昨シーズンまでのシモーネインテルは、ラツィオを苦手としていました。
それまでの戦績も、2勝2敗で五分になっています。
しかしミリンコビッチサビッチの穴が大きかったのか、今シーズンのラツィオは不調に陥りました。
インテルも昨年の12月にリーグ戦ですでに勝利しており、今回の対戦でも圧巻の内容でラツィオを粉砕しました。
ラツィオに対する苦手意識は、払拭したと言えそうです。
フォーメーション
トラウマ克服
- 華麗なる先制点
- 釣り出して裏を取るビルドアップ
- 功を奏したロングスロー戦術
- 完璧なゲームコントロール
華麗なる先制点
ラツィオの基本フォーメーションは、いつも通り4-3-3でした。
ただし、守備の際は両ウィングが中盤に吸収されて4-5-1になります。
高い位置からプレスをかけずに、まずはブロックを作ってからボールホルダーに圧力をかけていました。
対するインテルも、いつも通り3-5-2です。ほぼほぼ、ベストメンバーでした。
序盤から多くのチャンスを作るインテルが、17分に先制点を奪いました。
ゾマーから中央のムヒタリアンに縦パスが入り、ダイレクトでサイドに叩いてダルミアンが受けます。
ダルミアンのサイドチェンジがディマルコに通り、一旦戻してからオーバーラップしてきたバストーニにパス。
クロスをニアでディマルコが逸して、テュラムが押し込みました。
ゴールキーパーから丁寧に繋いだ、綺麗なゴールでしたね。
Como no es el City o el Real no vas a reaccionar al video
— Tío Inter (@interlatam) January 19, 2024
🎞️🚬pic.twitter.com/d6OTDZV5XR
釣り出して裏を取るビルドアップ
失点後のラツィオは、高い位置からプレスをかけるようになりました。
インテルはそのプレスを利用する形で、ビルドアップを行います。
ディフェンスラインでボールを回しながら、相手を釣り出して空いたスペースを使っていました。
特にラウタロのポジショニングが絶妙でした。
3列目と2列目のライン間に立ち、フリーの状態で何度も縦パスを引き出していました。
ラツィオのブロックが間延びしていたこともあり、インテルのパスが面白いように繋がっていましたね。
ラツィオとしては何度プレスしても取れないし、体力を削られるだけでうんざりする時間だったことでしょう。
プレスの連動性も低かったので、インテルがやりたい放題の状態になっていました。
Football at its finest pic.twitter.com/1Y2v5tzgzz
— F.C. InterData (@Fcinterdata) January 19, 2024
功を奏したロングスロー戦術
主導権を握るインテルですが、前半に追加点は奪えませんでした。
しかし、後半に入ってすぐに得点のチャンスを作ります。
バストーニのロングスローをペナルティエリア内で受けたラウタロが、ペドロに足を蹴られてPKを獲得。
キッカーのチャルハノールが、しっかりと決めました。
ミスをしない @hakanc10🎯#ForzaInter #SupercoppaItaliana #InterLazio pic.twitter.com/pOX3pQnPvE
— インテル・ミラノ (@Inter_jp) January 20, 2024
インテルは相手陣内でスローインを獲得した時に、高確率でロングスローを選択しています。
本来はウィングバックが投げるのですが、左サイドからはバストーニ(ディマルコの肩が弱い?)が投げていました。
ちなみに出場している時は、カルロス・アウグストが投げています。
右サイドは、ドゥンフリースとダルミアンが投げていました。
完璧なゲームコントロール
2点目を取って楽になったインテルは、パス回しにますます余裕が生まれていました。
特に60分〜の数分間は、いつまでも見てられるなという芸術点の高いビルドアップが続いていました。
ラツィオはハイプレスをかけても取れないし後ろにスペースが生まれるし、という負のループに陥っていましたね。
そして87分に、インテルが止めの3点目を奪いました。
ルイス・アルベルトの横パスをカットしたサンチェスが、ムヒタリアンにスルーパス。
中央に折り返して、フラッテージがゴールキーパーとの1対1を冷静に決めました。
試合を決める一発🔐#ForzaInter #SupercoppaItaliana #InterLazio pic.twitter.com/4Q3rocpUzw
— インテル・ミラノ (@Inter_jp) January 20, 2024
試合が終了して、インテルが3-0で勝利。
インテルの決定機7回に対してラツィオは0回。枠内シュートも0本に抑え、完勝といえる内容でした。
ハイライト
試合データ
SofaScoreより引用しています。
インテル | ラツィオ | |
---|---|---|
3 | 得点 | 0 |
61% | ポゼッション | 39% |
23(7) | シュート(枠内) | 5(0) |
4 | ブロックされたシュート | 2 |
7 | コーナー | 0 |
7 | ビッグチャンス | 0 |
0 | GKのセーブ | 3 |
629(574) | パス(成功数) | 399(344) |
20(5) | クロス(成功数) | 9(2) |
12(7) | ドリブル(成功数) | 7(4) |
88 | ボールロスト | 84 |
26 | 競り合い勝利 | 20 |
6 | タックル | 8 |
7 | インターセプト | 6 |
12 | クリア | 20 |
インテル | 3-0 | ラツィオ |
---|---|---|
テュラム | 17' | |
チャルハノール | 50' | ルイス・アルベルト グエンドゥージ カタルディ ロベッラ |
64' | ロマニョーリ | |
フラッテージ バレッラ デ・フライ バストーニ | 66' | ペッレグリーニ マルシッチ イサクセン ペドロ |
70' | ベシーノ | |
アルナウトビッチ ラウタロ サンチェス テュラム | 74' | |
チャルハノール | 79' | |
アスラニ チャルハノール | 81' | |
83' | ヒサイ ラッツァーリ | |
フラッテージ | 87' |
アイコンの説明
ゴール
イエローカード
投入
オウンゴール
レッドカード
交代
次はナポリ戦
スーペルコッパ・イタリアーナ準決勝は、インテルが勝利しました。
決勝は、フィオレンティーナを下したナポリと対戦します。
まずは、今シーズン初のタイトルを獲得したいですね。
2024/1/23(火) 4:00キックオフです。
では!