激しい対立が、Google とイタリアのプロサッカーリーグ「セリエA」の間で発生した。
「Il Sole 24 Ore」は、セリエAが米企業である Google を訴える準備を進めていると報じている。Google は、「2023 年の法律 93 から生じる義務を怠った重大な過失」の罪に問われるという。
先日報じられていたのは、イタリア通信管理局（Agcom）が管理する新しいシステム「Piracy Shield」の不具合だ。このプラットフォームは、違法に試合を配信するサイトだけでなく、誤ってドライブまでもを遮断した。
このシステムは、試合を違法に配信するドメインとアドレスを遮断でき、これまでに 2 万以上のサイトを捕捉している。しかし、これらのドメインを検索エンジンから削除するのは、カリフォルニアの同社の責任だ。セリエA は、Google の協力が不十分だと指摘している。
Google はドライブの問題が発生したことを認めており、この問題は 4 時間で解決された。しかし、セリエA が Google に違法にストリーミングするリンクを宣伝する「ショーケース」サイトに関連するドメイン名を「インデックスから削除」するように要請した際は、Google は同じような敏捷性を発揮していないという。
Google Play マーケットプレイスでは、違法コンテンツを視聴できる違法アプリが販売されているが、この問題も同様だ。
セリエA は Google に警告文を送り、メール、書留郵便、所定のフォームを通じて報告を行っていたと説明している。しかし、期待していた協力が得られておらず、Google の「自動応答」とシステムから繰り返し同じ情報を提供するように求められたため、「重大な過失」とみなしているという。
セリエA は、YouTube プラットフォームにユーザーがアップロードする違法コンテンツの遮断も Google に求めている。しかし、常に自動応答が返ってくるだけで、Google は「違反行為に対する責任を負うアカウントの閉鎖を通知していない。Google が対応したと主張する場合でも、削除はライブ配信されるサッカーの試合の経済的価値を保護する緊急性よりもはるかに遅れて行われている」とセリエA は述べている。
Google は Agcom から聴聞会に呼び出される見通しだ。
引用元 : Il Sole 24 – Diritti tv e pirateria: Serie A pronta a far causa a Google
