セリエAの経済状況は良好
カルチョ・エ・フィナンツァの調査結果は、セリエAの経済状況が改善傾向にあることを示している。
2023/2024シーズンのセリエAの損失は3億6940万ユーロと、2022/2023シーズンの4億4100万ユーロから減少した。これは、パンデミックの影響を受ける前の2018/2019シーズンに2億8000万ユーロの損失を出していた時期に近い数値である。
2023/2024シーズンのセリエAでは、7チームが利益を出し、13チームが赤字となった。一方、2022/2023シーズンでは、6チームが利益を出し、14チームが赤字となっている。
売上高の増加もこの改善に大きく貢献している。2023/2024シーズンの20クラブの合計売上高は38億ユーロに達し、2022/2023シーズンの35億ユーロから増加した。これは、前シーズンに記録を更新していた上昇傾向が継続していることを示している。
売上高の最も大きな割合を占めるのはテレビ放映権料で、14億7000万ユーロ(売上高全体の39%)となっている。これに続くのが8億1400万ユーロ(売上高全体の21%)の商業収入である。また、プレーヤーの移籍による収入は7億8000万ユーロ(2022/2023シーズンから12%増加)であり、クラブの収入の約21%を占めている。