20-21シーズン マッチレポート

20-21シーズン セリエA 30節インテル×カリアリ

2020-2021シーズンのセリエAも終盤に差し掛かっています。現在首位のインテルは残り6勝で、優勝が決まります。

今節は、降格圏に沈むカリアリとの対戦でした。

ナインゴラン、ゴディン、ダンカン、ザッパ、アサモアと元インテルの選手が多数在籍しています。もっと上の順位でもおかしくない面子ですね。

 

 

さて、結果の方ですが、1-0の勝利でした!

伏兵ダルミアンが、77分に決めてくれました。カリアリが、引いて守っていため苦戦しましたね。

とはいえ、これで11連勝となり、8試合を残し優勝まで残り5勝です。

ハイライト

マッチレポート

試合データ

WhoScored.comより引用しています。

インテルカリアリ
得点10
ポゼッション53.8%46.2%
シュート(枠内)15(7)5(1)
パス601524
クロス2011
コーナー50
シュートブロック35
タックル2013

インテルが攻め続け、カリアリがひたすら耐えるという展開でした。

ヴィカリオが当たっていたこともあり、ゴールをこじ開けるのに非常に苦労しました。

引いて守るカリアリ

これまで、全試合に出場していたバレッラが出場停止のため、代わりにセンシがスタメンでした。

右WBにはダルミアン、FWはラウタロに代わりサンチェスがスタメンです。

サンチェスは嗅覚が鈍っているのか、決定的な場面での判断ミスが多かったですね。

 

降格圏に沈むカリアリの戦術は、単純明快でした。

奪ったらすぐにFWにロングボールを出し、少ない手数で攻めきるというものです。

特に、味方が上がる時間を作るため、ヘディングの強いパボレッティを狙っていました。

この試合、パボレッティの空中戦勝利数は、両チーム合わせ断トツの14回です。(2位は3回)

パボレッティがキープしている間に、周りがサポートに走りゴールを目指していました。

 

しかし、インテルのカウンターを警戒してか、サポートに走る人数が少なく、結局圧力に負けて、ボールを下げるシーンが多かったです。

逆に言うと、攻撃に人数をかけない分後ろは固く、インテルに奪われても守備の枚数は揃っているという状況は作っていました。

この試合、カリアリは勝ち点1を持って帰ろう、という気持ちで試合に臨んでいたようです。

 

そのため、インテルが攻める時間が続いていました。セカンドボールもしっかり拾い、波状攻撃を仕掛けます。

しかし、カリアリの守備ブロックが固く、中々ゴール前にボールを入れられません。

必然的にミドルシュートが多くなりました。特に、センシやエリクセンが鋭いシュートを放っていましたが、セリエAデビューを果たしたヴィカリオが立ちはだかります。

1発目のエリクセンのミドルを防いだのを皮切りに、好セーブを連発して波に乗っていました。

 

16分には、ルカクのキープからサンチェスにスルーパスを出して、ネットを揺らしますが、これはオフサイドの判定でした。

解説いわく、ルカクはわざとカルボーニの近くでプレイしていたようです。カルボーニ相手なら、優位にボールをキープできると判断したため、とのことでした。

実際にルカクが簡単にボールをキープしているシーンは多かったです。

 

カリアリは殆どシュートチャンスがありません。その中でも、ナインゴランは強烈なミドルシュートを放ち、ハンダノビッチを強襲していました。

ナインゴランは、ボランチで守備的に振る舞っていたのですが、途中からマリンとポジションを変えて、前線に顔を出すようになっていました。

しかし、後半開始からはボランチに戻っており、解説が「勝手にポジションを変えたのでは?」と予想していたのが面白かったです。

彼ならやりかねません。

 

結局ゴールは生まれず、前半はスコアレスで終了です。

伏兵ダルミアン

後半も、前半同様の展開が続きます。インテルが攻め続けて、カリアリが自陣に閉じこもっていました。

中々決められないインテルですが、段々とゴールの匂いを感じさせるシーンが増えてきます。

 

