近年、1つのオーナーが各国に複数のクラブを所有するMCO(マルチクラブ・オーナーシップ)が目立ちます。
マンチェスター・シティを始めとするシティ・フットボール・グループや、ライプツィヒを擁するレッドブルグループがその筆頭です。
しかし、MCOの時代が来ることをいち早く予感して実践したオーナーがいます。
ウディネーゼを所有するポッツォ家です。
一時期はウディネーゼ、グラナダ、ワトフォードの3クラブを所有し、出場機会の少ない若手選手などをやり取りして育成を行ってきました。
特にポッツォ家が力を入れていたウディネーゼは、有望なタレントを多く排出しています。
そこで過去ウディネーゼに在籍歴のある選手で、ベストイレブンを考えてみました。
私がサッカーを見始めた、2000年代に在籍歴のある選手から選出しています。
ベストイレブン
フォーメーションは、ダイヤモンド型の4-4-2にしました。DFラインが不安ですが、ハンダノビッチに何とかしてもらいましょう。
今ではマンチェスター・ユナイテッドの中心選手である、ブルーノ・フェルナンデスもかつては在籍していました。
ハンダノビッチ
年 クラブ 出場 (得点) 2003-2004 ドムジャレ 7 (0) 2003-2004 → ザゴリェ (loan) 11 (0) 2004-2012 ウディネーゼ 182 (0) 2005-2006 → トレヴィーゾ (loan) 3 (0) 2006 → ラツィオ (loan) 1 (0) 2006-2007 → リミニ (loan) 39 (0) 2012- インテル・ミラノ 329 (0) ※Wikipediaより引用
インテルのレジェンド入りは確実であろう、ハンダノビッチです。
途中レンタル移籍はあったものの、ウディネーゼには2004-2012シーズンまで在籍していました。
シュートストップは天下一品で、PK6連続セーブを記録したシーズンもありました。
インテルに来てくれて感謝しかありません。
クワドォー・アサモア
年 クラブ 出場 (得点) 2008-2012 ウディネーゼ 114 (8) 2012-2018 ユヴェントス 116 (4) 2018-2020 インテル 40 (0) 2021- カリアリ 9 (0) ※Wikipediaより引用
かつてユベントスやインテルにも在籍した、ガーナ代表のスター選手です。
圧倒的なスタミナと強靭なフィジカルで、左サイドを制圧していました。
ベナティア
年 クラブ 出場 (得点) 2005-2008 マルセイユ 0 (0) 2006-2007 → トゥール (loan) 29 (0) 2007-2008 → ロリアン (loan) 0 (0) 2008-2010 クレルモン 56 (2) 2010-2013 ウディネーゼ 80 (6) 2013-2014 ローマ 33 (5) 2014-2017 バイエルン・ミュンヘン 29 (2) 2016-2017 → ユヴェントス (loan) 12 (1) 2017-2019 ユヴェントス 28 (2) 2019-2021 アル・ドゥハイルSC 38 (1) 2021 ファティ・カラギュムリュクSK 6 (1) ※Wikipediaより引用
ウディネーゼでブレイクし、ローマやバイエルン、ユベントスなどの強豪クラブを渡り歩いたベナティアです。
短いスパンで各クラブを渡り歩いており、現在所属するファティは10クラブ目となっています。
クリスティアン・サパタ
年 クラブ 出場 (得点) 2004-2005 デポルティーボ・カリ 17 (0) 2005-2011 ウディネーゼ・カルチョ 168 (5) 2011-2012 ビジャレアルCF 28 (0) 2012-2019 ACミラン 111 (3) 2019-2021 ジェノアCFC 32 (1) 2021- サン・ロレンソ ※Wikipediaより引用
ウディネーゼで168試合に出場した、コロンビア代表のクリスティアン・サパタです。
ミランにも7シーズン在籍して111試合に出場し、暗黒期を支えていました。
クアドラード
年 クラブ 出場 (得点) 2008-2009 インデペンディエンテ・メデジン 30 (2) 2009-2013 ウディネーゼ 20 (0) 2011-2012 → レッチェ (loan) 33 (3) 2012-2013 → フィオレンティーナ (loan) 36 (5) 2013-2015 フィオレンティーナ 49 (15) 2015-2017 チェルシー 13 (0) 2015-2017 → ユヴェントス (loan) 58 (6) 2017- ユヴェントス 102 (9) ※Wikipediaより引用
ユベントスの主力として活躍する、クアドラードです。
最近では右サイドバックで起用される機会もあったので、このポジションで選出しました。
守備は不安ですが、キレのあるドリブルで右サイドを制圧する攻撃力を誇っています。
アラン
年 クラブ 出場 (得点) 2009-2012 ヴァスコ・ダ・ガマ 51 (0) 2012-2015 ウディネーゼ・カルチョ 116 (2) 2015-2020 SSCナポリ 158 (11) 2020- エヴァートンFC 24 (0) ※Wikipediaより引用
