Il Sole 24 Oreに掲載された全面広告で、サラスの製油所労働者がモラッティ家に深い感謝の意を表した。62年間にわたって経営の舵取りを執ってきたモラッティ家は、会社をオランダの企業であるビトールに譲渡することを決めた。
長文で感動的な送別の手紙には、モラッティ家との絆が単なる仕事上の関係ではなく、何よりも人間的なものであったことが強調されている。「喜び、試練、相互の大きな成長の瞬間をともに過ごしました。振り返ると、市場に恵まれ仕事が容易に思えた繁栄の道を見ることができます。また、困難が乗り越えられず、道行きが曖昧で、心配が私たちの生活に忍び寄っていた暗い時期も見えます」
特にマッシモ・モラッティ宛てのメッセージがある。「あなたの父親、アンジェロ、あなたの兄弟、ジャン・マルコ、そして社長であるあなた方は、私たち全員にとって単なる成功した起業家ではなく、常に指針となり、最も困難な時期に私たちを支え、達成した目標をともに祝ってくれた存在です。どのような状況でも、私たちは一緒に前進してきました。これが私たちに最も感銘を与え、この会社のメンバーであることに誇りを持たせてくれた側面です。私たちは決して従業員とは見なされず、サラスの家族の一員と見なされていました。(中略)
社長、あなたは最も困難な時でも前進する力を見つけられることを私たちに教えてくれました。それは言葉だけでなく、具体的な行動によって示され、私たち全員に深く感動を与える人間性を見せてくれました。困難な時期にあなたに支えられ、慰めの言葉をかけられ、控えめだが絶え間ない存在であったことを思い出す人は数多くいます。経営者と従業員との間に壁が築かれることが多い世界で、あなたは橋を架け、コミュニケーションの道を切り開き、私たちはいつも耳を傾けられ、大切にされていると感じることができました。
あなたがビトール・グループに会社を譲渡する決断を前にした今でも、この選択が会社の将来と成功のための最善の保証になると私たちは確信しています。より大きな利益のために決断されたことを私たちは知っています。(中略)
私たちをあなたの家族の一員として扱っていただき、賢明さと人間性で私たちを導いてくださり、情熱と利他主義をもって常に先を見つめることを教えていただき、ありがとうございます。あなたの足跡はサラスの歴史に、そして何よりも私たちの心に永遠に刻まれるでしょう」
引用元 : I lavoratori della Saras ringraziano Moratti: "Mai considerati dipendenti, ma parte di una famiglia"
