リーグ戦開幕4連勝と、圧倒的な強さを見せるインテル。
CLもこの勢いで、勝ち進んで行きたい所です。
初戦の相手は、久保を擁するレアル・ソシエダでした。
結果は、1-1のドロー。
序盤の失点から流れをつかめず、終盤のラウタロの得点で、何とか引き分けに持ち込みました。
ハイライト
マッチレポート
フォーメーション
試合データ
WhoScored.com・SofaScoreより引用しています。
レアル・ソシエダ | インテル | |
---|---|---|
1 | 得点 | 1 |
45.5% | ポゼッション | 54.5% |
14(5) | シュート(枠内) | 6(1) |
4 | ブロックされたシュート | 1 |
7 | コーナー | 4 |
3 | ビッグチャンス | 1 |
0 | GKのセーブ | 4 |
356(283) | パス(成功数) | 446(367) |
18(7) | クロス(成功数) | 19(5) |
12(5) | ドリブル(成功数) | 9(3) |
123 | ボールロスト | 131 |
54 | 競り合い勝利 | 55 |
14 | タックル | 19 |
8 | インターセプト | 4 |
17 | クリア | 20 |
レアル・ソシエダ | 1-1 | インテル |
---|---|---|
メンデス | 4' | |
13' | アスラニ | |
55' | テュラム アルナウトビッチ フラッテージ アスラニ ディマルコ バストーニ | |
60' | ムヒタリアン | |
ショ バレネチア ムノス ティアニー | 62' | |
メリーノ | 70' | フラッテージ サンチェス ムヒタリアン |
サディク オヤルサバル オドリオソラ 久保 | 72' | |
76' | アチェルビ デ・フライ | |
パチェコ メンデス | 85' | |
87' | ラウタロ | |
トラオレ | 88' | |
スベルディア | 95' |
アイコンの説明
ゴール
イエローカード
投入
オウンゴール
レッドカード
交代
試合分析
- ハイプレスに苦しむインテル
- 繋ぎのミスから失点
- ボールが収まらない前線
- 苦戦したサイドからの攻撃
- 交代カードで陣地の回復に成功
- サンチェスのトップ下とカルロス・アウグストのCB起用
- ラウタロの大きな同点弾
- 明暗分かれたターンオーバー組
ハイプレスに苦しむインテル
この試合のインテルは、大幅なターンオーバーを敢行しました。
その結果、試合の入りが雑になり、レアル・ソシエダのハイプレスに苦戦を強いられます。
ボールを前に運べず、押し込まれる展開が続きました。
また、レギュラー組のコンディションも悪く、序盤は相手の左サイドからの攻撃に苦しめられました。
ドゥンフリースの守備が軽かったこともあり、バルネチア、ティアニー、メリーノにチャンスを作られます。
繋ぎのミスから失点
インテルは4分に、バストーニのミスから失点をしました。
ゾマーのボテボテのパスを受けたバストーニが、前を向いてボールを運びますが、オヤルサバルとメンデスの2人に挟まれます。
プレッシャーに負けて、自陣ゴール前でボールを奪われ、メンデスにそのままシュートを決められました。
ゾマーのパスがバウンドしたことも、バストーニが慌てる要因になりました。
ボールが収まらない前線
何とかボールを前に運びたいインテルですが、全体の距離感が悪いことと、2トップにボールが収まらないことで、前進できませんでした。
アルナウトビッチはボールが収まらず、CBに強く当てられてボールを失うシーンが目立ちました。
ラウタロもコンディションが悪そうで、ボールが足につかず、ミスが多かったです。
また、2トップをサポートするメンバーが少なく、前線にボールを当てた後のこぼれ球を拾えなかったことも、前進できなかった理由の一つでした。
苦戦したサイド攻撃
レアル・ソシエダのサイドアタッカーである、バルネチアと久保は、ドリブルが脅威となっていました。
どちらがボールを持ったときも、インテルはダブルチームで守備を行います。
それでも、久保にはサイドからの仕掛けで、何度かチャンスを作られています。また、セットプレイから正確なキックでチャンスを作られていました。