ウディネーゼでの活躍が認められ、2015年7月21日に1200万ユーロ + ドゥバン・サパタ(2年間レンタル)でナポリへ移籍しました。
アランは守備に特徴のある選手ですが、サッリ時代のナポリでも中心選手として活躍できる程パスも上手です。
ジエリンスキ
年 クラブ 出場 (得点) 2012-2016 ウディネーゼ 19 (0) 2014-2016 → エンポリ (loan) 63 (5) 2016- ナポリ 181 (25) ※Wikipediaより引用
ウディネーゼでのプレイ経験はあまりありませんが、その後セリエAを代表するプレーメーカーに成長しました。
今のナポリで、最も危険な選手がジエリンスキです。インテルも何回か、彼にやられました。
ロドリゴ・デ・パウル
年 クラブ 出場 (得点) 2012-2014 ラシン・クルブ 54 (6) 2014-2016 バレンシア 34 (1) 2016 → ラシン・クルブ (loan) 11 (0) 2016-2021 ウディネーゼ 177 (33) 2021- アトレティコ・マドリード 14 (0) ※Wikipediaより引用
近年低迷するウディネーゼの中でも、一人気を吐いていた選手です。
2020-21シーズンは、デ・パウルのチームといっても過言ではありませんでした。
その活躍が認められ2021年7月12日に、3500万ユーロでアトレティコ・マドリードに移籍しました。
ブルーノ・フェルナンデス
年 クラブ 出場 (得点) 2012-2013 ノヴァーラ 23 (4) 2013-2017 ウディネーゼ 86 (10) 2016-2017 → サンプドリア (loan) 33 (5) 2017 サンプドリア 0 (0) 2017-2020 スポルティングCP 83 (39) 2020- マンチェスター・ユナイテッド 51 (26) ※Wikipediaより引用
今やプレミア屈指の選手となったブルーノ・フェルナンデスも、かつてはウディネーゼに在籍していました。
マンチェスター・ユナイテッドの中心選手として活躍し、ポルトガル代表ではプレーオフのマケドニア戦でW杯出場を決めるゴールを奪っていました。
全てを高いレベルで兼ね備えた、完成された選手です。
アレクシス・サンチェス
年 クラブ 出場 (得点) 2005-2006 CDコブレロア 47 (12) 2006-2011 ウディネーゼ 95 (20) 2006-2007 → CSDコロコロ (loan) 32 (5) 2007-2008 → リーベル・プレート (loan) 23 (4) 2011-2014 FCバルセロナ 88 (39) 2014-2018 アーセナルFC 122 (60) 2018-2020 マンチェスター・ユナイテッド 32 (3) 2019-2020 → インテル・ミラノ (loan) 22 (4) 2020- インテル・ミラノ 42 (9) ※Wikipediaより引用
サンチェスはウディネーゼで大車輪の活躍をして、2011年7月に2600万ユーロを残してバルセロナに移籍しました。
その後はアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドなどのビッグクラブを渡り歩き、今ではインテルに在籍しています。
全盛期はスーパースターの一人に数えられる、輝きを放っていました。
ディ・ナターレ
年 クラブ 出場 (得点) 1996-2004 エンポリ 158 (49) 1997-1998 → イペルゾラ (loan) 33 (6) 1998 → ヴァレーゼ (loan) 5 (0) 1998-1999 → ヴィアレッジョ (loan) 25 (12) 2004-2016 ウディネーゼ 385 (191) ※Wikipediaより引用
ウディネーゼといえばディ・ナターレを連想するくらいのレジェンドです。
ローマにおけるトッティのような存在でしょうか。
ウディネーゼでは385試合で191ゴールを決めた点取り屋で、2015-16シーズン終了後に引退を発表しました。
ベンチ入り選手
今回選出しませんでしたが、ウディネーゼにはまだまだ良いプレイヤーが多くいます。
メモ
- ムッソ
- ムンタリ
- イアクインタ
- クアリャレッラ
- ルイス・ムリエル
- ドゥバン・サパタ
etc
FWはいい選手が揃っていますね。
クアリアレッラは36歳ながらセリエAの得点王に輝きましたし、ムリエルとサパタは2人共アタランタで中心選手として活躍しています。
まとめ
こうして見ると、各強豪クラブで主力として活躍する選手を多く排出していますね。
さすが、育成の名門であるウディネーゼです。
しかし最近ではプレミアバブルの影響を受けて、オーナーであるポッツォ家はワトフォードに力を入れています。
そのあおりを受けて、ウディネーゼも最近は下位に沈むことが多く残留が目標のチームとなっています。
時代の流れなので仕方ないですが、ポッツォ家にはウディネーゼに力を入れてもらい良い選手を沢山排出して欲しいです。
では!