親善試合ばかりの長い代表ウィークが、やっとこさ明けました。
新年度の始まりに合わせて、2週間ぶりにインテルの試合を見ることができます。
CL敗退やアチェルビの人種差別疑惑、契約満了に伴うマロッタの退任など、ネガティブなニュースが続いていましたが、暗い空気を吹き飛ばすには勝利しかありません!!
今節は、降格争いを繰り広げるエンポリと対戦しました。
フォーメーション
スーペルバレッラ
- インテル仕様?
- スーペルバレッラ
- ゲームマネジメント
- THU-LAの得点がない
※各データは基本的にFBREFを引用しています
インテル仕様?
まずは、エンポリから確認していきます。
フォーメーションは、3−4−2−1でした。
ツリー型の4−3−2−1のイメージがあったので、対インテル用のフォーメーションかと思ったのですが、直近の試合でも何回かやっているみたいですね。
守備時は基本的に、高い位置からプレスをかけていました。
しかし、3バックはあまり動かしません。
インテルの2トップに対して常に数的優位を担保したい、ということでしょうか。
ボールサイドに人を集めた状態(逆サイドのフリーの選手は許容)のプレスでラフなボールを蹴らせて、DFラインで回収したいという意図が見えました。
エンポリの攻撃面で、特徴的だったのが左サイドです。
スタッツを確認すると、左サイドから多くのクロスを上げていることが分かりました。
※セリエA公式より引用
しかも、深い位置まで侵入してからのクロスが多いですね。
確かに、ポケットを取られてクロスを上げられる回数は多かった印象です。
左サイドのマリン(8回)、ペッツェッラ(8回)、カンビアーギ(6回)がクロスをあげた回数トップ3でした。
特に左WBのペッツェッラのポジショニングが絶妙で、ビルドアップも含めてボール保持時の味方のサポートがうまかったです。
スーペルバレッラ
次にインテルを見ていきます。
エンポリのハイプレスに対して、インテルはプレス回避して前進する回数が多くありました。
その中心にいたのが、バレッラです。
今シーズンから下り目のポジションでボールを繋ぐ役目も果たしていますが、今節は過去一の出来だったかもしれません。
それは、スタッツにも顕れていました。
- タッチ数82回
- パス成功数65回
- キーパス7本
- ペナルティエリア内のパス5本
- シュートにつながるアクション8回
- ドリブル成功数5回
- ボールキャリー59回(相手ゴールに向かうキャリー6回)
上記スタッツは、全てチーム内1位を記録。
特に注目したいのが、タッチ数とパス成功数です。
タッチ数は82回の内、ディフェンシブサードではたったの8回しか触っていません。
ミドルサードで45回、アタッキングサードで30回と、より高い位置で多くのボールに触っていたことが分かります。
次にパスのスタッツですが、まずはキーパス7本を出しているのが驚異です。
そして、相手ゴールに向かう10ヤード(9.144m)以上のパスは13本。いわゆる縦パスですが、それだけボールを前進させたということですね。
常に相手に脅威を与え続けていた、と言えるでしょう。
まさにスーペルバレッラ。毛量も増えて、上り調子なようです。
ゲームマネジメント
ゲームの流れを追っていきます。
先制点が決まったのは、開始5分でした。
パヴァールのロングボールにテュラムが裏抜けして、エンポリを押し込んだ後の攻撃です。
バストーニのグラウンダーのクロスに、バイタルエリアにいたディマルコがボレーで合わせてゴール。
左CBから左WBという、インテルならではの攻撃ですね。
ゴール期待値は0.06と、難易度の高いゴールでした。
先制点は早かったものの、追加点は生まれず前半を終えました。
後半も、インテルがゲームをマネジメントしながら試合を進めます。
効果的な攻撃ができないエンポリは、カウンター攻撃にシフトしていきました。
カンビアーギとニアンのスピード系2トップを残して、他の選手がゴール前を固める形です。
ゴールキーパーのカプリレがボールを回収した瞬間に、素早く前線にボールを送っていました。
インテルもカウンターには気をつけていて、DFラインに人を残しながら攻めていました。
そして、80分に待望の追加点をゲット。
アウデーロからパスを繋いで、最後はドゥフンフリースのクロスをサンチェスが押し込む綺麗なゴールでした。
このゴールが決め手となり、2−0でインテルが勝利しました。
THU-LAの得点がない
最近テュラムとラウタロに、ゴールが生まれていません。
最後のゴールはラウタロが2月28日のアタランタ戦、テュラムは2月16日のサレルニターナ戦まで遡ります。
1ヶ月近くゴールから遠ざかっていますね...
2人ともチャンスメイクで抜群の存在感を放っていますが、ゴールがないのは寂しいですね。
そもそもシュート自体が少ない気がするな〜、と思って調べてみました。
アタランタ戦以降の、2トップのシュート数です。
vs | ラウタロ | テュラム |
---|---|---|
ジェノア | 2本(xG0.1) | 0本(xG0.0) ※途中出場 |
ボローニャ | 出場なし | 0本(xG0.0) |
A・マドリード | 3本(xG0.2) | 2本(xG0.5) |
ナポリ | 5本(xG0.3) | 4本(xG0.6) |
エンポリ | 3本(xG0.4) | 1本(xG0.1) |
ラウタロは思ったより打っていましたw
ゴール期待値を見ると、テュラムは1点くらい決めて欲しい(特にアトレティコとナポリ戦)ですね...
FWに依存しないのは良いことかもしれませんが、やはり2トップにゴールが欲しいです。
ラウタロの得点王は固いですが、30ゴールの大台に乗せて欲しい気持ちもあります。
ハイライト
試合データ
※セリエA公式より引用
次節はウディネーゼ戦(A)
公式戦3試合ぶりの勝利で、インテルの勝ち点は79にまで伸びました。
このままいくと、第33節のミラノダービーでスクデット獲得が決まる可能性があります。
そのためにも、間の2試合は連勝したいですね。
次節は、セリエAで最も引き分けの多い(16回)ウディネーゼと対戦します。
2024/4/8(月) 27:45キックオフです。
では!