リーグ戦6連勝で、冬の王者を確定させたインテル。
今節はリーグ4位の失点数で堅守を誇る、トリノと対戦しました。
結果の方は、1-0で辛勝です!
強かったですね。後半はかなり押し込まれてしまいました。
しかしこの勝利で、2021年はリーグ戦ホームで負け無しとなりました。
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
WhoScored.comより引用しています。
インテル | トリノ | |
---|---|---|
得点 | 1 | 0 |
ポゼッション | 53.6% | 46.4% |
シュート(枠内) | 15(3) | 12(3) |
パス(成功数) | 479(377) | 410(319) |
クロス | 16 | 20 |
コーナー | 7 | 4 |
シュートブロック | 5 | 4 |
タックル | 14 | 12 |
ドゥンフリースの2試合連続弾を守り切り、辛くも勝利しています。
トリノのマンツーマンディフェンスに苦しめられ、後半は防戦一方となっていました。
個人的なレビュー
個人的なゲームのポイントをまとめます。
ポイント
- ユリッチ監督のマンツーマンディフェンス
- GKからの繋ぎ
- 時間を作れるプレイヤー
1.ユリッチ監督のマンツーマンディフェンス
今シーズンからトリノを率いるユリッチ監督ですが、ガスペリーニ監督の元右腕だけあってマンツーマンディフェンスを得意としています。
対人に強いブレーメルを中心にして、堅守を構築しました。
インテルもマンツーマンのハイプレスに苦しめられて、中々チャンスを作れませんでした。
特に後半はトリノの守備にハマり、ビルドアップを封じられて防戦一方となっています。
2.GKからの繋ぎ
トリノのマンツーマンディフェンスにより、各選手にはマークを付けられていました。
その中でも唯一フリーでボールを持てるのが、GKのハンダノビッチです。
そのためインテルは、ハンダノビッチから繋いで相手を崩そうという意図が見えました。
ハンダノビッチが持った時はデ・フライが外に開いて、中盤の選手がCBの位置まで下りて相手のマークを動かします。
その動きで空いたスペースに別の選手が入り、ハンダノビッチからのピンポイントパスで攻撃に繋げていました。
バストーニが抜け出したシーンも、各選手がポジションチェンジをし、ハンダノビッチからのロングボールをジェコが頭で逸らしたことで生まれたチャンスです。
3.時間を作れるプレイヤー
マンツーマンディフェンスを付けられたことにより、インテルの選手は少ないタッチでパスを繋いでおりミスが目立っていました。
1人でボールをキープできるような選手がいれば、少し楽になれたのですが。
現状ではジェコが一番近い存在ですが、今節はあまりタメを作れていませんでした。
空中戦勝利数11回は流石の数字ですが、少ないタッチでボールを離すことが多かったです。
リヴァプールの様にハイプレスをかけてくるチームであれば、この人に預ければ安心という選手が重要になりそうですが、今のインテルには適任者がいないですね。
少ないタッチのパス回しで、プレスを回避するしかなさそうです。
前半
ユリッチ監督の下、組織的なチームとなったトリノ。
マンツーマンディフェンスでボールを奪い、攻撃では少ないタッチのパス回しでチャンスを作ります。
前半最初のビッグチャンスは、トリノに生まれました。
PA手前でブレカロのパスを受けたピアツァがコントロールショット。
ハンダノビッチは反応できませんでしたが、ギリギリ枠外に飛びました。
対するインテルは、カウンターからチャンスを作ります。
そして迎えた30分に、待望の先制点が生まれました。
自陣でバストーニがボールをカットして、ブロゾビッチからジェコと繋ぎます。
ジェコが相手陣内でカットインして、マイナス気味にパス。
ブロゾビッチがヒールで逸したボールを、PA内に入ったドゥンフリースがダイレクで左隅に決めました。
ドゥンフリースは、2試合連続弾となっています。
そして1-0でインテルがリードしたまま、前半は終了しました。
後半
後半に入り、トリノがさらにギアを1段階上げました。
プレス強度を強め、インテルのビルドアップを封じます。
選手交代も上手く使い、90分通して高いプレス強度を保っていました。
特に途中から加入したワーミングは、積極的なプレイでゴールチャンスを狙っていました。
しかしゴールを奪うまでには至らず。
トリノの守備に苦しめられるインテルも、プレスを突破して何度かチャンスを作ります。
センシのスルーパスにサンチェスが抜けてシュートを打ったシーンでは、惜しくも枠に飛びませんでした。
終盤に入り、インテルはゲームを終わらせるため時間を使います。
そして虎の子の1点を守りきり、1-0で勝利しました。
選手レビュー
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MOMはドゥンフリース
WhoScored.comによるMOMは、ドゥンフリースでした。
この試合唯一の得点を決めて、2試合連続得点となっています。
タッチ数37回、パス成功数13本はラウタロに次ぐ少なさですが、適切なポジショニングで貴重な得点を奪ってくれました。
ダルミアンの怪我により出場機会が増えていますが、しっかりと結果を残していますね。
本人いわく、加入当初はポジションを中に絞りすぎていたものの、今ではその回数を減らし必要な時だけ中に入るようにしているそうです。
チームのやり方に慣れてきたことが、最近の活躍に繋がっているようですね。
カバーエリアの広いビダル
バレッラが出場停止のため、先発となったビダルですが、得意の守備でチームの勝利に貢献しました。
ピッチを走り回って、トリノの攻撃の芽を潰していました。
攻撃ではキーパス4本を出して、チャンスを作っています。
CLのリヴァプール戦では、バレッラが出場停止となるため、恐らくビダルが先発するはずです。
中盤の攻防で主導権を握るためにも、ビダルの活躍は鍵となりそうですね。
対人守備の強いブレーメル
ユリッチ監督の下で評価を上げているブレーメル。
この試合でも対人の強さを見せていました。
空中戦勝利数、クリア回数は共に4回で、チームトップの数字を記録しています。
ボールをキープした状態のジェコからボールを奪うシーンもあり、フィジカルの強さも見せていました。
まだ24歳の選手なので、これから人気銘柄となっていきそうです。
アタランタ辺りに移籍すれば、ガスペリーニの下で更に化けそうな選手ですね。
次節はボローニャ戦
リーグ戦7連勝で、2021年を終えたインテル。
少し間が空いて、新年一発目の対戦相手はボローニャです。
その後はラツィオ、アタランタと強豪との試合が続くため、勝って弾みをつけたい試合ですね。
2022年1月6日(木) 20:30キックオフです。
シーズン後半戦が始まりますね。リーグ2連覇に向けて、2022年も頑張って欲しいです。
では!