2018年7月4日、インテルはラシン・クラブから若干二十歳だったラウタロを獲得しました。
最初は出場時間こそ限られていたものの、翌年にイカルディが移籍するとコンテ監督の元で本格的にスタメンに定着。
以降はコンスタントに得点を重ねて、エースとしてファンから最も愛される選手に成長しました。
さらに、今シーズンはハンダノビッチからキャプテンマークを引き継いでいます。
そして、キャプテンとして初のタイトルをかけた試合、スーペルコッパ・イタリアーナの決勝を戦いました。
フォーメーション
偉大なカピターノ
- ナポリの奇襲
- 流れを決めた退場劇
- 偉大なカピターノ
- フィオレンティーナ戦への影響
ナポリの奇襲
昨年の12月3日に戦った時は4-3-3のフォーメーションだったナポリですが、今回の決勝では3-4-3に変更していました。
守備時は5-3-2になったり、ビルドアップの時は4バック気味にしたりと、柔軟に形を変えていました。
また、右ウィングにはポリターノではなくゼルビンが入るなど、インテルに揺さぶりをかけてきていました。
ゼルビンが右サイドの大外で高い位置を取り、その手前でポリターノが自由に動くためマークし辛かったです。
またゼルビンとポリターノが大外で同サイドに立って、インテルの守備ブロックを横に広げようとする動きも見せていました。
ただ空けたハーフレーンのスペースに、ディロレンツォがインナーラップしてくるといった動きはありませんでした。
どちらかというと、シメオネが同サイドに寄ってくる動きの方が多かったです。
これらの奇襲により最初は面食らったインテルですが、20分が過ぎた頃には落ち着きを取り戻していました。
流れを決めた退場劇
ナポリの奇襲や準決勝のラツィオ戦から中2日だったことによる疲労もあり、インテルは序盤ローテーションで試合を進めていました。
しかし徐々にエンジンをかけて、チャンスを作り始めます。
ゾマーを使いながら相手を引き込んで、疑似カウンターで相手のゴール前まで迫るいつもの攻撃も見せていました。
38分にはテュラムが左サイドの仕掛けからグラウンダーのクロスを入れて、ラウタロが押し込むシーンもありましたが、ここはオフサイドでした。
前半は0-0と、拮抗した状態のまま終了します。
後半に入っても、緊張感のある攻防が続いていました。
しかし、60分に今後の流れが決まるアクシデントが発生します。
シメオネが、2枚目のイエローカードを受けて退場となりました。
残り30分弱は、インテルが押し込む展開となりました。
偉大なカピターノ
インテルが押し込む展開が続きましたが、PK狙いでブロックを作って守るナポリを崩すのは難しかったです。
ディマルコの高精度のクロスから何回かチャンスを作るも、得点には繋がりませんでした。
81分にはディマルコとテュラムに代えて、アルナウトビッチとサンチェスを投入。
ディマルコのクロスの精度を捨てて、ペナルティエリア内で勝負する人数を増やしました。
それが功を奏し、徐々に決定的なチャンスが増えていきました。
そしてこのまま終わるかに思われた91分に、歓喜の瞬間が訪れます。
サンチェスがバイタルエリアで時間を作って、オーバーラップしたパヴァールにパス。
グラウンダーのクロスを、ラウタロが押し込みました。
何度もこのゴール見ましたか?⚽ 🤩
— インテル・ミラノ (@Inter_jp) January 23, 2024
🔥 情熱
✨ 輝き
🐂 ラウタロ#ForzaInter #SupercoppaItaliana #NapoliInter pic.twitter.com/PKc1MVD6QS
インテルの新キャプテンが、決勝弾をマーク。
残り数分を耐え抜き、インテルがスーペルコッパ3連覇を達成しました。
フィオレンティーナ戦への影響
今シーズンからスーペルコッパ・イタリアーナは、新フォーマットになりました。
決勝一発勝負だったのが、4チームでのトーナメント形式になった上に、サウジアラビアでの開催になりました。
一番謎なのがスーペルコッパでのイエローカードが、リーグ戦に引き継がれるというルールです。
決勝でチャルハノールとバレッラがイエローをもらった影響で、次のリーグ戦のフィオレンティーナ戦は出場停止になるようです。
スーペルコッパに参加したチームだけ、不利益を被る謎ルールですね...
どうにか出場停止を回避して欲しいですが、無理なのでしょうか?
ハイライト
試合データ
SofaScoreより引用しています。
ナポリ | インテル | |
---|---|---|
0 | 得点 | 1 |
35% | ポゼッション | % |
6(1) | シュート(枠内) | 22(6) |
2 | ブロックされたシュート | 5 |
1 | コーナー | 8 |
0 | ビッグチャンス | 4 |
5 | GKのセーブ | 1 |
329(252) | パス(成功数) | 603(539) |
6(0) | クロス(成功数) | 36(8) |
15(5) | ドリブル(成功数) | 15(7) |
114 | ボールロスト | 125 |
50 | 競り合い勝利 | 47 |
16 | タックル | 16 |
11 | インターセプト | 6 |
29 | クリア | 12 |
ナポリ | 0-1 | インテル |
---|---|---|
ラフマニ | 42' | |
44' | チャルハノール | |
ゼルビン | 46' | |
47' | デ・フライ | |
シメオネ | 55' | バレッラ |
オスティゴーア ゼルビン | 58' | |
シメオネ | 60' | |
63' | フラッテージ バレッラ カルロス・アウグスト デ・フライ | |
リンドストローム ポリターノ ガエターノ クヴァラツヘリア | 70' | |
ラスパドーリ マッツォッキ マリオ・ルイ カユステ | 74' | |
81' | アルナウトビッチ ディマルコ サンチェス テュラム | |
ガエターノ | 90' | |
91+1' | ラウタロ | |
90+2' | ラウタロ | |
90+3' | ビセック ラウタロ |
アイコンの説明
ゴール
イエローカード
投入
オウンゴール
レッドカード
交代
次節はフィオレンティーナ戦(A)
インテルがスーペルコッパ・イタリアーナを制して、3連覇を達成しました。
シモーネ個人としては、史上最多の5度目の優勝になるようです。
次はリーグ戦に戻り、フィオレンティーナと対戦します。
チャルハノールとバレッラの不在は不安ですが、その次がユヴェントスとの天王山なので勝っておきたいですね。
2024/1/28(日) 28:45キックオフです。
では!