ミランの元ストライカー、ルート・フリットは、ガゼッタ・デロ・スポルトのインタビューで、フォンセカ率いるチームとスクデット争いについて語った。
フリット、海外から見たセリエAは？
「魅力を取り戻しつつある面白いリーグです。ここ数年は苦しい時期を過ごし、かつて私達の時代にはみんながイタリアに来たいと思っていたチャンピオンも、今ではイングランドやスペインに行くようになりました。ですが、この傾向は変わりつつあります。皆さんの大会は、再びトッププレイヤーを魅了しています」
フリットの理論を確認するかのように、ミランにはスペイン代表キャプテンのアルバロ・モラタが加わった。
「モラタは素晴らしい獲得です。ゴールを決めるストライカーですが、チームメイトが彼を活躍させられる環境を整える必要があります。彼はいつも献身的にプレーし、攻撃のあらゆる局面を動き回り、スペースを生み出します。彼のような選手はチームに欠かせず、多くの問題を解決できます」
フリットもダービーでの勝利に歓喜したのか？
「もちろん。私は赤黒の色が心に残っています。インテル戦での勝利は当然です。後半にフォンセカのチームが性格を出し、自分たちのプレーを押し付けました」
ミランはスクデットを獲得できるのか？
「ファンとして言えば、獲得できると言います。ただし、ここ2回の夏にほぼ3分の2の選手と、前任者とは異なるサッカーをする監督（ピオリ）を交代させたチームにプレッシャーを与えてはいけないと思います」
セリエA優勝争いの観点から、ミランにとって最も怖い相手は？
「まず言っておきますが、ここ数年ユベントスが築いた覇権が崩れたのはポジティブなことだと考えています。ビアンコネリのファンは、2019-20年までの状況（9連覇）を好んでいたでしょうが、外部の観客でありサッカーファンである私は、今のセリエAはよりバランスが取れ、興味深いものだと確信しています。実際、ここ4シーズンで3つの異なるチームがスクデットを獲得しています（インテル2回、ミラン1回、ナポリ1回）」
フリットの予想に戻りましょう。
「ネラズーリはダービーで敗れましたが、イタリアのチャンピオンであり、昨年のスクデットを競合他社に大きく差をつけて獲得しました。インザーギは今夏の補強でチームがさらに強化されており、彼のチームが美しいサッカーを続けているように思えます。しかし、ナポリとユベントスには注意が必要です。コンテ率いるアッズーリは、スパーレッティの下で彼らがチャンピオンシップで優勝できた勝利者のメンタリティを取り戻し、さらにヨーロッパのカップ戦で肉体的にも精神的にもエネルギーを費やす必要がなくなりました。長い目で見れば、大きな利点になる可能性があります。モッタはトリノに熱狂を呼び起こし、クラブは今夏の重要な補強で彼を助けています」
今度は、ミランにとって良くない状況となっているチャンピオンズリーグの話に移りましょう。
「新しいチャンピオンズリーグにはこれまでのものとは異なる方式があり、最初の段階で8試合を行います。これにより盛り返すチャンスが生まれます。ミランのスケジュールは明らかに複雑でした。3ヶ月も一緒にプレーしていないチームにとって、リバプールとボルシア・ドルトムントと対戦するのは、最善ではありません」
現時点では、ユベントス、インテル、アタランタがイタリアの旗を高く掲げています。
「皆さんのチームがすべて勝ち抜けるか、少なくとも2月のプレーオフまで進出してほしいと思っています。ここ2年間、インテル、アタランタ、ローマ、フィオレンティーナが3つのヨーロッパ大会の決勝に進出しています。これは重要なサインであり、無視できるものではありません。イタリアチームは上手くやっていますし、このシーズンも満足できる結果が得られるかもしれません」
引用元 : Gullit: “Derby, Milan ha imposto il gioco. Scudetto? Inter più forte, occhio a Napoli e Juve”
