数日前に12ぶりのCLベスト8進出を決め、歓喜に沸いたインテル。
今節はリーグ戦に戻り、ユヴェントスとのイタリアダービーを行いました。
結果は0-1で敗戦...
リーグ戦は連敗となり、3位に後退してしまいました。
ハイライト
マッチレポート
フォーメーション
試合データ
WhoScored.com・SofaScoreより引用しています。
インテル | ユヴェントス | |
---|---|---|
0 | 得点 | 1 |
69.4% | ポゼッション | 30.6% |
18(3) | シュート(枠内) | 7(3) |
8 | ブロックされたシュート | 2 |
6 | コーナー | 4 |
1 | ビッグチャンス | 0 |
2 | GKのセーブ | 3 |
620(546) | パス(成功数) | 269(203) |
37(7) | クロス(成功数) | 16(3) |
11(5) | ドリブル(成功数) | 12(7) |
138 | ボールロスト | 116 |
48 | 競り合い勝利 | 42 |
14 | タックル | 15 |
5 | インターセプト | 13 |
15 | クリア | 40 |
インテル | 0-1 | ユヴェントス |
---|---|---|
23' | コスティッチ | |
バレッラ | 30' | |
31' | ガッティ | |
ダンブロージオ ディマルコ ムヒタリアン バレッラ | 63' | |
オウンゴール | 66' | キエーザ ソーレ |
71' | ラビオ | |
75' | クアドラード デ・シリオ | |
ジェコ ルカク コレア ダルミアン | 79' | |
ベッラノーヴァ ドゥンフリース | 83' | パレデス キエーザ |
88' | ダニーロ | |
91' | パレデス | |
ダンブロージオ ブロゾビッチ ダンブロージオ | 97' | パレデス |
アイコンの説明
ゴール
イエローカード
投入
オウンゴール
レッドカード
交代
試合分析
- 中途半端なプレスによる失点
- 引いた相手を崩せないインテル
- シュクリニアル不在の影響
- 右サイドの機能不全
中途半端なプレスによる失点
インテルが失点した23分のプレーでは、中途半端なプレスが災いし、DFラインが後ろに下がってスペースが空いてしまいました。
その後、ガッティからのロングボールをブラホビッチやラビオが運び、コスティッチにフリーでゴールを決められました。
さらに、ドゥンフリースがゴール前に張り付き、オナナの視界を妨げてしまったことも、失点に繋がった要因の一つと言えます。
引いた相手を崩せないインテル
前節のスペツィア戦と同様、引いた相手を全く崩せずに敗戦しました。
ルカクは相手を背負ってボールを叩くことしかできないため、相手にとって脅威となれていません。全盛期のようなスピードもいため、現状の出来であればジェコの方が良さそうです。
残念ながらインテルは引いた相手に対する打開策がなく、単純なクロスを上げることに終始しています。時間がなくなるとFWの数を増やして、ロングボールを放り込むだけの単調な攻撃に陥ってしまいます。
ミドルシュートやワンツーも狙わず、裏への飛び出しも見られません。これでは相手を焦らせることができず、攻撃の幅を狭めてしまっています。
シュクリニアル不在の影響
シュクリニアル不在により、右WBにダルミアンを使うことができなくなりました。
その結果ドゥンフリースが起用されていますが、ボールを持った時にできることが少なく、彼に渡ると攻撃が停滞する傾向があります。クロスのターゲットになれるくらいで、攻撃の幅が広がりません。
また、失点シーンのポジショニングであったり、全力で戻るべき時にジョギングしていたりと、守備面での問題も表面化しています。コスティッチとの差が浮き彫りになっていました。
また、シュクリニアルは積極的に縦パスを狙うため、攻撃のスイッチを入れることができます。この試合では、両脇のCBがフリーでボールを持つシーンが多かったですが、効果的な縦パスを出せていなかったのも気になりました。
来シーズンを考えると、シュクリニアルに頼ることはできないかもしれませんが、彼がいないと攻撃が厳しくなるのも事実です。
右サイドの機能不全
バレッラがイライラする気持ちは理解できます。2年前と比べ、右サイドの強みが失われました。
ルカクはゴール前で相手を背負うことしかできず、シュートも狙わないため守備側にとっては怖くありません。裏にスペースがあってもスピードで抜け出すシーンは見られませんし、全盛期の彼は戻ってこないかもしれません。
また、ドゥンフリースは前線にスペースがないと何もできず、守備も不十分です。結果、バレッラが孤軍奮闘している状況に陥っています。
シュクリニアル、ダルミアン、バレッラ、ジェコのコンビネーションの方が、より効果的に機能しそうです。
雑感
ユヴェントスの守備ブロックを崩せすに、0-1で敗戦しました。
この試合では、単純に細かいパスミスが多く、決定機もトラップミスで潰していました。
引いた相手に対して打開策がなく、単純なクロスを上げるか、前線に人数をかけて放り込むだけのサッカーになっています。ワンツーを使ったり、DFラインの裏を狙う、ミドルシュートを打つなどバリエーションのある攻撃を見せて欲しいです。
また、ドゥンフリースは失点シーンの謎のポジショニングに始まり守備に難がありました。攻撃でも違いは出せておらず、現状ではチームに貢献してるとは言えない状況です。
ポジティブな面があるとすれば、ブロゾビッチのコンディションが上がってきたことでしょうか。空いたスペースで受けようと、ピッチ全体を動き回っていました。ただ、欲しいタイミングで味方からパスが出ていませんでした。
ここ数年は同じメンバーで戦っており、戦力の上積みができていません。アスラニを始め、もう少し若手を育てて欲しいです。
CLでの躍進は文句なしですが、シモーネ監督も苦しい状況にあります。
MOMはコスティッチ
WhoScored.comによるMOMは、コスティッチでした。
決勝点を決めて、チームの勝利に貢献しています。
ドゥンフリースを圧倒して、左サイドを制圧しました。
セリエA初挑戦ながら、公式戦すでに3ゴール11アシストを記録しています。
次節はフィオレンティーナ戦(H)
イタリアダービーの敗戦により、3位まで後退してしまいました。
次節はホームにフィオレンティーナを迎えます。
2023/4/2(日) AM1:00キックオフです。
代表ウィークを挟むため、調子を取り戻して欲しいですね。
では!