ミラノ裁判所は、インテルの元会長の債権者との訴訟で、会長の息子であるスティーブン・チャンとインテル側に有利な判決を下した。
訴訟は、中国建設銀行との間で行われ、香港の裁判所が2022年7月に張氏が同銀行に返済していない3億2000万ドルの融資に関して出した判決が発端となっている。
2023年3月、ミラノ控訴裁判所は中国建設銀行の控訴を認め、香港の判決をイタリアでも有効とした。
香港の判決では、返済額は2億5500万ドルに、2021年8月2日まで260万ドルの利息、その後は年間13%の利息が加算されるとされている。
これを受け、中国建設銀行は会長のイタリア資産、特にインテルの会長としての給与を差し押さえようとしたが、張氏は給与を受け取っていなかった。
2022年7月、中国建設銀行は張氏とインテルを相手に訴訟を起こし、2019年の株主総会で取締役会の構成を承認し、張氏の会長報酬の放棄を承認した決議の無効を求めた。
具体的には、報酬の放棄と決議の無効を宣言し、張氏の報酬額を確定するように裁判所に請求した。
引用元 : Zhang vince la causa contro i creditori e l’Inter sorride: non dovrà versargli alcuno stipendio