アントニオーニの事件が起きたときのことを考えたら、震え上がる。
そう語り始めたのは、ジャンカルロ・アントニオーニがフィオレンティーナでジェノア戦中にボーヴェの事故と似たような目に遭った試合で主審を務めたパオロ・カサリン。
「あれは別の出来事だった」と彼はいった。「私は医師を呼んだとたん、医師たちは猛スピードでピッチに入ってきた。試合は中断されなかった。衝突は偶然だった。幸運にも私は医師を呼ぶために振り返ったが、彼は返事をしなかった。それで医師を呼び、試合を止めた。医師たちは12～15分間、フィールドでできるだけの処置を施した。その後、アントニオーニはカレッジョに行くために退場し、試合は通常通り再開された。私は非常に強い印象を受けた。試合が終わるとすぐに私も病院に行って、アントニオーニはすでに意識がはっきりしていた。あんな悲惨な状況にもかかわらず、彼はどんな時も意識を失わなかったと思う」
引用元 : Casarin e il precedente di Antognoni: "Grande impressione, ma finimmo la partita"
