コッパ・イタリアもいよいよファイナルです。
今シーズン4回目となる、ユヴェントス×インテルのイタリアダービーとなりました。
インテルにとっては11シーズンぶりとなる決勝の舞台ですが、勝って国内2冠を果たしたいですね。
結果は、2-4で勝利!!
逆転に次ぐ逆転で延長戦までもつれ込む、非常に面白い試合となりました。
昨シーズンの借りを返すと同時に、11シーズンぶりの優勝となりました。
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
sofascore.comより引用しています。
ユヴェントス | インテル | |
---|---|---|
得点 | 2 | 4 |
ポゼッション | 41% | 59% |
シュート(枠内) | 19(8) | 17(8) |
ブロックされたシュート | 7 | 6 |
ビッグチャンス | 2 | 2 |
パス(成功数) | 452(381) | 645(571) |
クロス(成功数) | 26(5) | 31(10) |
コーナー | 7 | 9 |
タックル | 17 | 23 |
インターセプト | 18 | 11 |
クリア | 25 | 20 |
後半開始早々に2点を奪われ逆転されましたが、交代選手で流れを引き寄せて同点弾を奪いました。
そして、延長戦にペリシッチが2点を加えて勝利しました。
個人的なレビュー
個人的なゲームのポイントをまとめます。
ポイント
- キエッリーニの存在感
- 明暗を分けた交代策
- インテルが勢いを維持した延長戦
1.キエッリーニの存在感
開始6分にバレッラの先制弾でビハインドを負ったユヴェントスですが、前半の途中から流れを引き寄せていました。
そこに大きく貢献したのが、キエッリーニです。
インテルをハイプレスでハメた後の、FWに入ってくるボールに対してガツンと身体を当ててカウンターに繋げていました。
前半にしっかりと流れを引き寄せたことが、後半開始早々の2ゴールに繋がっています。
キエッリーニは今シーズン限りでのユヴェントス退団を発表しましたが、この試合でも存在感を示したようにまだまだ第一線でやれる実力者です。
寂しくもありますが、次のキャリアが楽しみですね。
2.明暗を分けた交代策
同点を目指すインテルは63分に3選手の交代を行い、攻撃的な采配を行いました。
対するユヴェントスは、66分にベルナルデスキをボヌッチに代えて5バックにシフトして、逃げ切りの態勢を整えます。
結果としてDFラインが下がったユヴェントスをインテルが押し込む形になり、80分にPKから同点に追いつくことに成功。
追いつかれたユヴェントスは、85分にキエッリーニをアルトゥールに代えてもう一度当初の4バックに戻しました。
後手に回った感は否めず、一度失った流れを取り戻せないままインテルに攻め込まれる展開が続いていました。
3.インテルが勢いを維持した延長戦
交代策から流れを掴んだインテルは、やりかたを大きく変えずに延長戦も戦います。
すると、97分にデ・フライがPA内で倒されてPKを獲得。ペリシッチがしっかりと決めて再逆転に成功しました。
102分にはペリシッチが強烈なミドルシュートを決めて2点差として、116分には交代で入っていたディマルコをバストーニに代えて締めに入りました。
逆転されてからも慌てずに、延長戦まで見据えたシモーネの見事な采配でしたね。
前半
超満員となったスタジアムの中、キックオフの笛が鳴りました。
開始6分に、先手を取ったのはインテルです。
左サイドで受けたバレッラがカットインから、強烈なミドルシュートを突き刺し先制しました。
ビハインドを負ったユヴェントスですが、ハイプレスから徐々に流れを掴みます。
23分にはハンダノビッチのロングボールをキエッリーニが弾き、バイタルエリアにいたディバラに通ります。
PA内でフリーとなったヴラホビッチにパスを通して、左足で対角にシュートするもハンダノビッチがセーブしました。
31分にはCKのこぼれ球をディバラがシュートするも、ジェコの身体を張った守備でコースが消えて枠外となりました。
0-1でインテルがリードしたまま、前半は終了です。
後半
後半も積極的な姿勢を見せていたユヴェントスが、50分に同点弾を奪いました。
ゴール前でヴラホビッチがキープして、こぼれた所をサンドロがダイレクトでシュートを放ってハンダノビッチを破りました。
勢いに乗るユヴェントスが、続けざまの52分に逆転に成功します。
CKのカウンターからディバラにボールが渡り、裏に抜けたヴラホビッチにパスを通します。
後ろから来たデ・フライをフェイントでかわしてシュートを放ち、こぼれ球を自ら沈めました。
追いかける展開となったインテルは、63分に3枚代えで攻撃的な布陣にシフトします。
押し込む時間が続く中、78分にPKを獲得しました。
ドゥンフリースのクロスをペリシッチが折り返し、受けたラウタロが後ろからボヌッチに倒されました。
キッカーはチャルハノールで、右上の際どいコースに豪快に決めて同点です。
そのまま延長戦に突入しました。
延長戦
後半の流れそのままに、インテルが優位に試合を進めます。
99分には、デ・フライがPA内でデ・リフトに倒されて再びPKを獲得しました。
キッカーのペリシッチは、落ち着いてペリンの逆を突き逆転に成功しました。
前がかりになるユヴェントスに対し、インテルはカウンターで応戦します。
すると102分に追加点が決まりました。
CKのカウンターから、ブロゾビッチがサイドチェンジして、左サイドをディマルコが突破します。
マイナスのクロスを受けたペリシッチが、ワントラップから左足を振りぬきゴール右隅に決めました。
余裕が生まれたインテルは、ゲームをコントロールしながら試合を進めます。
延長後半も無失点で切り抜けて、2-4で勝利しました。
選手レビュー
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MOMはペリシッチ
sofascore.comによるMOMは、ペリシッチです。
延長戦の2ゴールで、チームの勝利に貢献しました。
1つ目のPKもペリシッチがクロスを折り返したことから生まれているため、実質3点に絡んだといえる活躍です。
左サイドでドリブルを仕掛けたら高確率でクロスまで繋げるため、インテルのストロングポイントになっていますね。
冬に加入したゴセンスに、出場機会を与えられない程の好調っぷりです。
今シーズンのMVPでも文句なしの活躍ですので、是非とも契約延長してもらいたいですね。
ディマルコのチャンスメイク
63分に投入されたディマルコですが、攻撃を活性化させていました。
特にポジショニングが絶妙でした。
相手の裏を取るようなランニングをするのでマークをずらせますし、良い位置で受ければそこから高精度のキックでチャンスを作れます。
同点に追いつくまでの流れは、ディマルコのランニングが生んだものでもあります。
CBをディマルコに代えるだけで攻撃的な戦い方にシフトできるため、貴重な選手ですね。
PKを決めたチャルハノール
同点となるPKを決めたチャルハノールですが、ポストをかすめる際どいコースに沈めていました。
これで今シーズンチャルハノールが務めたPKは、全て決めている気がします。
インテルのPKキッカーは、彼で決まったようですね。
ミラノダービーでも決めるくらいの強心臓っぷりなので、安心して任せることができます。
次節はカリアリ戦
国内2冠を達成したインテルですが、まだ3冠の可能性も残っています。
残り2節ですが、首位ミランを勝ち点2差で追っています。
次節は、残留争いをしているカリアリと対戦します。
2022年5月16日(月) AM3:45キックオフです。
インテルは全勝して、ミランの取りこぼしを期待するしかありませんね。
では!