「私は点取り屋だ。ゴールのために生きている。」
インタヴューで、ラウタロ・マルティネスは自身のゴール荒をこう振り返る。
「でも、自分がやってきた試合を分析する必要がある。ここ数カ月、私はエリアから離れてプレーしている。チームを前に押し出すのが好きだからだ。これは私のプレーに加味したことで、このスタイルが良いと感じている。」
そのため、トゥラムの位置にも変化があった。
「ああ、(マルクス・)トゥラムは中央と前目に配置されている。だが、それは意図したものではない。ピッチで意志疎通が図られて生まれたものなんだ。昨年は、彼が少し下がったり、サイドによったりすることが多かった。今は彼にゴールを決めさせる番だ。」
夏の準備不足は影響なかったのか?
「コパ・アメリカ優勝後、タレーミの怪我のために休暇を早めに切り上げて戻ったけれど、いくつか問題があった。体は時には調子を崩すものだ。でも今は良くなっている。」
ロボットのように感じることはあるのか?
「ときどきはあるし、ないときもある。休むのはあまり好きではない。でも、脚が動かないこともあるし、頭が働かないこともある。その二つが連動して、上手にコントロールする必要がある。思い通りにいかないときでも、常に全力を尽くすことが大事だ。私はこれを胸に刻み、キャプテンとしてチームに伝えようとしている。」
イグアインの「ケチャップの法則」を知らないかもしれない。ケチャップのようにボトルを振ると、突然ゴールが溢れ出る。
「そうなることを願っている。実際、これまでにもそんなことはあった。重要なのは落ち着いて、正しいやり方で努力を続けることだ。常に。」
1月のサウジアラビアでの試合で、ラウタロは「子供時代、友達と遊んでいるみたいで楽しい」と語っていた。ローマとラツィオの試合で勝利したことで、楽しみは始まったばかりなのか?
「そうかもしれない。あれは重要なシグナルだった。そして、私たちはインテンシティを持ってプレーし続けなければならない。今年はリーグがより困難で拮抗しているからだ。私があの言葉を言ったとき、チームはピッチで楽しんでいた。そして、それは見て取れた。でも、今まではあまり楽しむことができなかったように感じる。でも、やるべきことは常にわかっているし、チームメイトを見つける方法もわかっている。インザーギは私たちが最大限に自分を表現できるように、自由にさせてくれる。」
バロンドールで7位に終わったことの原因は?
「要因はいろいろあると思う。でも、私は良い1年を過ごしたと思う。コパ・アメリカとセリエAで得点王になっただけでなく、プレーの仕方でもね。」
過小評価されていると感じているか?
「時々そう思う。でも、チームのトロフィーは違う重みを持っている。」
トゥラムはラウタロがあまり笑わないと言っていたが、彼がもっと悪辣になる必要があるのではないだろうか?
「そうかもしれない。でも、誰もが自分のやり方を持っている。私は試合の前日から険しい表情をしているよ。重要なのは常に集中することだ。特に、物事がうまくいかないとき。インザーギはそれをうまく扱っている。」
バストーニとムヒタリアンはCL決勝を目指しているようだ。トゥラムはスクデットを夢見ている。でも、決めるのはキャプテンだ。
「私はすべてが欲しいんだ。勝利を味わうと、止まらなくなる。なぜなら、努力の対価が報われることの素晴らしさがわかるからだ。そのメンタリティをトレーニングにも伝えたい。私はワールドカップで優勝することができて幸運だった。その先には何もないと考えていた。でも、まだたくさんあるんだ。」
インザーギも過小評価されているのか?
「そう思う。彼の秘密は、自分でもプレーヤーのように考え続けることだ。だから、私たちのことをよく理解して、私たちと同じように物事に取り組む。私にとっての幸運は2倍だ。彼はストライカーだったから、私の頭の中を自由にしてくれて、笑顔を見せてくれる。とても良いことだよ。コンテから私はたくさんのことを学んだ。感謝している。インザーギのもとで、私は高いレベルで成長したと感じている。」
コンテという強力なライバルがいることは、刺激になるのか、それとも心配なのか?
「どちらでもない。ナポリが強いことはわかっているし、他の相手も強い。私たちは自分たちの道を歩む。それは正しい道だと思うし、素晴らしい結果につながるだろう。」