現在セリエAで得点ランクトップの15ゴールを決めているラウタロが、太ももを痛めて年内2試合の欠場が決まりました。
またディマルコも怪我をしたようで、寒さのせいかインテルの選手に怪我人が増え始めています。
ここで試されるのが、チームの総合力です。
今シーズンのシモーネ監督は、ターンオーバーを積極的に行って控え選手のコンディションを落とさないようにしていました。
過去にスタメンを酷使してシーズン中に失速した経験があるため、その反省を活かしているのでしょう。
また、マロッタを始めとしたフロントの頑張りで選手層が厚くなったのも、ターンオーバーをしやすくなった要因でもあります。
その成果が出たのか、この試合でも控え選手の活躍が光りました。
フォーメーション
底上げされたチーム力
- バレッラ→アウグストのライン
- 決まらない時はセットプレイから
- 結果を出したアルナウトビッチ
- 12試合目のクリーンシート
バレッラ→アウグストのライン
今節の対戦相手であるレッチェの基本フォーメーションは、4-1-2-3でした。
インテルの3-5-2に対して噛み合わせが良いため、各選手の守備の担当がはっきりしています。
レッチェは陣形を崩さずに守備ができるため、インテルはその形を崩してチャンスを作る必要がありました。
そこでよく行っていたのが、右サイドに人を集めてからサイドチェンジをして、手薄になった左サイドを攻略する戦術です。
具体的にはインサイドハーフのバレッラから、左ウィングバックのカルロス・アウグストへのサイドチェンジが多くありました。
5分33秒に前線への上がりが遅かったアウグストに対して、ボールを持っていたバレッラが怒っていたことからも上記の狙いが覗えました。
決まらない時はセットプレイから
インテルはほとんどの時間で、ゲームをコントロールしていました。
最終的に、68.3%のボール保持率を記録しています。
その中で前半から何度か決定機を作るも、中々得点を奪えませんでした。
特にアルナウトビッチが、ビッグチャンスを数回逃していました。
しかし焦れずに攻め続けると、43分にチャルハノールのFKにビセックが頭で合わせて先制点を奪取。
流れの中から得点が奪えない時は、セットプレイが頼りになりますね。
ビセックはインテル移籍後、初ゴールとなりました。
ビセックは攻撃性能も高いですし、196cmと身長もあるためセットプレイのターゲットになります。
結果を出したアルナウトビッチ
前述の通り、アルナウトビッチは決定機を何回か外していました。
コッパ・イタリアでも結果が出ず、ゴール前でチャンスを迎えて焦りもあったのかもしれません。
正直決めてくれよ...という気持ちはあったものの、ポストプレイではかなり貢献していました。
前線で身体を張って味方にボールを繋いで、チャンスを作っていました。
すると、78分にアルナウトビッチのアシストから追加点が生まれます。
バレッラの鋭いパスをバイタルエリアで受けたアルナウトビッチが、意表を突くヒールパスでペナルティエリア内にボールを送ります。
パスを受けたバレッラがゴールキーパーと1対1になり、冷静にシュートを決めました。
ゴール後には、チームメイトがアルナウトビッチの元に集まって祝福。チームの雰囲気の良さが見られました。
12試合目のクリーンシート
最近のインテルは、センターバック陣に怪我人が続いていました。
その中で右センターバックで出場を続けるビセックが、急成長を見せています。
先制点を決めましたし、レッチェの生命線であるバンダをしっかり止めていました。
そして直接的ではないにしても、レッドカードでバンダを退場に追いやっています。
ビセックの活躍もあり、大きなピンチもなく無失点で抑えました。
これでリーグ戦17試合の内、12試合でクリーンシートを達成。
守備陣に怪我人が相次ぐ中で、守備力を落とさずに戦えています。
パヴァールもようやく、怪我から戻ってきてくれました。
ハイライト
試合データ
WhoScored.com・SofaScoreより引用しています。
インテル | レッチェ | |
---|---|---|
2 | 得点 | 0 |
68.3% | ポゼッション | 31.7% |
20(8) | シュート(枠内) | 11(5) |
3 | ブロックされたシュート | 1 |
16 | コーナー | 2 |
5 | ビッグチャンス | 2 |
5 | GKのセーブ | 6 |
585(527) | パス(成功数) | 274(218) |
38(11) | クロス(成功数) | 17(8) |
17(6) | ドリブル(成功数) | 15(10) |
125 | ボールロスト | 91 |
47 | 競り合い勝利 | 51 |
12 | タックル | 21 |
4 | インターセプト | 9 |
8 | クリア | 32 |
インテル | 2-0 | レッチェ |
---|---|---|
15' | ゴンザレス | |
チャルハノール | 30' | |
ビセック | 43' | |
45' | カバ ゴンザレス | |
64' | ピッコリ ラフィア ストレフェッツァ | |
73' | クリストビッチ ピッコリ | |
74' | ポングラチッチ | |
アスラニ チャルハノール | 75' | |
バレッラ | 78' | |
83' | バンダ | |
サンチェス テュラム パヴァール カルロス・アウグスト | 84' | |
86' | サンソーネ ウダン ヴェンティ ジャンドレイ | |
クラーセン ムヒタリアン フラッテージ バレッラ | 89' |
アイコンの説明
ゴール
イエローカード
投入
オウンゴール
レッドカード
交代
次節はジェノア戦(A)
コッパ・イタリアの敗退から、しっかりと持ち直してリーグ戦3連勝で首位をキープしました。
2023年最後の試合は、ジェノアです。
2023/12/29(金) 28:45キックオフです。
では!