2020-2021シーズンも残り2試合となりました。王者インテルは、CL出場権獲得を目指す、ユベントスと対戦です。
ここで負ければ、ユベントスは5位以下が濃厚となるため、負けられない一戦です。
ただ、イタリアダービーなので、インテルも手を抜くことはありません。ベストメンバーで望みました。
しかし、結果は、3-2の敗戦でした。
酷い審判でしたね。どちらのチームも不幸になるジャッジでした。
両者に退場者1人ずつ、合計3つのPKを与え、試合は大荒れです。
ハイライト
マッチレポート
試合データ
WhoScored.comより引用しています。
ユベントス | インテル | |
---|---|---|
得点 | 3 | 2 |
ポゼッション | 41.3% | 58.7% |
シュート(枠内) | 13(6) | 8(3) |
パス | 364 | 528 |
クロス | 13 | 17 |
コーナー | 4 | 3 |
シュートブロック | 2 | 4 |
タックル | 12 | 11 |
ベンタンクールが退場してから、リードしていたユーベは引いて守っていました。そのため、インテルのパス本数が大幅に上回っています。
ユーベにPK2つ、インテルにPK1つ与えられています。55分にベンタンクール、92分にブロゾビッチが退場しました。
審判を欺くキエッリーニ
ユベントスは、負けたらCL出場権を逃すため、かなり気合が入っていました。
前線から強度の高いプレスをかけ、インテルの自由を奪います。
ビルドアップの要であるブロゾビッチは、クルゼフスキがピッタリとマークしていました。
ルカクはキエッリーニにマークされ、満足にポストプレイをさせてもらえません。集中して、ルカクへのパスをカットしていました。
パスコースを潰され、インテルは上手くボールを運べません。前半は、ほとんどシュートを打てていませんでした。
また、クアドラードのドリブル突破は脅威でしたね。必ず1人は、ドリブルで抜いていました。
試合を優位に進めるユベントスは、CKからPKが与えられます。
混戦の中、ダルミアンに引っ張られて、キエッリーニが転びました。VARの結果、ダルミアンにイエローが出されPKです。
確かに手はかかっていますが、そこまでのファウルには見えませんでした... かなり、納得のいかない判定です。
このPKをC・ロナウドが決めます。最初はハンダノビッチが止めますが、こぼれ球を自ら蹴り込みました。
しかし、この10分後、今度はインテルにPKが与えられました。
ラウタロがデ・リフトに足を踏まれ、転げ回ります。最初は無視していた審判ですが、VARでPKとなりました。
この判定も微妙ですね... 帳尻合わせだった感じはあります。
このPKは、ルカクが決めました。
その後は得点が生まれず、前半はこのまま終わるかと思っていました。
しかし、ユベントスが得点を奪います。
クルゼフスキのクロスがこぼれた所を、クアドラードがダイレクトでミドル。エリクセンに当たり、ゴールに入りました。
これは、文句なしのゴールですね。痛い時間に失点してしまいました。
前半はユベントスのリードで終わります。
大荒れの試合
インテルは前半、ビルドアップが上手くいきませんでしたが、ようやくパスが繋がり始めます。
ラウタロが、楔のボールをスペースに落とし、拾ったバレッラが、中盤から持ち上がります。エリクセンにパスして、PA内左に侵入したラウタロに渡します。
少しボールを右にずらして、ファーにシュートしますが、枠を外れました。
ラウタロの得意なパターンでしたが、惜しかったですね。
インテルペースになりかけた所で、またも不可解な判定が起こります。
ルカクが中盤から持ち上がると、後ろからベンタンクールが足をかけて倒しました。
これがイエローカードの判定を受け、2枚目となり退場です。軽く足をかけただけのように見えましたが。
ピルロも流石に苦笑いです。
1人退場したユベントスは、クルゼフスキに代えて、マッケニーを投入しました。
ラインを下げて、C・ロナウドを残す、5−3−1の形で守備ブロックを築きます。ラインも下げて、引きこもっていました。
インテルがボールを保持して、得点を狙う展開となります。
ただ、中央を締められて、サイドでボールを回すシーンが多くなります。クロスを上げますが、弾かれ続けていました。
時折、バレッラが良い位置で受けて、パスやシュートで可能性を見せていましたが、得点を奪うまでには至りません。
じわじわと時間が減っていく中で、インテルは決定機を作ります。
カットインしたペリシッチがクロス。ベシーノがフリーでヘッドを放ちますが、シュチェスニーに止められました。
ビッグチャンスを逃してしまいましたね。
しかし、この直後に同点弾を奪います。
バレッラがクロスを上げて、ルカクをマークしていたキエッリーニがオウンゴール。
最初は、キエッリーニのアピールによりファウルでしたが、VARで得点が認められます。
このシーンは、キエッリーニがルカクを手で抑えながら、バックステップをしていたら、圧力に負けて転んでいました。
つまり、自分のせいでコケたのに、ファウルをアピールしていたということです。
キエッリーニは、守備者として優秀ですし、この試合でもルカクをよく抑えていました。実績から見ても、素晴らしいDFです。
ただ、対戦相手となると、その狡猾さが不快ですね。審判を欺こうという姿勢が、かなり目に付きました。
なので、しっかりと得点が認められて良かったです。
しかし、この直後にまたしても波乱がありました。
クアドラードがドリブルで縦に突破して、PA内に侵入。切り替えした所で、ペリシッチの足がかかりファウルとなりました。
今回は、VARでの確認もなくPKです。クアドラードは、完全にもらいにいっていましたね。
足はかかっていますが、自分でペリシッチの足に当たりにいっているようにも見えます。大げさに転んでいますし。
またも、微妙な判定... せめて、VARで確認してほしかったです。
自らキッカーを務め、ゴール左に決めました。
このまま、インテルは同点弾を奪えず、試合終了です。
選手レビュー
MOMはクアドラード
WhoScored.comによる、MOMはクアドラードでした。
勝ち越しゴールと、決勝点を決めて、勝利に貢献しています。
ドリブルで、右サイドからチャンスを作っていました。
インテルは、クアドラードが本当に苦手ですね。毎回やられている気がします。
テクニックもあり、決定的な仕事ができるいい選手です。
ただ、個人的には、ファウルをアピールする時の振る舞いやドヤ顔が、受け付けません。
抑え込まれたルカク
上手くキエッリーニに抑えられていましたね。
縦パスはことごとくカットされ、落としのボールが味方に合わないシーンも多かったです。
効果的なプレイは、あまりさせてもらえませんでしたね。
誕生会を開いて、罰金を課されたというのが、応えていたのでしょうか。
主役となった主審
この試合の主役は、間違いなくカルヴァレーゼ主審です。
不可解な判定を繰り返し、試合をブチ壊してくれました。
PKは3つとも無しで良かったですし、退場もいりません。イエロー12枚、レッド2枚とカード祭りです。
こんな負け方では、納得いきません。誰も幸せにならない、判定でした。
コッパ・イタリア準決勝の1stレグのイタリアダービーでも、カルヴァレーゼ主審でしたが、そこまで信頼があるのでしょうか。
2度と、この審判には試合を裁いてほしくないですね。
最終節はウディネーゼ戦
リーグ戦23試合ぶりに敗戦を喫したインテル。最終節は、ウディネーゼとの対戦です。
いよいよ2020-2021シーズンも終わりですね。CLでは散々な結果でしたが、リーグ優勝を果たしてくれたため、大満足です。
勝って気持ちよく、シーズンを終えてもらいましょう!
キックオフは、2021/5/23(日) です。
では!