20-21シーズン マッチレポート

20-21シーズン セリエA 31節ナポリ×インテル

CL出場権争いが混沌とする中、インテルは首位を独走中です。残り8試合の内、5勝すれば優勝が決まります。

今節は、CL出場圏内を目指すナポリとの対戦でした。

曲者揃いのメンバーを指揮するのは、熱血漢のガットゥーゾです。インテルが優勝を目指す上で、大きな壁がやってきましたね。

 

さて、結果は1-1の引き分けでした。

インテルの連勝は11でストップです。2位ミランとの直接対決を制しているため、優勝まで残り7試合で4勝が必要となります。

中下位のチームから、しっかりと勝利をもぎ取って欲しいですね。

ハイライト

マッチレポート

試合データ

WhoScored.comより引用しています。

ナポリインテル
得点11
ポゼッション56.6%43.4%
シュート(枠内)12(1)10(2)
パス554404
クロス159
コーナー33
シュートブロック25
タックル118

どちらもシュートが枠にいきませんでしたね。2チーム合わせて、ポストに何回当てたのでしょうか。

一進一退の攻防

インテルはベストメンバーで臨みました。左WBに関しては、まだ固定されてきませんが。

一時期は、ペリシッチかと思ったのですが、ここ最近は出場機会がありません。今節は好調のダルミアンがスタメンでした。

 

注目は、クリバリ対ルカクです。お互いフィジカルとスピードを兼ね備えていますし、チームの中心選手です。

2人の出来が、試合結果に大きく影響します。

結果としては、クリバリにうまく抑え込まれた印象です。読みも鋭どく、冷静なプレイでルカクに自由を与えてくれませんでした。

 

サッリ時代のイメージがあるため、ナポリはパスを繋ぐのが上手い印象があります。ガットゥーゾが監督になっても、そこはあまり変わりませんでした。

危険なスペースでボールを回して、インテル守備陣を混乱させていました。

ただ、基本的にはサイド攻撃がメインです。大きく外に張ったポリターノや、自由に動くインシーニェにボールを渡し、仕掛けさせていました。

オシムヘンは、DFラインを下げさせて、2列目にスペースを与える役割でしょうか。

 

守備時は、サイドにボールを追い込んで、WBが持った瞬間にプレス。ダイレクトでラフに蹴らせて、ボールを回収していました。

いつもならルカクが高確率で収めてくれますが、相手がクリバリなので、簡単ではありません。

そこで奪われて、ショートカウンターを受けるシーンも何回かありました。

 

クリバリが強かったとはいえ、ルカクもやられっぱなしではありません。決定機を演出していました。

中盤で受けたルカクがドリブルで持ち出し、周囲の状況を見ながら、ダルミアンが開いた瞬間にパス。

GKと1対1になりましたが、横パスを選択してカットされてしまいました。そこは、打って欲しかったです…

続くCKでは、こぼれ球をブロゾビッチがボレー気味にシュート。ルカクが少し触ってコースを変えるも、クロスバーに嫌われました。

立て続けに決定機を迎えますが、決めきれません。そうなると、相手に流れが渡るのがサッカーです。

 

PA内に深く侵入したインシーニェが、低いクロスを出します。ハンダノビッチがキャッチしますが、戻ってきたデ・フライと交錯して、ボールがゴールに入ってしまいました。

痛恨のオウンゴールです。ただ、必死に守った結果なので仕方ないですね。

 

12試合振りに先制点を奪われたインテルは、同点を目指して攻めます。

エリクセンのFKから、ルカクが体に当ててコースを変えますが、今度はポストに嫌われました。

中々、決めきれませんね…

 

前半終了間際には、ラウタロのキープからスルーパスを出し、バレッラが抜け出して、GKと1対1になりかけます。ただ、トラップが大きすぎて、メレトに止められてしまいました。

この試合、バレッラはボールが足に付いていない印象でした。

前半はリードされたまま終了です。

エリクセンの弾丸ミドル

前半に多くの決定機を作るも決めきれなかったインテル。後半は、点が欲しいですね。

 

