前節は新加入コレアの劇的ゴールで、開幕2連勝を飾ったインテル。
インザーギ監督にとって初となる、開幕3連勝を狙います。
今節の相手は、難敵サンプドリアでした。
結果の方は2-2で引き分けでした。
2度のリードを守れず、ドローに持ち込まれています。
終盤には途中出場のセンシが負傷してしまい、10人での戦いを余儀なくされました。
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
WhoScored.comより引用しています。
サンプドリア | インテル | |
---|---|---|
得点 | 2 | 2 |
ポゼッション | 51.9% | 48.1% |
シュート(枠内) | 14(3) | 8(3) |
パス成功数 | 330 | 300 |
クロス | 27 | 8 |
コーナー | 4 | 4 |
シュートブロック | 1 | 5 |
タックル | 12 | 9 |
スタッツ的には、ほば拮抗した内容となっています。
センシの負傷は予想外でしたが、早い時間帯に5枚のカードを使ってしまったのも痛かったですね。
終盤には10人で戦わなければいけなくなり、引き分けに持ち込むのがやっとでした。
個人的なレビュー
個人的なゲームのポイントをまとめます。
ポイント
- ブロゾビッチの交代が早い
- ジェコのポストとラウタロの裏抜け
- ディマルコのCB起用
- コレアとラウタロの共存は?
1.ブロゾビッチの交代が早い
コンテ体制下でも絶対的な主力として、ボランチに君臨したブロゾビッチ。
先発フル出場が当たり前のようになっていましたが、ここ2試合は途中で交代しています。
前節では66分、今節は54分にビダルと代えられました。
代わりにボランチを務めたのがバレッラです。ボランチに入ってすぐチャルハノールの決定機を演出したため、交代策はハマったようにも見えました。
ただ、全体的に見るとブロゾビッチを下げてまで、バレッラをボランチ起用する旨味が分かりませんでした。
代表ウィークの疲れやCLを考慮して、温存したのでしょうか?
2.ジェコのポストとラウタロの裏抜け
スペースを突くのが上手いラウタロと、ポストプレイが抜群に上手いジェコは相性が良いです。
この試合でもジェコが引いたスペースにラウタロが入り、吉田と1対1になるシーンが目立ちました。
2点目もジェコが吉田を引きつけ、ラウタロがフリーとなったことで生まれたゴールでした。
今後このコンビは、相手にとって脅威となりそうです。
3.ディマルコのCB起用
バストーニの負傷によりCBで起用されたディマルコですが、FKから見事な先制点を決めてくれました。
キック精度が高く、攻撃意識の強い選手です。
ヴェローナでCB起用されていた時も積極的に上がっていたため、周囲のカバーリングは必須となります。
まあそこはバストーニとあまり変わらないのですが。
もし、ディマルコとバストーニ、チャルハノールの同時先発となったら、ブロゾビッチの守備負担が大きそうですね。
4.コレアとラウタロの共存は?
前節に続きラウタロとの交代で入ったため、コレアとラウタロのコンビは見れませんでした。
インザーギは、ジェコを軸に考えているのでしょうか?
確かにジェコの方がコレアとの相性は良さそうですが、ラウタロとの共存も見てみたいです。
コレアは1人でボールを運べるタイプなので、タメてからラウタロへのスルーパスなども期待できます。
その内コレアがトップ下で、ジェコとラウタロの2トップを試してくれるかもしれません。
前半
サンプドリアが積極的なプレスでボールを奪いにくるため、インテルはビルドアップに苦しみました。
しかし、ジェコのポストプレイを中心に徐々にペースを握り始めます。
そして、18分に先制点を奪います。
ゴール前でラウタロが獲得したFKを、ディマルコが見事なコースに蹴り込みました。
開幕2試合で得点のなかったサンプドリアですが、33分に同点に追いつきます。
今季初弾を飾ったのは吉田でした。
CKのクリアを左足でボレーシュート。当たり損いますが、ジェコに当たってコースが変わりゴールに吸い込まれました。
このまま前半が終わるかに見えましたが、44分にインテルが勝ち越します。
チャルハノールのカットから、バレッラがドリブルで2人をかわし、フリーになったラウタロにアーリークロス。ダイレクトで合わせてゴールです。
そのまま前半が終了しました。
後半
後半開始早々、サンプドリアが同点に追いつきます。
右サイドの崩しから、ベレシンスキがクロス。ファーでフリーとなったアウジェロが、ダイレクトで合わせてゴールを決めました。
バレッラは途中までマークしていたのですが、最後に外してしまいましたね。
その後も、サンプドリアのペースで試合が進みます。
決定機も何度か作られ、ゴール前でダンブロージオがギリギリでクリアするシーンもありました。
流れを変えたいインザーギは、67分に5枚の交代カードを使い切ります。
しかし途中投入のセンシが膝を負傷し、10人での戦いを余儀なくされました。
インテルは攻撃に出られず、引き分けに持ち込むのがやっとでした。
2-2のまま試合終了です。
選手レビュー
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MOMはバレッラ
WhoScored.comによるMOMは、バレッラでした。
ラウタロへのアシストを含むキーパス2本と、両チームトップとなるタックル4回を決めています。
後半からはボランチに入り、チャルハノールの決定機を演出しました。
2失点目でアウジェロのマークを外したり、ビルドアップで引っ掛けられてカウンターを受けるシーンもありましたが、インテルの心臓であることは変わりません。
これからも怪我なく活躍を続けて欲しいですね。
また、センシが怪我を押してプレイを続けようとした時も「無理するな」と慰めていて、キャプテンシーを感じました。
インテル戦で活躍するカンドレーバ
2シーズン前までインテルに在籍していたカンドレーバですが、厄介な存在でした。
右サイドを蹂躙し、次々とクロスを供給していました。
タッチ数も両チーム最多となる78回、キーパスは3本を記録しています。
昨シーズンもインテル戦で得点を決めており、インテルキラーになりつつありますね。
消えていたチャルハノール
悪い時は徹底的に消えると言われるチャルハノールですが、この試合も消えルジ感が多かったです。
2点目に繋がったインターセプトは素晴らしかったですが、それ以外に目立った活躍はありませんでした。
後半の決定機も外してしまいました。
パスはハンダノビッチより少ない16本しか出しておらず、ほとんどボールに絡めていません。
センシの離脱が決まっているため、チャルハノールの奮起に期待したいところです。
次はCLレアル・マドリード戦
次はいよいよCLでレアル・マドリードと対戦します。
昨シーズンは2敗しているため、今回は引き分け以上に持ち込みたいですね。
2021年9月16日(木) AM4:00キックオフです。
今シーズンは何としてもグループステージを突破して欲しいですね。
では!