スクデット獲得にリーチをかけているインテル。今節勝利し、2位のアタランタが引き分け以下なら、優勝決定です。
ひとまずはこの試合を勝って、アタランタの結果を待ちたいですね。
今節は、最下位に沈むクロトーネが相手でした。
さて結果の方ですが、0-2の勝利です!!
コンテの采配が当たりましたね。またもやエリクセンが弾丸ミドルを決めてくれました。
ハキミも久々にゴールを決めて、危なげなく勝利しています。
ハイライト
マッチレポート
試合データ
WhoScored.comより引用しています。
クロトーネ | インテル | |
---|---|---|
得点 | 0 | 2 |
ポゼッション | 38.8% | 61.2% |
シュート(枠内) | 6(1) | 23(5) |
パス | 346 | 561 |
クロス | 18 | 35 |
コーナー | 3 | 8 |
シュートブロック | 10 | 4 |
タックル | 8 | 11 |
先制点を取るまではインテルが支配し、クロトーネが自陣に閉じこもる展開でした。
ウナスを中心としたカウンターには苦戦しましたが、決定機を作らせず無失点に抑えています。
2度のポスト直撃
前節からスタメンを2人変更したインテル。エリクセンとペリシッチに代わり、センシとダルミアンが先発しました。
クロトーネは最下位に沈んでいるとはいえ、19ゴールを上げているシミーを始め、個性的な選手が多かったです。少ない人数でも、カウンターを成功させていました。
特にウナスは、いい選手ですね。持ち前のテクニックで、インテル守備陣を苦しめていました。
試合開始早々には、ウナスがドリブルからシュートし、ハンダノビッチを強襲しています。
序盤は、クロトーネの守備の対応が曖昧だったため、ビッグチャンスを作っていました。
センシが斜めの動きでDFラインの裏を取り、ブロゾビッチがスルーパス。GKと1対1になりますが、体勢が悪くシュートは止められました。
センシはシュート意識が高いですね。ボールを持ったら、常にシュートを狙っています。
前半10分くらいは、チガリーニを中心にクロトーネがボールを保持していました。
しかし、インテルに攻め込まれ、徐々にラインが下がっていきます。
自陣に閉じこもり、カウンターを狙う形になっていきました。
インテルは、中央の危険なゾーンを固められたため、外で回すシーンが多くなりクロスが増えます。
この試合、クロトーネの倍である35本のクロスを上げました。
攻め込む中でCKも増えます。
センシのCKにルカクがフリックし、ポストに当たるシーンもありました。
インテルは、シュクリニアルとバストーニが上がり、サイドで数的優位を作っていました。
ハキミが中、シュクリニアルがサイドに張り、バレッラは後ろのポジションを埋めます。
シュクリニアルがブロゾビッチにパスを出し、ハキミの裏のスペースに入ります。ブロゾビッチから浮き玉のパスを受け、ヘディングで落とし、ルカクがボレーシュート。こぼれ球をラウタロがオーバーヘッドしますが、これは枠を外れました。
ブロゾビッチは、ウナスのマークで消されていましたが、要所で仕事をしていました。
相手のパスを予測してカットし、バレッラに渡します。走り出していたラウタロへのスルーパスが決定機になりかけますが、トラップをミスってしまいました。
インテルは、攻め込みながらも中々チャンスを決めきれません。
ショートコーナーからは、バレッラのクロスにバストーニがフリーで合わせますが、ヒットしませんでした。
GKのロングボールをセンシがカットしたシーンは、ラウタロが拾ってシュートしますが、ポスト直撃です。
ハキミがクロスを上げたシーンは、こぼれ球にセンシが至近距離でボレーしますが、GKに弾かれました。
結局、点を奪えず、前半は終了です。
コンテ采配的中
解説の細江さんいわく、後半、コンテはビルドアップのやり方を変えたようです。
CBがサイドに張り、WBが1レーン中に入る形です。ただ、その効果はあまり感じられませんでした。
また、ダルミアンは相手と正対した状態から、少し動かしてクロスを上げるプレイが得意なようです。
言われてみると、確かにそのプレイをよく見る気がします。
中々点が取れないインテルは、一気に3枚代えで流れを変えようとします。
