ウディネから再出発だ。ミランとのダービーで予想外の敗北を喫したネラッズーリは、こうした合意を得た。この敗北はモンツァ戦で垣間見えた不協和音が、マンチェスター・シティ戦の好パフォーマンスに隠されていたことを確認させるものだった。
現在の順位はイタリア王者にとって不利だが、首位との差が3ポイントなのは、最初の3節の収支を考えれば朗報だ。簡単に言えば、スクデットを争う候補チームが、抜け出して優位に立つのには至らなかった。そうであれば、順位を上げる時間はある。ネラッズーリが勝ち点で2ポイント差をつけられているチームと、土曜日ブルーエナジー・スタジアムで対戦することから再建をスタートだ。
負傷でニコラ・バレッラがリーグ戦に合流するのは中断明け以降と見込まれることを考慮すると、シモーネ・インザーギはダービー戦とは異なる選手たちを出場させるだろう。これは、ダヴィデ・フラッテジとピオートル・ジエリンスキにとって絶好の機会となる。彼らは、ヘンリク・ムヒタリアンが万全でない状況下で、その存在感を示すことができるかもしれない。同じことが、好調ではないラウタロ・マルティネスかまたはこれまで多くの出場機会を得てきたマルクス・テュラムの代わりに先発する可能性のあるメディ・タレミにも当てはまる。背後でも変化が発生する可能性があり、ヤン・ビセックとステファン・デ・フライは、バンジャマン・パヴァールとフランチェスコ・アチェルビよりもフレッシュだ。
ターンオーバーについての議論が再び行われることになるが、今年はインザーギにとってそれが恒常化することになるだろう。それはベンチの選択肢が増えたことだけでなく、今季の特徴的な問題である、重要な選手のコンディションが万全ではないことに対応するためでもある。
ダービー戦では、ロッソネーリの奮闘が戦術的にも精神的にもネラッズーリを上回るものであったが、ネラッズーリ側の数人が、疲れを脚に感じていることが明らかになった。それがチームのいつもの動きを妨げ、ピッチに立つ選手の思考を曇らせることが多々あった。インザーギが指摘したように、今季のフィジカルトレーニングは、選手らがそれぞれ代表戦を終えて休暇から戻ってくる時期が異なるため、段階的に実施された。その結果、全員がコンディションのピークに達したわけではなく、ピークを極めていた選手らは現在息切れしている。言い換えれば、足が揃っていないのだ。
この観点から、ピアチェンツァ出身の監督は、名前ではなく、90分間プレーしてもパフォーマンスを維持できることを保証してくれる選手を選ぶ必要があるだろう。一方、選手全員は、チームのバランスを取り戻すために、BPERトレーニングセンターでトレーニングを続け、パフォーマンスのレベルを向上させることになる。そのための計画は存在し、これまでうまくいかなかったことを認識している。したがって、パニックになる必要はない。順位をさらに下げないようにするという目標に向かって、現在は高いパフォーマンスを発揮する選手全員に支えられて進んでいる。