PA内にエリクセンが侵入して、ボールをキープしながら倒されますがPKはありませんでした。

エリクセンは、倒されても抗議せずにプレイを続けようとするため、好感が持てます。

そして、そのエリクセンがインテルを救ってくれました。

ハキミのクロスが流れて、ダルミアンに渡り、再び折り返します。PA外にこぼれたボールを、エリクセンがダイレクトで叩き、ゴール右に突き刺しました。

逆足でしたが、もの凄いシュートを決めてくれました。リーグ戦初ゴールとなります。

コッパ・イタリアのミラノダービーでも決めてくれましたし、大事な試合で仕事をしてくれる男です。

 

同点としたインテルは、追加点を奪いにいきます。ただ、逆にナポリにチャンスを作られました。

右サイドで得たFKから、ポリターノがクロスを入れ、中の選手が頭で逸します。ゴール目の前でルイスが触りかけますが、ギリギリ届きませんでした。

かなり危ないシーンでしたね。

ポリターノは、ナポリで生き生きしているようですね。スパレッティ時代は主力でしたが、コンテになってからはポジションを失いました。

交代で使っても、焦りからか、ドリブルで突っかけて奪われるシーンを何度も見ました。

ナポリでは、幸せそうで良かったです。

ただ、この試合では大人しくしていて欲しかったです。

PA内から右足で打ったシュートはかなり危険でした。ハンダノビッチが反応できず、クロスバーに当たっています。

 

お互い点が取れず時間が過ぎていきます。

試合終盤には、デ・フラがスーパープレイで決定機を阻止しました。

突破されて、ジエリンスキがGKと1対1になりますが、デ・フライが後ろからスライディングしてボールを刈り取り、難を逃れました。

最初はPKを取られますが、VARの結果取り消しとなっています。

先にボールに触ってから、相手に足を蹴られていますね。素晴らしい守備でした。

 

終了間際には、サンチェスのフライパスにハキミが抜け出して、角度が狭い所でGKと1対1になりました。しかし、中への折り返しをチョイスして、マノラスにブロックされます。

ここは打って欲しかったです…

ダルミアンもですが、外してもいいので打って欲しいですね。パスを選択して、失敗される方が萎えます。

最後のプレイで、ハキミとマノラスが口論して、どちらにもイエローが出ました。そして、試合終了です。

1-1で勝ち点を分け合う結果となりました。

選手レビュー

リーグ戦初ゴールを決めたエリクセン

WhoScored.comによる、MOMに輝いたのはエリクセンです。

1点を追いかける苦しい展開の中で、素晴らしいミドルを決めてくれました。

FKでも決定機を演出しています。

正直途中までは、あまり調子良くないのかなと思ってたのですが、勘違いだったようです。

やっと、今シーズンのリーグ戦初ゴールをマークしてくれました。シーズンも残り僅かですが、この調子で得点に絡んで、優勝に導いて欲しいです。

ラウタロの華麗なターン

前半終了間際に、ターンでボールをキープしながらバレッラに出したスルーパスは見事でした。

あのターンは、この試合何度も使っていましたが、最近覚えたのでしょうか? 前から使っていたのか、あまり覚えていません。

ただ、サンチェスが交代で出てきて、同じようにターンでボールをキープしているのを見て、ここから学んだのか?と感じました。

だとしたら、偉大な先輩から技術を盗み、自分の物にしているということです。ラウタロは見るからに、貪欲そうなギラギラした目をしてますからね。

このまま学べる所を学んで、世界を代表するストライカーに成長して欲しいです。

シュート意識の低い両WB

この試合、両方のWBに決定機が一つずつありました。しかし、どちらも中への折り返しを選択して、相手にカットされています。

正直、ああいうプレイが見てて一番萎えますね。打って外してくれた方が、まだ納得できます。

特にハキミは、シュート能力が高いはずなので、もっと積極的に狙って欲しいです。最近ゴールがないのも、意識の問題なのかもしれませんね。

 次節はスペツィア戦

リーグ戦の連勝が11で止まったインテル。次節は、スペツィアとの一戦です。

ここから、中下位との対戦が4試合続きますので、全勝して優勝を決めて欲しいですね。

キックオフは、2021/4/22 (木) AM 3:45 です。

 

今節の引き分けで流れが止まらないよう、気をつけたいですね。

では!

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