20-21シーズン マッチレポート

20-21シーズン セリエA 33節インテル×ヴェローナ

2試合連続で引き分けているインテル。11連勝した後は、少し停滞気味です。

今節は、ホームにヴェローナを迎えての一戦でした。

ここは勝利を取り戻して、スクデット獲得に近づきたいですね。

 

 

さて結果の方ですが、1-0の勝利でした!!

審判に助けられた感はありましたが、何とか勝てましたね。

後半はヴェローナに支配されましたが、またしてもダルミアンが、大仕事をやってくれました。

ハイライト

マッチレポート

試合データ

WhoScored.comより引用しています。

インテルヴェローナ
得点10
ポゼッション49 .1%50.9%
シュート(枠内)12(3)12(1)
パス450461
クロス1125
コーナー38
シュートブロック31
タックル812

ここ最近は厳しい試合が多く、接戦が続いています。

しかし、こういった試合に勝ちきれるのが、今シーズンのインテルです。

ラウタロとルカクは4試合ゴールがありませんが、他の選手が点を取りチームを救っています。

ボディブローのようなルカクへの縦パス

前節と同じスタメンで臨んだインテル。

ヴェローナのイヴァン・ユリッチ監督は、アタランタのガスペリーニ監督を師と仰いでおり、マンツーマンの守備戦術を採用しているようです。

強豪からも勝ち点を奪っており、現在10位につけています。ただ、現在は3連敗中と波に乗れていないようです。

 

キックオフしてすぐに、インテルはビッグチャンスを迎えました。

バストーニからのロングボールを、ルカクが後ろへ逸らし、ラウタロが相手と競争してボールを確保。

GKと1対1になりますが、トラップが1つ多く、ギリギリで放ったループシュートは枠を外れました。最近、インテルは1対1を決めきれないですね。。

 

続いて、似たような形でチャンスを作ります。

ブロゾビッチのロングボールをルカクが逸らし、ラウタロが受け、爆走しているハキミにスルーパス。

カットインから左足でシュートを打ちますが、枠を外れました。ハキミはこの試合、シュート意識が高かったですね。

ルカクのポストから横パスを受けて、DFの股を抜くシュートも打っています。GKに止められましたが、良いコースに飛んでいました。

 

インテルは、ヴェローナの前線からのプレスを、少ないタッチで回避し、困ったらルカクへのロングボールで攻撃を作っていました。

その影響か、前半はルカクがロングボールを逸らして、ラウタロが拾うシーンが多かったです。

ヴェローナは、インテルの堅固な守備ブロックに苦戦していました。とはいえ、技術のある選手が多く、怖いシーンも作ります。

高い位置でカットして、ディ・マルコが斜めのパスを出し、ベサがシュート。ハンダノビッチが止めますが、ディ・マルコがこぼれ球をシュートし、ギリギリ枠を逸れました。

危険なシーンでしたね。

 

インテルは、周囲の選手がルカクへのパスコースを作り、どんどん縦パスを通していました。

マニャーリはルカクに、簡単に収められていましたね。

ただ、1回だけマニャーリがルカクを吹っ飛ばしたシーンがあり、実況席が笑っていたのが面白かったです。

ルカクに収められ、ヴェローナは守備ラインがズルズルと下がっていきます。

前半始めはプレス強度も高かったのですが、時間が経つにつれ自陣に閉じ込められていきました。

中盤にスペースが生まれ、ブロゾビッチやエリクセン、バレッラが余裕を持ってボールを持つ時間が増えます。

 

細江さん曰く、エリクセンがいるおかげで、ブロゾビッチの負担が減っているようです。

エリクセンが常にパスの逃げ道となり、ブロゾビッチがプレスをかけられても困らなくなっています。

そして、エリクセンの守備の負担を減らすため、ラウタロが中盤まで下がり5-4-1の形を採っています。

右サイドはバレッラが無尽蔵のスタミナで守り、カウンター時はハキミが走る、というメカニズムになっています。

それぞれの役割分担ができているようです。やはり、良い解説を聞きながら試合を見ると勉強になりますね。

 

インテルは、優位に試合を進めていましたが、点を奪うまでには至らず前半終了です。

ダルミアンに感謝

後半は、ヴェローナがイエローを貰っていたCBを2人交代しました。マニャーリも交代し、ルカクのマッチアップがギンターになります。

そして、プレスの位置も高くしてきました。その影響もあり、後半はヴェローナが支配します。

 

