イラン代表を2023年から率いるアミール・ガレノエイは、ガゼッタ・デロ・スポルトのインタビューで、インテルのストライカー、メフディ・タレミの資質を絶賛した。「タレミの魅力がすべて詰まっています。コントロール、冷静なシュート。インテルのファンは彼を信じるべきです。本来の実力を発揮し始めた今は、2桁得点を挙げてもおかしくありません」
「ミスター、これがターニングポイントですか?」
「間違いなく。スーパーカップ決勝で負けたのは残念ですが、ダービーでのゴールは大きいです。ここからが新たなスタートです」
「ここまでは苦戦していました。予想していましたか?」
「今季はチャンピオンズリーグとセリエAで分けて考える必要があります。ヨーロッパでは全試合に出場し、PKで1ゴール、アシストも2本記録しています。一方、リーグ戦では出場機会が少なかったのですが、これはインザーギがフォワードをローテーションで起用しているからです。イタリアのサッカーに適応するのは簡単ではありませんが、彼はすぐに結果を出し始めるでしょう」
「あなたにとって、彼の長所は何ですか?」
「チームメートに対する責任感です。つまり、タレミは周りの選手を輝かせることができるのです。ポルト時代からそうで、大量のゴールを決めました。チームプレーヤーであり、細かい部分にまでこだわり、献身的にプレーしています。彼はすべての監督にとって頼りになります。インザーギも初日からそれを理解していました」
「彼は2桁得点を達成できますか?」
「もちろん。シーズンはまだまだ続きますし、多くのアシストも記録するでしょう。タレミは仲間のためにプレーする選手です」
「エジン・ジェコを彷彿させると言われていますが、同意しますか?」
「はい。さらに言えば、彼はもっと総合的な選手です」
「どういう意味でしょうか?」
「タレミはセンターフォワードとセカンドトップの両方でプレーできます。技術的にもボシュニア人選手よりも優れており、ライン間でプレーしたり、ディフェンスに戻ったりすることもできます。チームの攻撃を構築し、トップの選手にパスを出すことができます。こうした資質の組み合わせにより、ジェコよりも総合的に優れています。ジェコももちろん素晴らしい選手ですが」
「チュラムと組む場合とラウタロと組む場合、どちらがより良いですか?」
「どちらの選手にも適応して、素晴らしいプレーをすることができます。彼の最良の資質の1つは、戦術的な柔軟性です。チュラムと組むときはライン間でボールを受け、ラウタロと組むときはより下がります。代表チームでもそれは同じです。彼はどんなポジションでもうまくプレーします」
「インザーギへのアドバイスはありますか?」
「必要ないでしょう。彼はヨーロッパのトップ監督の1人です。ただ、タレミはプロジェクトの中心にいると感じることが必要だと指摘します。そうすれば最高の結果が出せるでしょう」
「タレミにまつわる逸話はありますか?」
「10年ほど前にエステグラルを指揮していたとき、イラン南部のブシェフルという街でゴールに飢えた若いストライカーがいると耳にしました。それがメフディでした。ウチに連れてこようとしましたが、彼はペルセポリスを選びました。代表チームで彼と再会できて嬉しく思います」
「ところで、2026年のワールドカップへの道のりは順調ですか?」
「グループ首位で、ウズベキスタンとアラブ首長国連邦に勝っています。約1年半前から代表チームの指揮を執り、競争力のあるチームを作っています。国史上最も団結力があると聞いていますが、どうなるでしょうか。ここではサッカーに対する情熱が大きく、人々はサッカーと代表チームを愛しています。予選突破を目指しています」
「タレミのゴールのおかげで?」
「彼は私たちのスターの1人です。インテルも彼を信頼してほしいですね」
引用元 : Taremi, parla il ct dell’Iran: “Gol al Milan la svolta. L’Inter si fidi di lui, meglio di Dzeko”