**カリアリ対インテル戦の判定**
第18節セリエAの判定を担当したのは、ジャンルーカ・ロッキが指名したダニエレ・ドヴェリ。ローマ支部のベテラン審判であり、モディン、モラ、ジュアが審判団をサポートした。VAR室にはセッラとマレスカがいた。
総じて審判団は正しい判断を下したが、特にPK判定については正確だった。しかし、あまりに明白な場面でもカードを出さないなど、カードの運用は不十分だった。
**主な場面**
* 15分: ピッコリが最終ラインのバストーニからボールをかっさらおうとしたが、ドヴェリがファウルを宣告。抗議が起こったが、決定は正しかった。ピッコリがディフェンダーのバランスを崩したためだ。
* 16分: インテルがチャンスを作るが、スクフェットがシュクフリのアシストをコーナーに弾き出す。しかし、アシスタントのモディンがオフサイドのフラッグを上げた。これはミスで、バレッラはオフサイドではなかった。
* 21分: ミナがゴールエリア内でラウタロの背後に回り、手でボールを抑えようとした。ドヴェリはプレーを続行。これも正しい判断で、PKを与えるほど明白な反則ではなかった。
* 22分: 再び同じような場面がカリアリのゴール前でも起こり、今回も審判はミナの反則を見逃した。今回はより明白にラウタロを掴んでおり、罰則を与えるべきだった。
* 31分: バストーニがディマルコから左サイドにパスを受け、転倒。ドヴェリはプレーを続行。ゾルテアがフェアに競り合い、相手を掴まずに勝利した。正しい判断。
* 40分: ルペルトとラウタロがエリア外でボールを挟んで接触。ラウタロが倒れるが、抗議した。ボールがエリア外から外れたため、VARの対象ではなかった。その後、インテルのキャプテンとミナが口論になるが、審判が取り押さえた。
* 45分: ミナがトゥラムの頭を押さえ、明白なファウル。さらにフランス人が倒れた後、コロンビア人は彼のズボンを掴んで何か言っている。トゥラムは股間を打たれたと主張。ドヴェリはカリアリDFに警告を与えたが、罰則はなし。ミナの挑発的な行為に対しては、少なくともイエローカードは妥当だっただろう。
* 45分+3分: シュクリはゴールエリアの中央で胸でトラップ、次にボールよりも一瞬早く到着したミナがシュクリニアルに接触。カリアリに正当なPKが与えられた。
* 49分: カリアリエリア内でビエテスカがPKを取られそうなハンド。VARのセラが映像を確認し、ドヴェリにプレー継続の許可を与える。ディフェンダーはボールに触れた後に腕を広げただけの適正な動作と判断した。
* 53分: ガテアーノがバストーニに背中を押されて倒れるが、イエローカードは出されず。ボールに到達する可能性はまったくなかった。
* 61分: パヴォレッティもディマルコとの空中戦で足首を激しく蹴るが、イエローカードはなし。ドヴェリは一貫した判断基準を維持した。
* 64分: ピッコリが独走でゴールに迫るが、ゾンマーが完璧な飛び出しを見せて両手でボールをキャッチ。ギリギリでピッコリをかわした。
* 67分: 審判はピッコリに対してイエローカードを出さず、バストーニのフェイントに真っ直ぐ向かっていった。罰則を与えてもよかっただろう。
* 77分: ムヒタリアンがシュクリニアルに出したパスはビエテスカに対するファウルだったかもしれない。これでコーナーを獲得。そのコーナーから、ビエテスカが不自然なジャンプでデ・ヴライの腕に接触し、ドヴェリがピッチ上でPKを宣告。妥当な判断だった。
* 89分: ビエテスカがラウタロに対してセンターライン付近で危険で無謀なタックル。イエローカードは妥当だったが、ドヴェリはプレーを続行させた。
* 90分: ローマの審判はイエローカードを持参していなかったようで、アッスラーニがボールを持っていないパヴォレッティに接触してもカードを出さなかった。これでもイエローカードがなかった。
引用元 : Cagliari-Inter, la moviola - Doveri decide bene nelle aree, ma 'dimentica' troppe ammonizioni