リズミカルなパス回しで、インテルを自陣に閉じ込めていました。ルカクへのパスコースも切っており、前半ほど縦パスが通らなくなりました。

セカンドボールも思うように拾えません。ただ、インテルもコンパクトな守備ブロックを築き、中央には入れさせていませんでした。

ヴェローナのクロスが多くなり、それを跳ね返す展開が続きます。

 

インテルは攻め込まれながらも、カウンターから決定機を作ります。

クリアボールをまたもやルカクがバックヘッドで逸し、ラウタロが拾って左サイドを駆け上がります。

数的不利でしたが、並走していたバレッラがダイアゴナルランで相手を引きつけ、ラウタロはカットインしてシュート。

GKの正面に飛んで、止められました。ラウタロとバレッラの素晴らしい走りでしたね。

 

得点を奪えず焦りも生まれる中、コンテは交代枠を使います。エリクセンとペリシッチに代えて、センシとダルミアンを投入しました。

数分後に、ラウタロに代えてサンチェスを投入します。この采配が的中しました。

ルカクがポストプレイからサンチェスに渡し、ダイアゴナルランで入ってきたハキミにパスします。この動きで2人を引きつけ、逆サイドのダルミアンが大きく空きました。

すぐさまハキミがダルミアンに出し、落ち着いたトラップから相手の股を抜くシュートでゴールです。

ダルミアンがまたもや、大きな仕事をしてくれました。ハキミも素晴らしいアシストです。

 

勝利が目前となったインテルは、ダンブロージオとガリアルディーニを投入し、守備を固めます。

ヴェローナは人数をかけて、どんどんクロスを送っていました。

その中で、思わぬ形で点が入ります。クロスをクリアして高く上がったボールが、ファラオーニの肩に当たってゴールに入りました。

しかし、これがファウルとなります。あまり接触はなかったように見えますが、ファラオーニがハンダノビッチを妨害したと判断されたようです。

インテルは、審判に救われましたね。

 

最後の数分はオープンな展開で、目まぐるしく攻守が入れ替わっていました。ルカクも疲れからか、ほとんど動けません。

危険なシーンもありましたが、なんとか守り切って勝利です。

スクデット獲得まで残り2勝となりました。

選手レビュー

MOMは守備の

WhoScored.comによる、MOMに輝いたのは守備の要デ・フライでした。

シュクリニアルとバストーニが攻撃参加するため、カウンターを受けた時、後ろに残っているのがデ・フライです。その際に、相手を遅らせるのか、そのまま取りに行くのか、いつも適切な判断を下しています。

個人的に印象に残ったのは、相手のスルーパスを完璧に読んでカットし、ハキミに渡してカウンターに繋げたシーンでした。

読みとカバーリンクもさることながら、ロングボールの精度も兼ね備えた、ハイレベルなDFですね。

最近はあまり見ませんが、ブロゾビッチが厳しくマークされた時に、ポジションをスイッチして、デ・フライが高精度のロングボールでゲームメイクをするプレイが好きでした。

また、地味に空中戦も強く、毎試合高い数値を出しています。リヴァプール獲得の噂が出るのも頷けますね。

よく、このレベルの選手がフリーで来てくれました。

終盤戦のキーマン ダルミアン

カリアリ戦でもハキミのアシストから決勝点を決めていたダルミアン。

終盤戦に入り、その重要度が増していますね。

複数のポジションをこなし、チームを陰から支えるタイプですが、ここ最近は主役になっています。

ゴールを決めた後にベンチに駆け寄り、全員で喜んでいたのが印象的でした。チームの一体感を感じますね。

アシストマシーンのハキミ

最近のハキミは、クロスに徹しており、カットインしてシュートする場面が少なくなっていました。しかし、この試合は、シュート意識を高く持っていましたね。

惜しいシュートも3本ありましたし、この調子なら近々ゴールを決めてくれるのではないでしょうか。

ポストに当てたFKも見事です。シュート技術の高い選手です。

 

また、アシストのシーンは、見事な動き出しでした。

外からダイアゴナルランで中に入り、マークを2人引きつけ、逆サイドのダルミアンをフリーにしていました。ファーストタッチでパスコースを作って、スルーパスを送りアシストを記録しています。

直近4試合で3アシストを決める好調っぷりです。

 次節はクロトーネ戦

3試合ぶりに勝利を取り戻したインテル。

他チームの結果によっては、次節で優勝の可能性があります。この流れに乗って、次節も勝利を掴み取って欲しいですね。

相手はクロトーネとなります。

キックオフは、2021/5/2 (日)  AM 1:00 です。

 

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