22-23シーズン マッチレポート

22-23シーズン セリエA 27節 インテル×ユヴェントス

数日前に12ぶりのCLベスト8進出を決め、歓喜に沸いたインテル。

今節はリーグ戦に戻り、ユヴェントスとのイタリアダービーを行いました。

結果は0-1で敗戦...

リーグ戦は連敗となり、3位に後退してしまいました。

ハイライト

マッチレポート

フォーメーション

試合データ

WhoScored.comSofaScoreより引用しています。




インテルユヴェントス
0得点1
69.4%ポゼッション30.6%
18(3)シュート(枠内)7(3)
8ブロックされたシュート2
6コーナー4
1ビッグチャンス0
2GKのセーブ3
620(546)パス(成功数)269(203)
37(7)クロス(成功数)16(3)
11(5)ドリブル(成功数)12(7)
138ボールロスト116
48競り合い勝利42
14タックル15
5インターセプト13
15クリア40
インテル0-1ユヴェントス
23'コスティッチ
バレッラ30'
31'ガッティ
ダンブロージオ
ディマルコ
ムヒタリアン
バレッラ
63'
オウンゴール66'キエーザ
ソーレ
71'ラビオ
75'クアドラード
デ・シリオ
ジェコ
ルカク
コレア
ダルミアン
79'
ベッラノーヴァ
ドゥンフリース
83'パレデス
キエーザ
88'ダニーロ
91'パレデス
ダンブロージオ
ブロゾビッチ
ダンブロージオ
97'パレデス

アイコンの説明

ゴール
イエローカード
投入

オウンゴール
レッドカード
交代


試合分析

  • 中途半端なプレスによる失点
  • 引いた相手を崩せないインテル
  • シュクリニアル不在の影響
  • 右サイドの機能不全

中途半端なプレスによる失点

インテルが失点した23分のプレーでは、中途半端なプレスが災いし、DFラインが後ろに下がってスペースが空いてしまいました。

その後、ガッティからのロングボールをブラホビッチやラビオが運び、コスティッチにフリーでゴールを決められました。

さらに、ドゥンフリースがゴール前に張り付き、オナナの視界を妨げてしまったことも、失点に繋がった要因の一つと言えます。

引いた相手を崩せないインテル

前節のスペツィア戦と同様、引いた相手を全く崩せずに敗戦しました。

ルカクは相手を背負ってボールを叩くことしかできないため、相手にとって脅威となれていません。全盛期のようなスピードもいため、現状の出来であればジェコの方が良さそうです。

残念ながらインテルは引いた相手に対する打開策がなく、単純なクロスを上げることに終始しています。時間がなくなるとFWの数を増やして、ロングボールを放り込むだけの単調な攻撃に陥ってしまいます。

ミドルシュートやワンツーも狙わず、裏への飛び出しも見られません。これでは相手を焦らせることができず、攻撃の幅を狭めてしまっています。

シュクリニアル不在の影響

シュクリニアル不在により、右WBにダルミアンを使うことができなくなりました。

その結果ドゥンフリースが起用されていますが、ボールを持った時にできることが少なく、彼に渡ると攻撃が停滞する傾向があります。クロスのターゲットになれるくらいで、攻撃の幅が広がりません。

また、失点シーンのポジショニングであったり、全力で戻るべき時にジョギングしていたりと、守備面での問題も表面化しています。コスティッチとの差が浮き彫りになっていました。

また、シュクリニアルは積極的に縦パスを狙うため、攻撃のスイッチを入れることができます。この試合では、両脇のCBがフリーでボールを持つシーンが多かったですが、効果的な縦パスを出せていなかったのも気になりました。

来シーズンを考えると、シュクリニアルに頼ることはできないかもしれませんが、彼がいないと攻撃が厳しくなるのも事実です。

右サイドの機能不全

バレッラがイライラする気持ちは理解できます。2年前と比べ、右サイドの強みが失われました。

ルカクはゴール前で相手を背負うことしかできず、シュートも狙わないため守備側にとっては怖くありません。裏にスペースがあってもスピードで抜け出すシーンは見られませんし、全盛期の彼は戻ってこないかもしれません。

また、ドゥンフリースは前線にスペースがないと何もできず、守備も不十分です。結果、バレッラが孤軍奮闘している状況に陥っています。

シュクリニアル、ダルミアン、バレッラ、ジェコのコンビネーションの方が、より効果的に機能しそうです。

雑感

ユヴェントスの守備ブロックを崩せすに、0-1で敗戦しました。

この試合では、単純に細かいパスミスが多く、決定機もトラップミスで潰していました。

引いた相手に対して打開策がなく、単純なクロスを上げるか、前線に人数をかけて放り込むだけのサッカーになっています。ワンツーを使ったり、DFラインの裏を狙う、ミドルシュートを打つなどバリエーションのある攻撃を見せて欲しいです。

また、ドゥンフリースは失点シーンの謎のポジショニングに始まり守備に難がありました。攻撃でも違いは出せておらず、現状ではチームに貢献してるとは言えない状況です。

ポジティブな面があるとすれば、ブロゾビッチのコンディションが上がってきたことでしょうか。空いたスペースで受けようと、ピッチ全体を動き回っていました。ただ、欲しいタイミングで味方からパスが出ていませんでした。

ここ数年は同じメンバーで戦っており、戦力の上積みができていません。アスラニを始め、もう少し若手を育てて欲しいです。

CLでの躍進は文句なしですが、シモーネ監督も苦しい状況にあります。

MOMはコスティッチ

WhoScored.comによるMOMは、コスティッチでした。

決勝点を決めて、チームの勝利に貢献しています。

ドゥンフリースを圧倒して、左サイドを制圧しました。

セリエA初挑戦ながら、公式戦すでに3ゴール11アシストを記録しています。

次節はフィオレンティーナ戦(H)

イタリアダービーの敗戦により、3位まで後退してしまいました。

次節はホームにフィオレンティーナを迎えます。

2023/4/2(日) AM1:00キックオフです。

代表ウィークを挟むため、調子を取り戻して欲しいですね。

では!

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