23-24シーズン マッチレポート

【無敗対決】23-24シーズン セリエA 第21節 インテル×アタランタ

インテルにとって、鬼門(といわれていた)2月が終わろうとしています。

年明け以降から徐々に調子を落として、スクデット争いから脱落するシーズンが多かったためです。

しかし、今シーズンは違いました。

2024年から全勝を継続中で、公式戦10連勝中と今最もホットなチームです。

シモーネのマネジメントの賜物ですね。

今節は同じく新年に入って無敗を継続している、アタランタと対戦しました。

フォーメーション

無敗対決

  • 狙いは左サイド
  • ゴール期待値0.05
  • キャプテンのPKには詰めておく
  • 必殺仕事人

狙いは左サイド

好調なチーム同士の試合ということで、バチバチなゲームになることが予想されました。

まず、アウェイチームを見ていきます。

アタランタの基本フォーメーションは3-4-1-2で、マンツーマン気味の守備を採用しました。

各選手のマーク担当は、こんな感じです。

右肩上がりですね。

前半のボール非保持時の平均配置(右)を見ても、コープマイネルス(7)とスカルヴィーニ(42)が高めの配置になっていることが分かります。

左:インテル 右:アタランタ

※セリエA公式より引用

アタランタは高い位置からプレスをかけて、ショートカウンターを狙っていました。

10分にはパヴァールのパスミスから、最後はデケテラルが押し込みます。

しかし、手前のプレイでミランチュクのハンドがあったようで、VARの結果ゴールが取り消されました。

助かった...

アタランタがこの試合でマンツーマン色を強めてきたのは(普段からやってる?)、インテルの流動的なポジションチェンジに対応するためでしょうか。

インテルはアトレティコ戦で、3バック全員がDFラインから行方不明になるという衝撃映像でSNSをざわつかせました。

マンツーマンならマークの受け渡しが減り、流動的な動きに惑わされる回数も減りますからね。

ただしマンツーマンは一人が躱されると、どんどんマークがずれて混乱するという弱点もあります。

17分辺りには、バストーニがコープマイネルスを躱したことでズレが生まれ、最後はアスラ二のミドルにつなげるシーンもありました。

インテル目線で見ていくと、恐らく最も狙っていたのがスカルヴィーニが空けたスペースでした。

スカルヴィーニが一列上がってムヒタリアンをマークすることで生まれる、裏のスペースです。

試合を通じたインテルのタッチ数(左)を見ると、スカルヴィーニがいる左サイドのハーフレーンに、最も多くボールが集まっていたことが分かります。

左:インテル 右:アタランタ

※セリエA公式より引用

26分の先制点は、アタランタのマンツーマン守備を利用する形で生まれました。

アルナウトヴィッチとアスラニが左に開いてジムシティとスカルヴィーニを引っ張り、ラウタロが降りてコラシナツを引き付けます。

モーセの十戒のように、中央レーンが綺麗に開きました。

そこに飛び出すムヒタリアン。

ラウタロからスルーパスが出て、カルネセッキがこぼしたボールをダルミアンが流し込みました。

最後にエムブレムを強調するイケメン。観客席のクアドラードもときめいていました。

ゴール期待値0.05

失点後、アタランタは少しバタつきます。

29分にプレス誘引から、またもやイケメンに決定機が生まれますが2点目とはなりませんでした。

直後にガスペリーニ監督は、たまらず守備のやり方を変更します。

マンツーマンをやめて、5-4-1っぽいブロックで守るようになりました。

デ・フライへのプレスをやめて、スカルヴィーニとコープマイネルスが上がらない守り方に変えたようです。

前半は1-0で帰って来て欲しい、という意図が見えました。

しかし、その思惑を雄牛が打ち砕きます。

インテルのプレス誘引の結果か、同点にしたい欲が出たのか不明ですが、アタランタがミドルサードでハイプレスを発動しました。

結果、2列目と最終ラインが分断されてインテルにとってのアタッキングサードで、4対4という状況が生まれます。(2/4はディマルコとパヴァールですw)

45分45秒のシーン

そこにバレッラからロングボールが出て、最後はラウタロがPA手前から左足のゴラッソを決めました。

ゴール期待値は0.05(FBREFより)という、高難度のシュートです。しかも逆足。

キャプテンのPKには詰めておく

後半が始まりました。

次の1点が試合を決めますが、意外な形でインテルにチャンスが到来しました。

ディマルコのクロスがラインを割ったかに見え一瞬プレイが止まりますが、ドゥンフリースが拾い直してクロスを上げます。

そのボールがハテブールの手に当たり、VARの結果インテルにPKが与えられました。

最初は何が起きたのか分かりませんでしたが、一個ずつ整理していくとPKは妥当そうですね。

キッカーはラウタロ。

まあ案の定ここは外すのですが、詰めたディマルコが押し込みました。

シモーネの指示で、ディマルコとドゥンフリースは詰めるように言われていたようです。

チャルハノールがキッカーでも同じ指示を出していた、とさりげなくラウタロが気遣われていましたw

3点目が決まった直後に、アタランタは4枚替えをします。

前線と後ろ、2枚ずつ変更しました。

ルックマンのドリブル突破に、打開策を見出したのかもしれません。

しかし、シュートにつながるアクションは1回(FBREより)と、効果的なプレイは少なかったです。

必殺仕事人

過密日程を考慮して、シモーネは徐々に稼働率の高い主力を下げていきました。

62分に、ムヒタリアンを下げてフラッテージを投入します。

そして、8分後に結果を残しました。

ドゥンフリースがパスカットから、2人を引きずりながら突破した結果FKを獲得します。

キッカーのサンチェスのクロスに、フラッテージが頭で合わせて4点目を奪いました。

しかし、フラッテージが負傷したようで71分に下がりました。

9分間でゴールを取りベンチに下がるという、必殺仕事人っぷり。

ちなみに、怪我は軽傷のようで良かったです。

その後も危なげなく試合をクローズし、インテルが4試合連続の4得点で勝利しました!

ハイライト

試合データ

※セリエA公式より引用

次節はジェノア戦(H)

2024年の無敗対決を制し、インテルは公式戦11連勝と勢いが止まりません。

残り12試合を8勝1分け以上で終えれば、スクデットが決まります。

次節はジェノアと対戦します。

2024/3/4(月) 28:45キックオフです。

では!

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