23-24シーズン マッチレポート

【スーペルバレッラ】23-24シーズン セリエA 第30節 インテル×エンポリ

親善試合ばかりの長い代表ウィークが、やっとこさ明けました。

新年度の始まりに合わせて、2週間ぶりにインテルの試合を見ることができます。

CL敗退やアチェルビの人種差別疑惑、契約満了に伴うマロッタの退任など、ネガティブなニュースが続いていましたが、暗い空気を吹き飛ばすには勝利しかありません!!

今節は、降格争いを繰り広げるエンポリと対戦しました。

フォーメーション

スーペルバレッラ

  • インテル仕様?
  • スーペルバレッラ
  • ゲームマネジメント
  • THU-LAの得点がない

※各データは基本的にFBREFを引用しています

インテル仕様?

まずは、エンポリから確認していきます。

フォーメーションは、3−4−2−1でした。

ツリー型の4−3−2−1のイメージがあったので、対インテル用のフォーメーションかと思ったのですが、直近の試合でも何回かやっているみたいですね。

守備時は基本的に、高い位置からプレスをかけていました。

しかし、3バックはあまり動かしません

インテルの2トップに対して常に数的優位を担保したい、ということでしょうか。

ボールサイドに人を集めた状態(逆サイドのフリーの選手は許容)のプレスでラフなボールを蹴らせて、DFラインで回収したいという意図が見えました。

4分30秒のシーン

エンポリの攻撃面で、特徴的だったのが左サイドです。

スタッツを確認すると、左サイドから多くのクロスを上げていることが分かりました。

※セリエA公式より引用

しかも、深い位置まで侵入してからのクロスが多いですね。

確かに、ポケットを取られてクロスを上げられる回数は多かった印象です。

左サイドのマリン(8回)、ペッツェッラ(8回)、カンビアーギ(6回)がクロスをあげた回数トップ3でした。

特に左WBのペッツェッラのポジショニングが絶妙で、ビルドアップも含めてボール保持時の味方のサポートがうまかったです。

スーペルバレッラ

次にインテルを見ていきます。

エンポリのハイプレスに対して、インテルはプレス回避して前進する回数が多くありました。

その中心にいたのが、バレッラです。

今シーズンから下り目のポジションでボールを繋ぐ役目も果たしていますが、今節は過去一の出来だったかもしれません。

それは、スタッツにも顕れていました。

  • タッチ数82回
  • パス成功数65回
  • キーパス7本
  • ペナルティエリア内のパス5本
  • シュートにつながるアクション8回
  • ドリブル成功数5回
  • ボールキャリー59回(相手ゴールに向かうキャリー6回)

上記スタッツは、全てチーム内1位を記録。

特に注目したいのが、タッチ数とパス成功数です。

タッチ数は82回の内、ディフェンシブサードではたったの8回しか触っていません。

ミドルサードで45回、アタッキングサードで30回と、より高い位置で多くのボールに触っていたことが分かります。

次にパスのスタッツですが、まずはキーパス7本を出しているのが驚異です。

そして、相手ゴールに向かう10ヤード(9.144m)以上のパスは13本。いわゆる縦パスですが、それだけボールを前進させたということですね。

常に相手に脅威を与え続けていた、と言えるでしょう。

まさにスーペルバレッラ。毛量も増えて、上り調子なようです。

ゲームマネジメント

ゲームの流れを追っていきます。

先制点が決まったのは、開始5分でした。

パヴァールのロングボールにテュラムが裏抜けして、エンポリを押し込んだ後の攻撃です。

バストーニのグラウンダーのクロスに、バイタルエリアにいたディマルコがボレーで合わせてゴール。

左CBから左WBという、インテルならではの攻撃ですね。

ゴール期待値は0.06と、難易度の高いゴールでした。

先制点は早かったものの、追加点は生まれず前半を終えました。

後半も、インテルがゲームをマネジメントしながら試合を進めます。

効果的な攻撃ができないエンポリは、カウンター攻撃にシフトしていきました。

カンビアーギとニアンのスピード系2トップを残して、他の選手がゴール前を固める形です。

ゴールキーパーのカプリレがボールを回収した瞬間に、素早く前線にボールを送っていました。

インテルもカウンターには気をつけていて、DFラインに人を残しながら攻めていました。

そして、80分に待望の追加点をゲット。

アウデーロからパスを繋いで、最後はドゥフンフリースのクロスをサンチェスが押し込む綺麗なゴールでした。

このゴールが決め手となり、2−0でインテルが勝利しました。

THU-LAの得点がない

最近テュラムとラウタロに、ゴールが生まれていません。

最後のゴールはラウタロが2月28日のアタランタ戦、テュラムは2月16日のサレルニターナ戦まで遡ります。

1ヶ月近くゴールから遠ざかっていますね...

2人ともチャンスメイクで抜群の存在感を放っていますが、ゴールがないのは寂しいですね。

そもそもシュート自体が少ない気がするな〜、と思って調べてみました。

アタランタ戦以降の、2トップのシュート数です。

vsラウタロテュラム
ジェノア2本(xG0.1)0本(xG0.0)
※途中出場
ボローニャ出場なし0本(xG0.0)
A・マドリード3本(xG0.2)2本(xG0.5)
ナポリ5本(xG0.3)4本(xG0.6)
エンポリ3本(xG0.4)1本(xG0.1)
xG=ゴール期待値

ラウタロは思ったより打っていましたw

ゴール期待値を見ると、テュラムは1点くらい決めて欲しい(特にアトレティコとナポリ戦)ですね...

FWに依存しないのは良いことかもしれませんが、やはり2トップにゴールが欲しいです。

ラウタロの得点王は固いですが、30ゴールの大台に乗せて欲しい気持ちもあります。

ハイライト

試合データ

※セリエA公式より引用

次節はウディネーゼ戦(A)

公式戦3試合ぶりの勝利で、インテルの勝ち点は79にまで伸びました。

このままいくと、第33節のミラノダービーでスクデット獲得が決まる可能性があります。

そのためにも、間の2試合は連勝したいですね。

次節は、セリエAで最も引き分けの多い(16回)ウディネーゼと対戦します。

2024/4/8(月) 27:45キックオフです。

では!

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