インテルの守備は、中央を固めサイドにボールを出させて、サイドで強く当たってボールを取るというものでした。
しかし、レアル・ソシエダの選手はボールの扱いが上手く、サイドに追い込んだ後でもプレスを躱されるシーンが目立ちました。
ボールの取り所がなく、良い守備からカウンターに繋げられなかったです。
交代カードで陣地の回復に成功
後半も同じメンバーで臨んだシモーネですが、状況が変わらないこともあり、55分に3枚替えを行いました。
アルナウトビッチ、バストーニ、アスラニを下げて、テュラム、ディマルコ、フラッテージを投入します。
特にテュラムの存在が大きく、前線でボールが収まるようになりました。
ラウタロも、テュラムの近くでプレイすることで、テュラムが落としたボールを拾えるようになりました。
また、前への推進力も加わったことで、相手のDFラインを押し下げて、陣地を回復することに成功しています。
サンチェスのトップ下とカルロス・アウグストのCB起用
徐々に相手を押し込めるようになったインテルですが、得点を奪うまでには至りません。
そこで、70分にムヒタリアンをサンチェスに替えて、トップ下に配置しました。
また、ディマルコを左WB、カルロス・アウグストを左CBにポジションチェンジしました。
同時に、レアル・ソシエダも守備的な交代が増えたことで、インテルが押し込む時間が続きます。
昨シーズは、得点が欲しい時にルカク、ジェコ、ラウタロの3人を残して、パワープレイでボールを放り込んでいましたが、点が取れた記憶がありません。
それに比べると、サンチェスのトップ下起用は、意外性のある攻撃ができるため、得点の香りが強くなっていました。
ラウタロの大きな同点弾
押し込む時間が続く中、ついに87分に同点弾を奪いました。
カルロス・アウグストが縦に仕掛けて上げたクロスがこぼれて、フラッテージが強引にシュートを放ちます。
シュートがファーに流れて、フリーになっていたラウタロが押し込みました。
苦しい時間帯が続きましたが、最後に報われましたね。
その後も、勢いのままに逆転を目指すも、ドローで試合は終了しました。
明暗分かれたターンオーバー組
この試合でインテルは、ターンオーバーを行いました。
パヴァール、カルロス・アウグスト、アルナウトビッチ、アスラニが初先発を飾っています。
その中でも、フル出場を果たしたパヴァールとカルロス・アウグストは良かったです。
パヴァールは固い守備(タックル3回、インターセプト2回、クリア6回)で、何度も相手のドリブル突破を防いでいました。
また、ボールを貰うための動き出しもよく、連携を深めていけば右サイドからの攻撃参加も武器になりそうです。
カルロスアウグストも、終盤にはCBをこなすなど、状況に合わせて自分の役割をこなしていました。
逆にアルナウトビッチとアスラニは少し厳しかったです。
チームが押し込まれたこともありますが、アルナウトビッチはボールを収められませんでした。
裏抜けを積極的に狙うタイプでもないので、相手のDFラインを押し下げることもできなかったです。
アスラニも中々ボールに触れず、ボランチでありながら、タッチ数32回と2トップを除いて一番低い数字でした。
スピメンディを抑えに、前からプレスをかけていましたが、潰し切るシーンはなく、守備でも大きく貢献はできませんでした。
MOMはメンデス
WhoScored.comによるMOMは、メンデスでした。
ハイプレスでバストーニからボールを奪い、そのまま先制点を決めています。
遠い位置からのFKでも、意表をついて危険なシュートを放っていました。
久保がサイドで2人を引き付けるので、中でフリーになれるようなポジショニングも行っていました。
シュート数も4本と、この試合で最多の数字を記録しています。
次節はエンポリ戦(A)
CLが開幕したことで、週2ペースで試合が行われます。
シモーネ監督の、マネジメント能力が問われますね。
次はリーグ戦に戻り、ザネッティ監督が解任されたばかりのエンポリと対戦します。
2023/9/24(日) 19:30キックオフです。
そろそろ、フラッテージのスタメンも見たいです。
では!