ガゼッタ紙のインタビューで、元監督のファビオ・カペッロがセリエAの首位争いを論評した。
「現時点では情勢は不透明で、これが良いことだ。首位グループの中で、誰もリードを広げられていない。しかし、この混戦から技術的な事実が浮かび上がってきた。ラツィオやフィオレンティーナなどのチームは、アタランタからヒントを得て縦に速い攻撃をするようになり、優れた成績を収めている」
まず、王者インテルについて、依然として優勝候補なのか。
「昨年に比べて若干“失速”している。少なくとも、これまでのところ。それでも、私は彼らが依然として最有力候補だと信じている。インザーギ監督が3月に首位と直接対決する頃には、決定的なスプリントをかけるために必要な条件がすべて揃っているだろう」
現在の首位は、サンシーロでネラズーリに引き分けたナポリだ。
「そして、コンテ監督だけがカップ戦に出場していない。日曜日にも見たが、ナポリの選手たちは対戦相手よりも新鮮だった。対戦相手はアーセナルとのチャンピオンズリーグで疲れていた。ナポリはミラン、アタランタ、そしてインテルとの過酷な3連戦を首位で乗り切り、すでにユベントスの本拠地で試合を戦った。これから比較的簡単な日程が続くので、この間にリードを広げようとするだろう。特に、春にはすべてのライバルがヨーロッパカップ戦に出場するわけではないからだ」
ユベントスも徐々に順位を上げてきた。
「ティアーゴ・モッタ監督のチームは成長しているが、常に疑問符がつく。それはセンターフォワードだ。ヴラホヴィッチは特徴としては、監督が理想とする9番ではなく、ペナルティエリアから離れると苦戦している。これは長期的に見れば問題になるかもしれない。少なくとも、スクデットを争うことを目指すには」
一方、11月にアタランタがここまで上位にいるのは予想外だった。今年は良い年ではないのか。
「私はアタランタを、イタリアだけでなく海外でも一流のチームだと考えている。ヨーロッパリーグでの優勝はガスペリーニ監督のチームに大きな自信を与えた。そして、今のネラズーリは、以前とは違って精彩を欠いても勝てる。例えば、ウディネーゼ戦で、デアは肉体的に苦しんだが、3ポイントを獲得した。もし今後もそういった苦しい試合でも結果を残し続けることができれば、100%優勝候補になるだろう」
ラツィオとフィオレンティーナは最大のサプライズだが、どちらが長続きするか。
「私にとって、ラツィオはイタリアで最も良いサッカーをするチームだ。優れたプレッシングをかけ、縦に速く、攻撃的にも危うく、ザッカニーニは試合の流れをいつでも変えられるようなクオリティとファンタジーを持つ。問題はいつも同じだ。バリコーチは素晴らしい監督だが、このチームにはセリエAとヨーロッパリーグのダブルヘッダーを何ヶ月も耐え抜くだけの層があるのか。もし答えがイエスなら、ラツィオーニのファンは大きな夢を見ることができる」
フィオレンティーナはどうか。
「パラディーノは厳しいスタートの後で流れを変えた。これは簡単なことではなかった。フィオレンティーナはリーグ戦で6連勝を記録し、ヨーロッパカンファレンスリーグを含めると9連勝となる。ただし、ラ・ヴィオラは小さなアポエルの本拠地での試合を完全に失敗してしまった。このことから、フィレンツェでチャンピオンズリーグ出場権獲得の可能性を垣間見て、セリエAにもっと集中しようという考えが芽生えているのではないかと私は考える。特に、来シーズンも出場枠が5つに増えれば。このようなキーンがいれば、それは可能だ」
見事な6チームの後ろにいるミランは、巻き返せるのか。
「常にマドリードで見たような素晴らしいチームであれば、答えは間違いなくイエスだろう。しかし、カリャリのような状態であれば、フォンセカ監督が巻き返すのは難しいだろう。真のミランとはどのようなチームなのだろうか?」
引用元 : Capello: “Inter ancora la favorita scudetto. Se rimane in cima a marzo, può piazzare lo sprint”