イシュトヴァーン・コヴァーチュは、ハイインテンシティーでやや角張った、しかし決して不正ではないインテル対アーセナルの試合を裁かなくてはならない。
このルーマニア人審判は、2月20日にアトレティコ・マドリードを相手にネラッズーリが勝利したコッパ・イタリア準々決勝第1レグを裁いて以来、再びサン・シーロに戻り、非常に独特な自身の基準と数多くの不正確さでピッチ上での出来事を裁いている。
最初の2枚のイエローカードは、限界を超えたコンタクトではなく、ラウタロとガブリエウの間でコーナーキックの際にペナルティエリア内で行われた小競り合いに対して提示された(同様の措置が後半、バレッラとガブリエウ・ジェズスにも下される)。
疑念を抱かせる場面は前半30分前に訪れた。ゾンマーがペナルティエリア内でメリノにがむしゃらに飛び出した際だ。試合中、主審はコーナーキックを指示し、VAR担当のクリスチャン・ディンガートとカタリン・ポパが短時間のチェックを行った後にこれを確認した。
一方、前半終了間際にインテルに与えられたペナルティに関しては、特に言うべきことはない。タレーミのシュートをブロックした際のメリノの腕は明らかに広がりすぎていた。
ビデオ判定の場面
8分 -メリノとダンフリースによる激しいヘディングの競り合い。より不利な状況にあったのは後者。アーセナルのミッドフィルダーに対する警告のみだった。メリノは空中戦でボールに遅れて飛び込んだ。
12分 -コヴァーチュは、笛が遅すぎると訴えてプレッシャーをかけているインザーギに落ち着くよう促す。抗議をやりすぎたことに気がついた指揮官はすぐに謝罪。
15分 -コーナーキック前のガブリエウとラウタロの間で火花が散る。2人は互いに引っ張り合い、その後、ガブリエウはラウタロを押してコヴァーチュに試合を止めることを強要した。しばらくして、正直に言って過度なイエローカードが両者に提示された。それでも2人は引き続き「愛情を込めて」マークし続けた。この警告の後、ラウタロは説明を求め、自分の腕にはキャプテンの腕章があり、もっと敬意を払うべきだと訴えた。
23分 -ビセックがアーセナルのペナルティエリアの端まで進み、ガブリエウが守備的に戻ってきた際に方向転換をして倒れた場面では、何も問題なし。ガブリエウはビセックに触れていない。
29分 -ペナルティエリア内のメリノに対してゾンマーが不適切な飛び出し。スイス人選手はボールに遅れて飛び込み、パンチングでクリアしようとして相手の頭に当たった。コヴァーチュはコーナーキックのみを指示し、VARはこれを否定しない。インテルにとって既視感のある場面。前回のシーズン、フィレンツェで、この場面に非常に似ているが同一ではない行為に対して、インテルはペナルティキックを宣告されている。
44分 -アーセナルに連続コーナーキックが3回。最後の1つはインテルが抗議。コヴァーチュは見誤り、最後のタッチはサリバだった。
46分 -ラウタロが相手陣地に向かってカウンターアタックを仕掛けたところで、サリバがラウタロを蹴り飛ばす。ガナーズの2番はイエローカードをもらうべきだった。
47分 -インテルにペナルティキック。ペナルティエリア内でメリノの腕が広がりすぎており、タレーミのシュートを結果的にブロック。コヴァーチュは迷わずペナルティスポットを指し示す。
後半
49分 -コヴァーチュはベンチに座るアルテタに何かを伝え、前半のインザーギに対する警告に「同点」をつける。
58分 -ドムフリースの最後の瞬間に見せたセービングの後、コヴァーチュはゴールラインテクノロジーの時計を見る。衝動はない。オランダ人選手はタレーミのコーナーキック後に逸らされたボールをライン上で懸命にセーブした。
63分 -ファウルハンドは...アルテタによるもの。アーセナルの指揮官は一時の衝動に駆られ、ピッチから出る前にボールを触ろうと介入。コヴァーチュはこれをインテルに有利なフリーキックで罰し、監督自身にもイエローカードを提示。
68分 -バレッラがガブリエウ・ジェズスとの接触後にボールに飛び込む。サルデーニャ出身の選手に笛が吹かれる。その後、バレッラは試合再開を遅らせたとしてイエローカードを受け取る。同じ罰則がブラジル人選手にも適用され、プレーを早めるために元カリアリの選手を押したとして告発される。
72分 -ダンフリースがマルティネリに対して戦術的なファウルを犯す。イエローカードは提示されず。
90分 -ハーバーツとビセックの激しい衝突によりプレーが中断されたまさにその時、5分間のロスタイムが与えられる。その後、7分30秒に延長。
96分 -最終的に、抗議のためにインザーギにも措置が下され、警告を受ける。
INTERの公式製品はこちらで購入!