分にチャンスを作りました。

高い位置でバレッラが奪って、ドゥンフリースに渡してアーリー気味のクロスを送ります。

CBの間に入ったビダルに通りますが、体勢が悪くシュートできませんでした。

37分にはバレッラがドリブルで運んでスルーパスを送り、ジェコが1対1になりかけますが、DFにコースを狭められシュートはGK正面となりました。

40分にはスローインからジェコが胸で落とし、ラウタロが右サイドでフリーになったドゥンフリースにパス。

そのままシュートを放って、こぼれ球をラウタロが押し込みますがオフサイドでした。

 

結局、前半はお互いに得点が生まれませんでした。

後半

後半最初のチャンスを作ったのは、インテルでした。

47分にゴンザレスのサイドチェンジをジェコがカットして、頭でPA内に落とします。

飛び込んだビダルがシュートを放ちますが、テラッチャーノにセーブされました。こぼれ球もバレッラが外しています。

 

その直後の48分、フィオレンティーナが先制点を奪いました。

PA内で縦パスを受けたゴンザレスが、ターンして縦に突破してゴール前にパスを送ります。

バレッラの前で反応したトレイラが、ゴールを奪いました。

 

しかし、インテルも55分に同点弾を決めます。

ペリシッチが左サイドから大きなクロスを送り、フリーとなっていたドゥンフリースがヘディングで決めました。

これで勢いのついたインテルは、流れを引き寄せます。

62分にペリシッチがカットインからゴールを狙うと、64分にはラウタロがPA内で倒されてPKを獲得しました。

しかしVARの結果、その前のプレイでハンドを取られてPK取り消しとなりました。

 

 

得点が生まれないまま時間が過ぎてく中、終盤にお互いビッグチャンスを作ります。

89分にはPA内で仕掛けたコレアが縦に突破してマイナスのビダルにパスを送り、落としたボールをサンチェスがシュートするもDFにブロックされました。

93分には、イコネが自陣からドリブルで運んで、バイタルエリアでチャルハノールを躱してGKと1対1になります。

ハンダノビッチが上手くコースを消して、シュートを防ぎ難を逃れました。

 

そのまま試合終了です。

選手レビュー

 

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MOMはテラッチャーノ

WhoScored.comによるMOMは、テラッチャーノです。

セーブ4を記録しました。

決定機も2回防いでおり、インテルの大きな壁となっていました。

 

雨でスリップして大きなピンチを招きかけていましたが、それ以外は安定していましたね。

プレスも冷静にいなして近くの味方に繋ぎ、フィオレンティーナの攻撃を後方から支えていました。

フィオレンティーナのGKといえば、髭モジャのドラゴフスキのイメージでしたが、いつの間にかスタメンを奪っていたのですね。

下りてパスをさばくラウタロ

最近のラウタロは、自陣まで下りてボールをさばくシーンが増えてきました。

今節も積極的にボールを受けに来て、被ファウル数は5回を記録。

これはビルドアップが上手くいっておらず、ラウタロが参加せざるを得なくなっているとも取れます。

その分ゴール前の仕事に集中できなくなっており、今節のシュート数は0でした。

 

ラウタロがしている仕事は、これまでジェコが担当していたイメージです。

ジェコはピッチ全体を動き回り、ビルドアップの逃げ道となっていたのですが、最近はゴール前でターゲットになることが多いです。連戦の疲れなのか、シモーネの指示なのか。

ラウタロは、ジェコが空けたスペースを狙って走り込んだりする方が良さそうなのですが、チーム状態がそうさせてくれません。

好セーブ連発のハンダノビッチ

MOMこそテラッチャーノでしたが、ハンダノビッチも重要なセーブを何本も見せていました。

前半最初のミドル2本も、良い所に弾いたり勢いを殺したりと、こぼれ球に詰められないようにしていました。

世代交代が騒がれていますが、まだまだトップフォームを維持しています。

たまにシュートに反応できず棒立ちになるシーンがあり、衰えたように見えがちですが、跳ね返りが自分に当たってゴールに入らないよう、あえて飛ばないと聞いたことがあります。

届かないと察した時点で、オウンゴールにならないよう反応しないのかもしれません。

次節はユベントス戦

リーグ戦では、2月から7試合を戦って142と大ブレーキがかかっています。

立て直しを図りたいですが、次節は難敵ユベントスと対戦です。

ここで負けると4位のユベントスには勝ち点1差に迫られる上に、優勝争いからは赤に近い黄信号が灯るでしょう。

絶対に勝たなければいけませんが、今のチーム状態では不安しかありません。

キックオフは、202243(時間は未定です。

 

代表ウィークを挟むため、ブロゾビッチは怪我を治して戻ってきて欲しいです。

逆に、ここで勝てば勢いを取り戻すきっかけになると考えましょう。

では!

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