ショートカウンターから、ルカクがゴール前に走り込んだサンチェスにパス。更に大外にエリクセンがフリーで走っていましたが、サンチェスはルカクへのリターンパスをチョイスします。しかし、このパスがずれて決定的なチャンスを逃しました。

サンチェスはこのシーンを含め、攻撃の判断が悪かったです。恐らく、エリクセンが見えていなかったのでしょう。

しかし、エリクセンはカウンター時によく走っていますね。そろそろ、ゴールで報われて欲しいです。

 

ルカクのヘッドが枠をわずかに逸れたり、デ・フライのヘッドがクロスバーを叩いたりと、ゴールをこじ開けるのに苦戦するインテル。

コンテは、得点を奪うため70分に、ハキミとラウタロを投入しました。すると、この交代策が的中します。

ハキミが右サイドで持ち、ルカクに預けて一気にトップギアを入れます。ナンデスを置き去りにしてPA内に侵入し、ゴール前でリターンをもらいます。

逆サイドに走り込んだダルミアンにパスを出し、ガラ空きのゴールに蹴り込みました。綺麗な崩しで、WBからWBへ繋いだゴールです。

ゴールを決めたダルミアンは、インテルベンチに駆け寄り全員で喜んでいました。コンテもそこに加わり、喜びを爆発させていました。

値千金の先制弾です。

 

その後は逃げ切りのため、ベシーノやガリアルディーニ、ダンブロージオを投入します。

カリアリは最後の猛攻を仕掛け、ゴール前にどんどんクロスを放り込みます。パボレッティやジョアン・ペドロが飛び込んできますが、ゴールまでは届きませんでした。

危ないシーンもあり、ハラハラしながら見ていましたが、タイムアップの笛が鳴ります。

 

ウノゼロの勝利で、リーグ戦の連勝を11に伸ばしました。

選手レビュー

決勝点を決めたダルミアン

WhoScored.comによる、MOMに輝いたのはダルミアンでした。

チームが攻めあぐねる中で、77分に見事な決勝点を決めています。

前節は左CBをこなし、今節は右WBで先発するも、70分から左WBにポジション変更して、ゴールまで決めてくれました。

このポリバレント性は、非常に助かりますね。

また、この試合ではタックルを5回(チーム1位)決めており、守備でも貢献していることが分かります。

違いを見せたハキミ

ここ最近、調子の良くなかったハキミですが、この試合では違いを見せてくれました。

交代出場して7分後に、決勝点をアシストしています。

アシストしたシーンは、フリーとなるまでの動きが素晴らしかったですね。スピードを活かして、対峙するナンデスを置き去りにしています。

そして、ファーでフリーとなっていたダルミアンをよく見ていました。

半分以上がハキミの得点といって良いでしょう。

積極性を見せたエリクセン

コッパ・イタリアのミラノダービーで、決勝点となるFKを決めて以降、スタメンに名を連ねる機会の増えたエリクセン。実は、リーグ戦でまだゴールとアシストがありません。

CKとFKのキッカーを務めていますし、質の高いボールも供給していたので意外でした。そうなると、そろそろゴールに繋がる結果が欲しいですね。

 

この試合では、鋭く落ちるシュートや無回転など、強烈なシュートを積極的に放ち、ヴィカリオを脅かしていました。

どちらも若干コースが甘かったため、止められてしまいましたが、今後に期待が持てるプレイでしたね。

引いた相手に、エリクセンが理不尽ミドルを決めるシーンを早く見たいです。

 次節はナポリ戦

リーグ戦11連勝としたインテル。

次節は、難敵ナポリとの対戦です。

CL出場権争い真っ只中なので、モチベーション高く試合に臨んで来るはずです。

キックオフは、2021/4/19 (月) AM 3:45 です。

 

もちろん勝って欲しいですが、個人的には引き分け以上であれば万々歳です。

では!

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