リーグ戦5連勝で波に乗るインテルですが、今節の相手は難敵パルマです。
前半戦は、2-2で引き分けています。
ただ、パルマはエースのジェルビーニョが不在でした。
2位のミランがウディネーゼと引き分けたため、勝って突き放したいですね。
さて、結果ですが、1-2の勝利です!
久々に失点しましたが、なんとか逃げ切りました。
これでリーグ戦6連勝となり、ミランとの勝ち点差は6に広がりました。
ハイライト
マッチレポート
試合データ
WhoScored.comより引用しています。
パルマ | インテル | |
---|---|---|
得点 | 1 | 2 |
ポゼッション | 52.4% | 47.6% |
シュート(枠内) | 12(2) | 11(6) |
パス | 576 | 526 |
クロス | 18 | 16 |
コーナー | 2 | 2 |
シュートブロック | 1 | 4 |
タックル | 18 | 16 |
スタッツは、ほぼ互角ですね。実際に試合も均衡していました。
点を取るまでルカクもうまく抑えられていました。ヴァレンテのマークに苦しみましたね。
拮抗した前半
ここ2試合、開始早々に点を奪っていたインテルですが、この試合は点を取るのに苦労します。
パルマは、ハイプレスでボールを奪いに来るのですが、ハーフウェイラインを超えると、ガッチリと引いて守っていました。
おかげでスペースがなく、攻めるのに苦戦します。また、ヴァレンテがルカクのドリブルを読み、うまく抑えていました。
それでも、ルカクはポストプレイでチャンスを作ります。
バレッラの強烈な縦パスを収め、飛び出したハキミにスルーパス。クロスは惜しくもGKに止められました。
ハキミは効いていましたね。
ルカクとのワンツーで抜け出したシーンは、グラウンダーのクロスがフリーのエリクセンに渡りかけますが、わずかに合わずシュートできませんでした。
スタメン出場が増えてきたエリクセンですが、そろそろゴールかアシストが見たいですね。
インテルは守る際、両WBが引いて5バックになりますが、中盤は割と前までプレスをしていました。
相手ボランチのブルグマンに渡った時はブロゾビッチが、相手SBとインサイドハーフがボールを持った時は、バレッラとエリクセンがプレスに走っていました。
ただ、1人でSBとインサイドハーフの2人をマークするのは厳しく、パスを奪うまでには至りません。
パスを取り切れず、元インテルのカラモーに良い位置でボールを持たれるシーンが多かったです。
カラモーは期待していたのですが、インテルでは出場機会を得られませんでしたね。
ただ、やはりいい選手です。ドリブルにはキレがあり、インテル守備陣を翻弄していました。
すると、パルマに決定機を作られます。
右サイドからのアーリークロスに、裏を取ったクルティッチがフリーでヘディング。これは、ハンダノビッチが止めてくれました。
どちらにも決定機はありましたが、前半は得点が生まれませんでした。
サンチェスの2ゴール
ベンチのラウタロを映すシーンも増えてきた中、ゴールが生まれます。
ブロゾビッチが高い位置でクツカからボールを奪い、ルカクに出します。
キープには失敗しますが、こぼれ球がスルーパスのような形となり、フリーで受けたサンチェスが左足のシュート。セぺが触り、ゴールライン付近でガリオーロがクリアします。しかし、ゴールラインを割っていて得点が認められました。
ラッキーな形ですが、大きな先制点です。
すると、続けざまにチャンスを作ります。
バストーニが出した長めのスルーパスに、ペリシッチが抜け出します。少し迷ってシュートを選択しますが、ふかしてしまいました。
これは外しましたが、チャンスを作り続けるインテルが追加点を奪うことに成功しました。
自陣ゴール前でパスカットして、エリクセンがルカクにパス。フェイントを入れ、一気に加速して、ヴァレンテを置き去りにします。
ドリブルで3人を引き付けながら、パスコースを作り、ドフリーのサンチェスにパス。ダイレクトで流し込みました。
中々点を取れていなかったサンチェスですが、この日は素晴らしい活躍です。
また、抑えられ気味だったルカクも、このプレイは圧巻でしたね。
2点取って安心していると、唐突に失点します。
左サイドでドリブル突破して上げたクロスに、フリーとなっていたエルナニがボレーで決めました。
完全にマークを外していましたね。ペリシッチが慌ててシュートブロックに行くも、間に合いませんでした。
72分の失点ということで、1点を取りに行くのか守りに入るのか迷いどころです。コンテは前者を選択し、75分にラウタロを投入しました。
同点にしたいパルマは、ハイプレスでボールを奪いに来ます。ただ、後ろが付いてこないため、前線とDF陣の間にポッカリとスペースが空いていました。
そこでボールを受ければフリーで持てるため、チャンスとなります。何回か、そこで受けるシーンはありましたが、追加点を奪うには至りません。
じわじわと時間が過ぎ、インテルは徐々に守備の意識を強めます。
試合終了間際には、ハキミが猛プレスをかけ相手のミスを誘います。このプレイに対し、近くにいたコンテがハキミの頭を掴みながら何かを叫び、最後は張り手でピッチに送り返しました。
コンテなりの激の飛ばし方なのでしょうが、思わず笑ってしまいました。
試合はこのまま終了し、辛くも勝利です。
選手レビュー
MOMサンチェス
この試合で2ゴールを挙げ、MOMにも輝きました。
今シーズンのサンチェスは、チャンスメイクは良いのですが、決定機を決められないシーンが多かったです。
そのため、この2ゴールは本人にとっても大きいのではないでしょうか。
リーグ戦も残り13試合です。優勝するためには、サンチェスの力も必要となるため、このまま、好調を維持して欲しいですね。
強固なDFライン
失点を喫したといはいえ、インテルはここ最近のリーグ戦8試合で2失点しかしていません。
ハンダノビッチを中心に、強固なDFラインを築けている証拠ですね。
特に3バックの3人は安定しています。
WhoScored.comのデータによると、デ・フライは空中戦勝利数3回、インターセプト5回、クリア5回、パス成功数69本と、すべてチームトップの数字を叩き出しています。
バストーニは、タックル数5回でチームトップです。ペリシッチに出したスルーパスも上手かったですね。
シュクリニアルも開幕当初は、移籍の噂があり不安でしたが、フィットしてくれて良かったです。守備はもちろん、フィジカルを活かしたドリブルで持ち上がることも可能です。
この3人の内1人でも欠けると、かなり不安になります。
ラノッキアは安定したパフォーマンスを見せてくれますが、ダンブロージオとコラロフのCBは見てて怖いですね。
累積での出場停止は仕方ないですが、この3人には最後まで離脱しないで欲しいです。
次節はアタランタ戦
コンテは「13回の決勝戦が残っている」とインタビューに答えています。
2位と勝ち点6差あるとはいえ、まだまだ油断できません。
次節は強豪アタランタです。パブ・ゴメスが退団したとはいえ現在4連勝しており、60得点はセリエAで2位の数字です。
※1位はインテルで62得点
対するインテルは、失点数25で2位です。ある意味、矛盾対決ともいえますね。
2021/3/9 (日) 4:45 キックオフです。
残りの試合を全勝する気持ちで戦ってほしいです。
では!