前節、難敵アタランタに勝利し、首位インテルは2位との勝ち点差をキープしました。
今節は、下位に沈むトリノが相手です。取りこぼしのない様に気を付けたい所ですね。
さて、結果の方は、1-2で勝利しました!
内容は悪かったですが、勝ち切ることができました。85分の決勝弾と、ギリギリの勝利です。
こういう試合を勝ちきれたのは大きいですね。今までだったら同点か負けで終わっていたと思います。
強いチームは内容が悪くても何故か勝つので、インテルがそういう試合をしてくれて嬉しいです。
ハイライト
マッチレポート
試合データ
WhoScored.comより引用しています。
トリノ | インテル | |
---|---|---|
得点 | 1 | 2 |
ポゼッション | 31.5% | 68.5% |
シュート(枠内) | 7(3) | 13(3) |
パス | 317 | 688 |
クロス | 11 | 28 |
コーナー | 1 | 8 |
シュートブロック | 4 | 1 |
タックル | 6 | 9 |
ボールを保持したのはインテルですが、攻めあぐねていました。
パス本数もトリノの倍はありますが、後ろで回していた時間が多く効果的ではなかったです。
トリノは唯一あったCKを、しっかりと得点に結びつけましたね。
動きのない前半
ビダルの怪我に、エリクセンが膝に不安を抱えてるというニュースがありましたが、この日はガリアルディーニが先発でした。
それ以外は、いつも通りのスタメンで挑みます。
ガリアルディーニは、相変わらず何ともいえない出来でしたね… ポジショニングは悪くないのですが、ほぼ目立つことなく56分に交代しています。
トリノはあまりプレスをかけず、5-3-2でしっかりブロックを築きスペースを消す守り方でした。
そのせいもあり、インテルは中央にはボールを通せず、サイドからの攻撃が多くなっていました。
クロスも多くなりますが、全員精度が悪かったです。前半でシュートに繋がったのは、3分にペリシッチが上げたクロスくらいではないでしょうか。
決定機もこのクロスにラウタロが頭で合わせたシュートだけでした。
ルカクもスペースがないためか、ボールを受けれず消える時間が多かったです。
バレッラ、ブロゾビッチがボールを持っても出し所がなく、後ろに下げるしかない、といったシーンもよく見かけました。
パスコースを増やすため、バストーニとシュクリニアルも上がりますが、効果的なプレイは出来ていませんでした。
攻めあぐていると、逆にトリノに決定機を作られます。
シュクリニアルがデ・フライに出そうとしたボールを相手にカットされ、慌てて取り返しに行き、PA右付近で倒してしまいます。
そのFKから、ヴェルディが上げたクロスを、ファーでフリーになった選手がヘディングシュート。ポストに当たり、ルカクがなんとかかき出しました。
マークに付いていたバストーには、競り負けて転んでいましたね。危ないシーンでした。
その後も、インテルはほとんどシュートを打てず、前半は終了です。
交代策的中
後半開始早々のCKでは、シュクリニアルがヘディングシュートを放ち、可能性を見せます。
最近のCKでは、シュクリニアルがよく目立ちますね。得点の匂いをさせてくれます。
得点が欲しいステッリーニ監督代行は、56分にエリクセンとヤングを投入しました。代わったのは、ガリアルディーニとペリシッチです。
ヤングは酷かったですね… パス14本と殆ど試合に絡めませんでした。
クロスは全く合いませんし、ライン際で滑って相手ボールにしてしまうなど、散々な結果となってしまいました。
逆にエリクセンは、仕事をしてくれましたね。
リズムを生み出し、60分にダイレクトで出した縦パスは、最終的にPKに繋がりました。
このPKはルカクが落ち着いて決めます。これで、リーグ戦19ゴールです。
C・ロナウドがハットトリックで、23ゴールとしたため、差がついてしまいましたが、諦めずに得点王を狙って欲しいですね。
得点が決まり、勢いに乗るインテルは、続けざまにチャンスを作ります。
シュクリニアルがPA手前で受けて、抜け出したラウタロにパス。マイナスに折り返し、フリーとなったハキミが右足でシュートを放ちますが、シリグに止められました。
ハキミは、しばらくゴールがありませんね。カットインや縦への突破も、前半戦と比べると減りましたし、相手にマークされているのでしょうか。
このまま、無失点といきたかったところですが、CKから失点してしまいます。
CKがゴール前に来た瞬間、色々な所で交錯があり、敵味方合わせて5人ぐらい転んでいました。
その隙に、ザザがシュート。これはハンダノビッチが止めますが、こぼれ球をサナブリアに押し込まれました。
インテルの選手はファールをアピールしますが、認められず失点となります。
同点としたトリノは引いて守ります。勝ち点1でも構わないという姿勢でした。
これは引き分けそうだなーと思って見ていたのですが、交代で入ったサンチェスがやってくれました。
右サイドでボールを持ったサンチェスが、ラウタロにピンポイントクロス。
プルアウェイでマークを剥がしフリーとなったラウタロが、後ろに飛びながら頭で合わせ、ゴール右隅に決めました。
クロスも絶妙でしたし、ラウタロの動き出しとシュート技術が素晴らしかったですね。
85分とギリギリの時間帯に、見事な勝ち越しゴールを決めてくれました。
後は、耐えるだけです。
89分には守備固めで、ラウタロに代えてベシーノが入りました。
かなり久々ですね。何ヶ月ぶりなのでしょうか。確か怪我が長引いていたのですが、帰ってきてくれて良かったです。
トリノの猛攻をしのぎ、時間を使いながら試合終了まで耐え抜きました。
1-2で勝利し、リーグ戦8連勝です!
選手レビュー
勝率10割のステッリーニ監督代行
コンテが割とベンチ入り禁止処分を受けるため、監督代行の機会が多いステッリーニ氏。
彼が指揮する試合は、全勝しています。
この試合の交代策もハマっていました。
エリクセンはPKに繋がるパスを出しましたし、サンチェスは決勝点をアシストしています。
ヤングは微妙でしたが、ベシーノも久々に見せてくれて嬉しかったです。
MOMラウタロ
WhoScored.comによる、MOMに輝いたのはラウタロでした。
1点目に繋がるPKを獲得し、決勝点を決めています。
得点シーンは見事な動き出しでした。相手から離れるようにファーに走り、スペースを作り、難しいヘディングシュートを決めています。
ルカクが抑えられる中、ボールを引き出したり、シュートも積極的に打っていました。両チーム最多の4本を放っています。
また、献身的に守備に走るなど、勝利に大きく貢献してくれました。
以前は、無駄なボールロストが多かったですが、最近は殆どありません。
しっかりとボールをキープしてくれるため、安心して見れるようになりました。
好調サンチェス
最近行われたパルマ戦では、2ゴールを決めて好調をキープしているサンチェス。
この試合も、短い出場時間ながらアシストを決めてくれました。
ラウタロを狙った見事なピンポイントクロスでしたね。
試合を通じてクロスが味方に合わないシーンが多かった中で、素晴らしい精度でした。
サンチェスのおかげで勝てたも同然です。
次節はサッスオーロ戦
リーグ戦8連勝としたインテル。
次節は苦手なイメージのあるサッスオーロです。
ミラノ勢に滅法強い、ベラルディがいますからね。注意が必要です。
キックオフは、2021/3/21 (土) 4:45 となっています。
ユーベがじわじわと上がってきているため、終盤のイタリアダービーまでに差をつけておきたい所です。
次節も勝利を目指しましょう。
では!