センシ、ラウタロ、ダルミアンに代えて、エリクセン、サンチェス、ペリシッチを投入しました。
この采配が、見事に当たります。
細江さんがエリクセンのダイレクトパスで、リズムを変える狙いがあると言っていましたが、その通りでした。
ブロゾビッチのパスをエリクセンが、ダイレクトでサンチェスにパス。ヒールでフリックしてルカクに渡し、エリクセンに落とします。
ダイレクトで合わせたシュートは、ディフレクションして、地を這うようにゴール右隅に決まりました。
物凄いシュートが決まりましたね。ナポリ戦に続き、素晴らしいゴールを決めてくれました。
1点取ったインテルは、引いてカウンターを狙います。
カウンターから、ペリシッチが左サイドで受けて、コントロールシュートを打ちますが、これは右に逸れました。
次も、ペリシッチがチャンスを作ります。左からゴール前にクロスを流しますが、これはサンチェスとルカクが触れませんでした。
更にカウンターから、ルカクがチャンスを作ります。中盤で反転して持ち上がり、ペリシッチにパス。折返したボールを、ルカクが流し込みます。
ゴールに見えましたが、ペリシッチの位置がオフサイドで、取り消しとなりました。
ルカクの5試合振りのゴールはなくなりました。
しかし、今度こそ追加点を決めます。
カウンターで、バレッラが相手からボールを奪い2対1の状況となります。並走したハキミにパスを出し、GKと1対1。
落ち着いて、股抜きシュートでゴールを決めました。ハキミは久々のゴールです。上手かったですね。
クロトーネは、バレッラのファウルを主張しましたが、認められずゴールとなりました。
そのまま試合終了のホイッスルが鳴ります。
0-2で勝利しました。アタランタの結果次第では、今節で優勝が決まりです!
選手レビュー
MOMはハキミ
WhoScored.comによる、MOMに輝いたのはハキミでした。
久々のゴールを決めてくれましたね。シュート技術は、本当に高いです。
落ち着いて股抜きのゴールを決めました。
ハキミは単純な裏抜けだけでなく、斜めの動きで相手の裏を取れるのが良いですね。
そうすることで、相手のマークを混乱させることができます。
エリクセンの弾丸ミドル
先日のナポリ戦で、今シーズンのリーグ戦初ゴールを決めたエリクセンですが、この試合でも弾丸ミドルを決めてくれました。
昔から、インテルには長距離砲を持っている選手がいます。グアリン砲やナインゴラン。その系譜ではないですが、今のインテルの飛び道具はエリクセンですね。
また、セットプレイを蹴れるのも強みです。FKが任せられる選手が長らくいませんでしたが、その役割を果たしてくれています。
昨シーズンに獲得して以降、ずっとフィットしていませんでしたが、よく今の地位を築いてくれました。
徐々に出場機会の増えてきたセンシ
昨シーズンのユベントス戦以降、ずっと怪我に悩まされてきたセンシ。
復帰しては怪我をし、昨シーズンは、ほぼ出場機会がありませんでした。
今シーズンも、ビダルやエリクセンの壁を超えられず、ほとんど出場機会がありません。
しかし、ここ最近はスタメン起用が徐々に増え始めています。
積極的なシュートを放っていますし、この試合は、チームトップのキーパス5本を出しています。
調子を上げて、翌シーズンは本来の実力を発揮して欲しいですね。
テクニシャンのウナス
クロトーネの選手で目立っていたのが、ウナスです。
ドリブル成功数7回は、両チームトップの数字です。
自陣で3、4人位に囲まれながら、ドリブルで密集を抜け出したプレイは見事でした。
クロトーネは、これだけの選手がいても、最下位なのは守備が安定していないからでしょうか。
降格はほぼ決まっているため、何人かは移籍すると思いますが、誰が出ていくのか気になる所です。
次節はサンプドリア戦
今節、アタランタがサッスオーロに勝てば、インテルの優勝は持ち越しです。
次節インテルがサンプドリアにホームで勝てば、スクデット獲得が決まりとなります。
前半戦では、サンプドリアに負けているため、ここでリベンジして優勝も良いシナリオですね。
キックオフは、2021/5/9(日) AM1:00キックオフです。
是非とも勝利して欲しい試合です。
では!