前節ユヴェントスとのイタリアダービーを制して、1試合未消化ながら2位との勝ち点差を4に広げたインテル。
天王山に勝利した後の試合は、油断してころっと落とさないように注意が必要です。
今節は、モウリーニョ解任後にレジェンドのデ・ロッシを招集したローマと対戦しました。
リーグ戦3連勝と、波に乗るチームです。
フォーメーション
揺るがぬ自信
- 蜂の一刺し
- まさかの2失点
- 揺るがぬ自信
- ゾマー神とバストーニ弾
蜂の一刺し
ローマ対インテルのビッグマッチは、大雨の中行われました。
ピッチコンディションは、最悪と言ってもいいでしょう。
前半は全体的にローマペースで進みました。
リーグ戦3連勝で波に乗っていることもあり、大雨の中でも豊富な運動量でインテルを押し込みます。
特に厄介だったのが、ディバラとペッレグリーニのポジショニングでした。
先頭のルカクを起点に、ディバラとペッレグリーニで段差をつけて、絶妙な距離感を保ちます。
パレデスやDFラインから縦パスを引き出して、細かいパスワークでマークを剥がして危険なシーンを作っていました。
インテルは自陣で守る時に5-3-2の守備ブロックを作りますが、一番嫌なのがブロック内にパスが入ることです。
基本的に外回りでボールを循環させて、徐々に押し返して行きたいのですが、ローマがガンガン縦パスを差し込んでくるので苦戦しました。
ブロック内でボールを持たれると、自陣のゴールに身体を向けながら守備対応をしなければなりません。
その状態でボールを奪っても、前に出るためのエネルギーが必要で、カウンターを発動しにくくなります。
相手ゴールを向いた状態でボールを奪い、そのままカウンターに繋げるのが理想です。
しかし、この日は大雨だったこともあっていつものコンビネーションが鳴りを潜め、自陣から脱出できない時間が続きました。
ただ、この展開でも先制できてしまうのが今のインテルの強さです。
ディマルコのCKのこぼれ球をバースデーボーイのアチェルビが、ルイ・パトリシオの頭上を超えるヘディング弾で沈めました。
まさかの2失点
押し込まれながらも先制したインテルですが、ローマの勢いを削ぐことはできませんでした。
28分にセットプレイから追いつかれます。
遠い距離からのFKでしたが、ペッレグリーニの正確なキックに、マンチーニに頭で合わせられてゴールを奪われました。
そして、前半終了間際という最悪な時間帯に再び失点を喫します。
相手を押し込んで、再び勝ち越しを狙っていたところでした。
相手陣内で細かいパスワークから打開を試みるも、ボールを失い局面を裏返されます。
4対3の状況でペッレグリーニに長い距離を運ばれて、エル・シャーラウィにラストパスを出されます。
左足のシュートはダフった様に見えましたが、ポストに当たってにゴールに吸い込まれました。
痛すぎる失点でした...
揺るがぬ自信
大雨でピッチコンディションは最悪。前半終了間際に逆転される。
動揺してもおかしくない状況でしたが、首位チームには揺るがぬ自信がありました。
後半開始4分で、試合を振り出しに戻します。
センターライン付近でムヒタリアンがファウルを受けると、相手が戻り切る前にリスタート。
チャルハノールからライン間に立っていたバレッラに、ズバッと縦パスが入ります。
少し溜めを作って、右サイドのダルミアンにパス。ダイレクトで折り返して、テュラムが右足のアウトサイドで流し込みました。
前半の無理が祟ったのか、ローマは明らかに運動量が落ちていました。
前線からのプレスは弱まり、インテルがボールを保持する時間が続きます。
そして、54分に再逆転に成功しました。
左サイドに開いたラウタロが、バストーニから縦パスを受けてディマルコに落とします。
さらにディバラを振り切ってポケットを取った、鉄人ムヒタリアンにパスが通り左足でクロス。
テュラムが競ったことで、アンヘリーニョのオウンゴールが生まれました。
スペースを見つける天才であるムヒタリアンや、左サイドをガンガン上がるバストーニを抑えるために、ディバラも守備対応に追われていました。
攻撃の中心であるディバラが守備でスタミナを奪われることで、ローマの攻撃力もガクンと落ちていました。
逆に勢いに乗るインテルは、パヴァールのゴラッソ未遂も生まれます。
ウィンクでときめいたのは、パヴァールが初めてです。
ゾマー神とバストーニ弾
再逆転後にアチェルビが足を痛めて、デ・フライが投入されました。
このピッチコンディションで途中出場は大変だったと思いますが、よく状況に対応していました。
終盤はローマに押し込まれつつも、ゾマーを中心に失点を防ぎます。
ルカクの抜け出しを綺麗に止めたシーンは、凄すぎて笑ってしまいました。
そして、最後にカウンターからローマに止めを刺しました。
サンチェスから右サイドに開いたアルナウトビッチに繋ぎ、折り返しをバストーニが流し込みました。
1点差の終盤でCBなのに上がる選択ができる、バストーニのメンタルが凄いですね。笑
ゴール後は一目散にファンのもとに駆けつけて、ゴールと勝利を祝っていました。
一時はどうなるかと思いましたが、2-4でインテルが逆転勝利しました!
ハイライト
試合データ
WhoScored.com・SofaScoreより引用しています。
ローマ | インテル | |
---|---|---|
2 | 得点 | 4 |
46.7% | ポゼッション | 53.3% |
8(3) | シュート(枠内) | 10(6) |
1 | ブロックされたシュート | 2 |
3 | コーナー | 8 |
2 | ビッグチャンス | 2 |
3 | GKのセーブ | 2 |
478(410) | パス(成功数) | 544(485) |
17(5) | クロス(成功数) | 20(2) |
9(4) | ドリブル(成功数) | 10(6) |
107 | ボールロスト | 102 |
33 | デュエル勝利 | 36 |
9 | タックル | 12 |
6 | インターセプト | 7 |
20 | クリア | 13 |
ローマ | 2-4 | インテル |
---|---|---|
17' | アチェルビ | |
マンチーニ | 28' | |
エル・シャーラウィ | 44' | |
マンチーニ | 47' | |
49' | テュラム | |
56' | アンヘリーニョ | |
スピナッツォーラ アンヘリーニョ ボーヴェ クリスタンテ | 61' | |
63' | デ・フライ アチェルビ | |
ザレフスキ エル・シャーラウィ バルダンツィ ペッレグリーニ | 76' | カルロス・アウグスト ディマルコ ドゥンフリース ダルミアン アルナウトビッチ ラウタロ |
アズムン ディバラ | 87' | サンチェス テュラム |
ハンセン | 90+2' | |
90+3' | バストーニ |
アイコンの説明
ゴール
イエローカード
投入
オウンゴール
レッドカード
交代
次節はサレルニターナ戦(A)
ローマに勝利したことで、2024年のインテルは公式戦で全勝となります。
スーペルコッパを含めるとラツィオ、ナポリ、フィオレンティーナ、ユヴェントス、ローマと強豪チームとの連戦も含めて7連勝中と、勢いが止まりません。
次節は最下位サレルニターナと対戦するため、主力を休ませたいですね。
直前でフィリッポ・インザーギ監督が解任され兄弟対決はなくなりましたが、解任ブーストに気をつけたいです。
2024/2/16(金) 29:00キックオフです。
では!