リーグ戦首位をキープするインテル。
今節は2シーズン前に優勝を阻まれた、因縁あるボローニャと対戦しました。
結果は、2-2のドロー。
2点差を追いつかれる苦しい展開でしたが、納得のいかないジャッジも多く、不満の残る試合となりました。
ハイライト
マッチレポート
フォーメーション
試合データ
WhoScored.com・SofaScoreより引用しています。
インテル | ボローニャ | |
---|---|---|
2 | 得点 | 2 |
62.7% | ポゼッション | 37.3% |
14(5) | シュート(枠内) | 8(3) |
5 | ブロックされたシュート | 2 |
7 | コーナー | 7 |
1 | ビッグチャンス | 1 |
1 | GKのセーブ | 3 |
600(522) | パス(成功数) | 357(279) |
31(7) | クロス(成功数) | 13(3) |
12(7) | ドリブル(成功数) | 9(2) |
137 | ボールロスト | 126 |
49 | 競り合い勝利 | 42 |
13 | タックル | 15 |
12 | インターセプト | 17 |
8 | クリア | 28 |
インテル | 2-2 | ボローニャ |
---|---|---|
アチェルビ | 11' | |
ラウタロ | 13' | |
19' | オルソリーニ | |
33' | エンドイエ | |
52' | ザークツィ | |
カルロス・アウグスト ディマルコ クアドラード ドゥンフリース サンチェス テュラム | 55' | |
ラウタロ | 58' | |
61' | サーレマーカース エンドイエ | |
フラッテージ ムヒタリアン | 76' | |
78' | ファン・ホーイドンク ザークツィ | |
アスラニ チャルハノール | 83' | コラッザ デ・シルベストリ アズージ オルソリーニ |
バストーニ | 90' | |
93' | ベウケマ | |
94' | ファーガソン |
アイコンの説明
ゴール
イエローカード
投入
オウンゴール
レッドカード
交代
試合分析
- 失点を嫌う前半のボローニャ
- 幸先よく2点リードするインテル
- 余計な失点
- 後半にプレスを強めたボローニャ
- インテルのハイプレス対策
- 時間を稼がれてドロー決着
失点を嫌う前半のボローニャ
ボローニャはボール保持、非保持の時共に4-2-3-1のフォーメーションでした。
ビルドアップの時に、エイビシャーがボランチの位置まで下りていたため、ボール保持の時は4-3-3気味だったかもしれません。
前半は、失点を避けることを優先したのか、あまりプレスをかけてきませんでした。
ワントップのザークツィも、アチェルビは自由にして、なるべくチャルハノールを離さないようにマークしていました。
ザークツィは前線で起点になるでなく、積極的に下りてボールに触っており、ゼロトップに近い役割も担っていました。
幸先よく2点リードするインテル
守備的な入りを見せたボローニャをよそに、11分と13分にインテルが幸先よく2点を奪います。
ハーフスペースに飛び込んだムヒタリアンのクロスがCKになり、そのCKからアチェルビがヘディングでゴール。
2点目はハイプレスからファーガソンへのパスを潰して、チャルハノールがダイレクトでテュラムにパス。
落としたボールをラウタロが受けて、ワントラップからミドルシュートを突き刺しました。
ラウタロは、早くもリーグ戦10点目を記録しています。
余計な失点
早い時間に2点を先制し、快勝ムードが漂い始めましたが、19分に失点してしまいました。
ボローニャのCKの際に、ラウタロがファーガソンをホールドして倒しPKを献上。
後で見返してみると、そこまで激しい接触だったかは疑問で、ファーガソンが簡単に倒れすぎたようにも見えました。
しかし、VARの結果はPKで、オルソリーニに決められて1点差とされました。
後半にプレスを強めたボローニャ
前半はあまりプレスをかけてこなかったボローニャですが、後半はハイプレスを仕掛けてきました。
インテルは早めに追加点を奪って、相手の勢いを止めたかったですが、52分に失点しました。
ハイプレスをかけられた状態で、ドゥンフリースがダイレクトでラウタロに出したパスが潰され、カウンターを受けます。
ファーガソンからワンタッチでザークツィにパスを出されて、PA手前まで運ばれます。
オルソリーニとエンドイエのランニングにアチェルビとバストーニが釣られ、ザークツィとパヴァールが1対1になり、ニアにシュートを決められました。
ビルドアップ時に、アチェルビが一列上がるシステムのデメリットが出た瞬間でもありました。
インテルのハイプレス対策
相手のハイプレス対策として、インテルがよく行うビルドアップのパターンがあります。
DFラインでパスを回している時に、タイミングよく下りてきたWBにパスを出し、ダイレクトで斜めのパスを2トップに出します。
パスを受けた2トップがキープして、飛び出した中盤に預け、全体が一気に加速して相手のゴール前に迫る戦術です。
鍵になるのが2トップのキープ力で、上手くいけば抜群の破壊力を見せますが、そこで潰されるとカウンターを受けて、一気にピンチに陥ります。
諸刃の剣でもある戦術ですが、今節は悪い方に出て、2失点目に繋がってしまいました。
時間を稼がれてドロー決着
同点に追いつかれたインテルは、55分にクアドラード、カルロス・アウグスト、サンチェスを投入します。
特にカルロス・アウグストは孤軍奮闘しており、何度も左サイドを突破して、クロスを供給していました。
しかし、引き分け狙いで守備を固め、コロコロ転がって時間を使うボローニャを崩せず、インテルの選手にはどんどん焦りが生まれます。
シンプルにクアドラードを使って欲しい場面でも、ゴール前にボールを入れて、何もできずに作り直すといったシーンを繰り返していました。
結局最後までゴールを奪えず、ドロー決着となりました。
MOMはアチェルビ
WhoScored.comによるMOMは、アチェルビでした。
CKからヘディングで、今シーズン初ゴールを奪いました。
守備でも空中戦勝利数5回、インターセプト3回を記録しています。
アチェルビが一列上がってビルドアップを行う形は定番化しましたが、今節はデメリットの方が目立ってしまいました。
被カウンター時のリスクもそうですし、終盤にアチェルビが上がることで、アスラニが低い位置に下がってしまう場面もあり、アスラニが攻撃的なタスクを担えてなかったのが気になりました。
次節はトリノ戦(A)
ミランが勝ったことで、代表ウィーク前に首位を明け渡すことになりました。
代表ウィークでリフレッシュして、トリノ戦で勝利を取り戻して欲しいです。
2023/10/21(土) 25:00キックオフです。
鬱々とした気分で2週間待たなければならないのが、辛いところです。
では!