コッパ・イタリアのミラノダービーを3-0で制し、公式戦4連勝中のインテル。
今節は1月からリーグ戦で負けのない、ローマをホームに迎えました。
結果は、3-1で勝利!!
終盤戦最大の難関であったローマに、しっかりと勝ってくれました。
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
WhoScored.comより引用しています。
インテル | ローマ | |
---|---|---|
得点 | 3 | 1 |
ポゼッション | 44.6% | 55.4% |
シュート(枠内) | 11(8) | 9(2) |
ブロックされたシュート | 1 | 4 |
ビッグチャンス | 2 | 2 |
パス(成功数) | 437(367) | 557(583) |
クロス(成功数) | 11(3) | 7(1) |
コーナー | 4 | 3 |
タックル | 13 | 13 |
インターセプト | 12 | 15 |
クリア | 14 | 12 |
前半に2点と後半開始直後に1点を加え、ゲームを決めることに成功しました。
終盤に失点しましたが、危なげない試合運びで完勝しています。
個人的なレビュー
個人的なゲームのポイントをまとめます。
ポイント
- デ・フライへのマンマーク
- インテルのプレッシング
- ブロゾビッチの万能性
1.デ・フライへのマンマーク
ローマはコンパクトにブロックを作り、入ってきたボールにプレスをかけるという守備を行っていました。
しかし、パス精度の高いデ・フライは常にエイブラハムがマークして、ビルドアップのきっかけを1つ潰すそうとしていました。
その影響もありデ・フライのタッチ数は34回、パス成功数は22本とハンダノビッチより少ない数字となっています。
ただ、他の選手が代わりにビルドアップをこなしていたため、さほど問題とはなりませんでした。
2.インテルのプレッシング
インテルが前半にいい流れを掴めた理由は、プレッシングが効いていたことが挙げられます。
DFラインを高く押し上げて、ローマの3、4列目の選手全員にマークが付くようプレスをかけていました。
圧力に負けたローマは、GKに戻すかクリア気味のロングボールを選択するシーンが多かったです。
それをインテルが回収して2次攻撃に繋げ、先制点を取るまでの良い流れを作っていました。
3.ブロゾビッチの万能性
リーグ戦2試合連続ゴールを決めたブロゾビッチ。
この試合では、DFラインまで下がってデ・フライの代わりにビルドアップをこなすなど、ピッチ全体に顔を出していました。
得点シーンは、左サイドに張って駆け上がったことで生まれたゴールです。ボックス内での個人技も見事でした。
また、失点シーンですが、ブロゾビッチが居れば防げた様に見えました。
代わりに入ったガリアルディーニがムヒタリアンのマークを外していましたが、ボックス内中央という一番危険なスペースをケアできていませんでした。
ブロゾビッチならそこは一番に消していたはずで、改めて彼の万能性と重要性を認識したシーンでした。
前半
お互いスローな入りを見せたため、序盤はあまりシュートシーンがありませんでした。
しかし、守備からいい流れを作るインテルが、徐々にチャンスを作ります。
18分にはディマルコのインナーラップにより空いたスペースでチャルハノールが受け、遠い位置からのミドルでルイ・パトリシオを脅かしました。
続く30分には、インテルが均衡を破ります。
ハンダノビッチからディマルコに繋ぎ、ワンタッチでペリシッチ、ラウタロ、ジェコ、チャルハノールと繋ぎ、ドゥンフリースにスルーパスを送りGKと1対1となります。
逆足で冷静にGKの股を抜いて、ゴールネットを揺らしました。
これで勢いに乗ったインテルは、39分にも追加点を奪います。
チャルハノールが中盤で奪ったボールを、ディマルコがロングボールでペリシッチに通します。
タメを作ってサイドを並走したブロゾビッチにパスを通し、ボックス内でDFを翻弄して放ったシュートがサイドネットに吸い込まれました。
2−0として、前半は終了です。
後半
後半に入りプレス強度を強めたローマ。
ムヒタリアンが2対1の状況を作るなど良い入りを見せましたが、先に得点を奪ったのはインテルでした。
52分に右CKからチャルハノールが中央に送ったボールを、ドフリーのラウタロがヘディングで叩き込みました。
プラン通りに進まないローマですが、85分に1点を返します。
左サイドを突破したショムロドフがマイナスにクロスを送り、カルスドルプがスルーしたボールをボックス内中央でフリーになったムヒタリアンが冷静に沈めました。
その後スコアは動かず、3-1でインテルが勝利しました。
選手レビュー
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MOMはチャルハノール
WhoScored.comによるMOMは、チャルハノールでした。
2アシストを決めて、チームの勝利に貢献しています。
特に1点目のドゥンフリースへのアシストは見事でした。
タッチ数69回、キーパス2本、インターセプト4回、クリア2回はチームトップの数字です。
攻撃だけでなく、身体を投げ出すような守備でも多大な貢献を果たしていました。
公式戦3試合連発のラウタロ
ミラノダービーでも2ゴールを決めて好調だったラウタロですが、今節もCKから得点を決めてくれました。
これでリーグ戦は16ゴールとなり、昨シーズンの17ゴールまであと1つに迫っています。
残り5試合あるので、あわよくば大台の20ゴールに乗せたいですね。
最近では、ロングボールも収まるようになりましたし、簡単に転けてボールを奪われるシーンも少なくなりました。
守備では相変わらず献身的ですし、非常に頼もしい選手になってきましたね。
ドゥンフリースの決定力
先制点を奪ったドゥンフリースですが、動き出しも含めてFWの様なゴールでした。
オフサイドを気にしてワンステップ下がってからの飛び出しと、逆足で冷静にGKの股を狙った素晴らしいゴールです。
ローマのDFラインを広げるため右サイドに張ることが多かったのですが、このシーンでは中央に絞っていました。
恐らくチャンスになると感じたのでしょうが、嗅覚も素晴らしかったですね。
ドゥンフリース売却のニュースもチラッと出ていましたが、売って欲しくない選手の一人です。
次節はボローニャ戦
リーグ戦3連勝で首位となったインテル。
次節は、延期分のボローニャ戦です。
この試合で、ようやく他のチームと試合数が並びますね。
しっかりと勝って、首位をキープしたいです。
2022年4月28日(木) AM3:15キックオフです。
終盤戦に勢いがついてきたため、このまま全勝して20回目の優勝を果たしたいですね。
では!