遂に、遂にセリエAの開幕です!!
2021-2022シーズンは、ディフェンディングチャンピオンとして臨むインテル。
オーナーの財政難によるコンテの退任、ルカクとハキミの流出など不穏な幕開けとなりました。
新監督シモーネ・インザーギの下、どの様なシーズンを過ごすのか。
開幕戦の相手は、インテルにとっては相性の良いジェノアです。
ホームでの対戦となり、久々に観客も入っていました。スタジアムの収容人数50%までは、入場が許されているようです。
結果の方は、4-0で快勝でした!!
新戦力のチャルハノール、ジェコにもゴールが生まれ、これ以上ないスタートを切ってくれました。
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
WhoScored.comより引用しています。
インテル | ジェノア | |
---|---|---|
得点 | 4 | 0 |
ポゼッション | 60% | 40% |
シュート(枠内) | 16(8) | 10(4) |
パス成功数 | 539 | 349 |
クロス | 25 | 11 |
コーナー | 8 | 2 |
シュートブロック | 2 | 3 |
タックル | 18 | 13 |
新シーズン最初のゴールを決めたのは、シュクリニアルでした。
そこから怒涛のゴールラッシュで、危なげなく勝利を収めています。
個人的なレビュー
キーマン4人が抜けたこともあるので、今節は4つのポイントに注目して見ていました。
ココがポイント
- コンテとインザーギの違い
- ルカクとジェコの比較
- エリクセン不在の影響
- ハキミが抜けた影響
1.コンテとインザーギの違い
主に違ったのは、守備のアプローチです。
コンテは引いて守っていたのに対し、インザーギはハイプレスを採用していました。
言い換えれば、コンテは相手にボールを持たせていたのに対し、インザーギは自分達がボールを持つことを好んでいるようです。
昨シーズン前半のコンテは、ハイプレスによる即時奪回を狙った守備方法を採っていました。
しかし、安定して結果が出なかったため、後半戦からは(エリクセンがフィットしたこともあり)引いて守るカウンター型の守備にシフト。
そこからは怒涛の快進撃です。11連勝を含む圧倒的な強さで、セリエA制覇を果たしました。
それに比べるとインザーギのチームは、ハイプレスによる即時奪回を狙っていました。昨シーズン前半のコンテと同じ守備戦術ですね。
カウンターで活きる、ルカクとハキミが抜けた影響もあるかもしれません。
ジェノアの3バックの両脇が持った時は、バレッラやチャルハノール or センシが猛烈にプレスにいき、連動して後ろの選手達もパスコースを潰しにいっていました。
プレスに行き過ぎて、デ・フライしか残っておらず、ロングボールでカウンターを受けるシーンもあったのが気になりましたが。
点差がついたこともあり、60分頃からプレスの強度は落としてカウンター狙いになっていましたが、基本戦術はハイプレスなのかもしれません。
2.ルカクとジェコの比較
ルカクの特徴を並べるとこうなります。
特徴
- 圧倒的なフィジカルによるキープ & ポストプレイ
- 1人でカウンターを成立させられるスピード
- 自ら決めるだけでなくアシストもできる
要するに怪物FWだった訳ですが、ジェコもスピードと決定力以外では、さほどルカクに見劣りしていません。
むしろ、ポストプレイはジェコの方が上手かったです。
フィジカルによるキープだけでなく、フリックや落としも絶妙ですし周りが良く見えているのでしょう。
また、積極的にボールを受けに下がるので、空いたスペースにラウタロが入りチャンスを作るシーンも見れそうです。
3.エリクセン不在の影響
エリクセンには復帰して欲しいですが、健康を考えると厳しそうです。
そうなると、センシかチャルハノールに期待がかかります。
今節はその2人が同時に出ていましたが、より印象的だったのは、1ゴール1アシストを決めたチャルハノールです。
強烈なミドルを決めて、交代時はインテリスタから拍手で送られていました。
ビルドアップを見ても、味方との連携が上手く取れていました。
後は、継続して今節のようなプレイを見せてくれればスタメンは固そうです。
センシも復活の兆しが見えたような気がします。
足にボールが付かないシーンもありましたが、チャルハノール、バレッラとポジションを変えながらチャンスを作っていました。
すでに実力は証明しているので、怪我なくシーズンを過ごして欲しいですね。
4.ハキミが抜けた影響
ハキミはスペースがあって活きる選手です。
インザーギの戦術では、ハイプレスでの即時奪回なので奪う場所が高く、前方のスペースがそこまでありません。
したがって、今節においてはあまり不在の影響を感じませんでした。
ダルミアンが、気の利いたプレイをしてくれたおかげかもしれませんが。
前半
インテルホームで始まったこの試合。
先制点は、開始6分に生まれました。
新加入、チャルハノールのCKからシュクリニアルがヘディングシュート。マークを簡単に剥がして、ゴールに突き刺してくれました。
幸先よく決めたインテルは、早々に追加点を奪います。
チャルハノールが縦パスをダイレクトでジェコに渡し、リターンを受けてPA手前に侵入。
右足で強烈なシュートを放ち、シリグの手が届かないコースに綺麗に決まりました。
ジェノアは、カロンが何回かチャンスを迎えますが、決定力が足りずゴールとはなりませんでした。
2-0のまま、前半は終了します。
後半
前半は受けの姿勢だったジェノアですが、後半からは積極的なプレッシングを行っていました。
しかし、インテルのビルドアップがスムーズで、逆に裏を取られてピンチを迎えます。
そして、74分に決定的な3点目が決まりました。
PA手前で受けたジェコが、右足でコントロールシュート。
シリグが弾きますが、こぼれ球をバレッラがシュートと見せかけてヒールでパスして、ビダルがダイレクトで決めました。
昨シーズン怪我に泣かされたビダルですが、中盤を引き締めるためにも今シーズンの活躍を期待したいですね。
やる気を削がれるジェノアに、ジェコが止めを刺します。
ブロゾビッチの強烈な縦パスを、ジェコが綺麗に落とします。
そのパスを受けたビダルが、アーリークロス。PA内に侵入したジェコが、ヘディングで決めました。
途中出場ながら、ビダルも1ゴール1アシストを記録しました。
後半は、ディマルコ、サトリアーノ、ダンフリースと見たい選手を交代で出してくれました。
印象に残ったのは、ディマルコです。
攻守に積極的でキレもあり、惜しいチャンスもいくつか作っていました。
次はフルで見たい選手です。
試合はこのまま終了。4-0で快勝しました。
選手レビュー
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MOMはチャルハノール
WhoScored.comによるMOMは、1ゴール1アシストを決めたチャルハノールです。
強烈なミドルを決めて、インテリスタのハートを掴みました。
また、キーパス5本は両チームトップの数字です。
ビルドアップにも積極的に参加。守備でも献身的に走り回っていました。
ペリシッチのオフサイドで取り消しになりましたが、ワントラップで浮かしてから決めたボレーも上手かったですね。
ポストプレイが上手すぎるジェコ
1ゴールを決めて、自らのデビュー戦に華を添えたジェコ。
チャルハノールに続く、レーティングの高さです。
ルカクの存在を忘れさせてくれる、プレイを見せてくれました。
特にポストプレイが上手すぎますね。
ハンダノビッチのロングボールを、難なく収めていたのが印象的でした。
復活の兆しを見せたセンシ
2年前に鮮烈なデビューで、インテリスタのハートを鷲掴みにしたセンシ。
これからのインテルを担う選手になるかと思いましたが、序盤のユベントス戦で怪我をしてしまいます。
その後2シーズンに渡って、怪我を繰り返してきました。
今節は、ピッチを順応無尽に動き周りチャンスを作っていました。やはりクオリティは高い選手です。
怪我なくシーズンを過ごしてくれれば、大きな戦力となることは間違いありません。
2年前の興奮をまた味わわせて欲しいですね。
次節はヴェローナ戦
新体制の下、最高のスタートを切ったインテル。
次節は、アウェーでヴェローナと対戦します。
2021年8月28日(土) AM3:45キックオフです。
累積で出場停止だったラウタロが、帰ってくるので楽しみです!
また、ディマルコやダンフリースも先発で見てみたいです。
しっかりと連勝して欲しいですね。
では!