公式戦4試合連続ノーゴールで、5試合勝ちがないインテル。
スクデット争いも、かなり混沌としてきました。
1歩抜け出すためにも、今節のサレルニターナ戦は絶対に勝ちたい試合です。
結果は、5-0で圧勝しました!!
ラウタロのハットトリックにジェコの2ゴールと、FW陣が爆発しました。
ゴセンスもアシストを記録して、これまでの鬱憤を晴らすかのような試合でしたね。
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
WhoScored.comより引用しています。
インテル | サレルニターナ | |
---|---|---|
得点 | 5 | 0 |
ポゼッション | 60.1% | 39.9% |
シュート(枠内) | 23(12) | 11(3) |
ブロックされたシュート | 7 | 4 |
ビッグチャンス | 8 | 1 |
パス(成功数) | 537(474) | 354(296) |
クロス(成功数) | 22(8) | 12(5) |
コーナー | 10 | 3 |
タックル | 22 | 10 |
インターセプト | 9 | 8 |
クリア | 8 | 16 |
スタッツ的にもサレルニターナを圧倒しました。
インテルのプレスも効いており、長いボールを蹴らせて回収し2次攻撃に繋げていました。
個人的なレビュー
個人的なゲームのポイントをまとめます。
ポイント
- リヴァプール戦に向けた温存
- ビルドアップの参加が増えたジェコ
- 気が効きすぎるダルミアン
1.リヴァプール戦に向けた温存
これまでの鬱憤を晴らすかのように、FW陣がゴールラッシュを見せてくれました。
ラウタロのハットトリックとジェコの2ゴールは、非常に気持ちよかったですね。
1点目を決めた後のラウタロを見ると、相当ストレスが溜まっていたことが分かります。
ゴールラッシュのおかげで、リヴァプール戦を見据えた交代策を取ることができました。
デ・フライと疲れの見えたチャルハノールは62分。ブロゾビッチは71分、ジェコは75分と少し早めに下げることができました。
他を休ませるためにバレッラをフルで使えたので、CL出場停止はある意味怪我の功名だったかもしれません。
アンフィールドで2点以上が必要なためかなり厳しいですが、良いゲームを期待しています。
2.ビルドアップの参加が増えたジェコ
sofascore.comによるジェコのヒートマップを見ると、センターサークル付近でのプレイが一番多いと出ています。
それだけ、下がってビルドアップに関与していたということでしょう。
ジェコが下がるとCBのファシオやドラグーシンが深くまで付いてくるため、スペースが空きます。
ラウタロがクロスバーに当てたシュートや3点目のゴールは、ジェコが空けたスペースを上手く使ったプレイでした。
ジェコが自由に動き回ることで、インテルのビルドアップはスムーズに動きますね。
それだけ、ジェコへの依存度が高いということになりますが。
3.気が利きすぎるダルミアン
出ずっぱりのペリシッチを休ませるため、今節は完全休養を与えていました。
代わりに出たのがダルミアンですが、ペリシッチとは違った良さを出していましたね。
いて欲しいところにいてくれるので、ビルドアップがとてもスムーズでした。
守備でも気の利いたポジショニングで、相手の攻撃を未然に防いでいました。
交代で出たゴセンスも早速アシストを決めていましたし、左WBのポジション争いが熾烈になってきましたね。
ゴセンスはオフ・ザ・ボールの動きがよく、フリーでボールを受けるシーンが多かったです。
ゴールも決めそうな勢いで、よく特徴が出ていました。
ディマルコにとっては、かなり厳しい状況となってきましたね。
前半
早い時間にゴールの欲しいインテルは、攻勢を仕掛けます。
ワンタッチを織り交ぜたビルドアップでサレルニターナを躱し、ゴールに近づいていました。
最初の決定機は、19分に生まれました。
ジェコが下がってドラグーシンを引き付けて、空いたスペースにラウタロが走り込みます。
そこにバレッラから精度の高いミドルパスが出て、フリーとなったラウタロが左足でダイレクトシュート。
惜しくもクロスバーに当たりました。
悔しがるラウタロですが、22分にゴールを決めてくれました。
バレッラがキープしている間に、ラウタロがCBの間に入ってアウトサイドのパスを受けます。
スルッと抜け出してGKと1対1になり、冷静にゴール左へ流し込みました。
ラウタロはもちろん、チームにとっても久々のゴールとなりました。
勢いに乗るラウタロは、40分にも追加点を決めます。
ギャップで受けたバレッラが前を向いた瞬間に、4人がゴール方向に向かって走ります。
バレッラはラウタロを選択し、強めのパス。トラップしたラウタロは、ラニエリをガードしながら冷静にゴール左に決めました。
前半は、2−0として終了します。
後半
後半に入っても、サレルニターナのプレスを上手くかわすインテルが主導権を握りました。
そして、56分に追加点を決めます。
ジェコがファシオを引き付けながら下がると同時に、バレッラが前線に顔を出してパスを受けます。
キープしている間に、再びサイドを駆け上がってきたジェコにパス。
グラウンダーのクロスを送り、ファシオのいなくなったニアのスペースに走り込んだラウタロが、ダイレクトで合わせてゴールを奪いました。
これでハットトリック達成です。
勢いは止まらず、64分にも追加点です。
左サイドで持ったバレッラがキープしながら、スッと裏を取ってハーフスペースに入ったゴセンスにパス。
ニアにグラウンダーのクロスを送り、ジェコが合わせてゴールとなりました。
続く69分、止めのゴールを奪います。
ラウタロがプレスバックでボールを奪い、バレッラに繋いでドゥンフリースにパスが出ます。
サイドを駆け上がって中でフリーとなったジェコにグラウンダーのクロスを送り、ダイレクトで沈めました。
その後もコレアやゴセンスにチャンスが訪れますが、得点とはならず。
結局5-0で、試合は終了しました。
選手レビュー
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MOMはラウタロ
WhoScored.comによるMOMは、ラウタロです。
ハットトリックを決めており、文句なしの選出です。
公式戦11試合ぶりのゴールだったみたいですね。
インテルのシュート23本の内、10本はラウタロが放っています。
それだけゴールを嘱望していたのでしょう。決めくれて良かったです。
一度決めると連続ゴールが続くタイプなため、今後の試合でも期待しています。
チームの核となるジェコ
2ゴール1アシストを決めて、久々の勝利に貢献したジェコ。
前述の通り、今節はビルドアップに積極的に参加していました。
やはりジェコが動き回ってくれた方が、ボールが回りますね。
CBを動かして空けたスペースを、ラウタロが使うシーンが目立ちました。
ジェコが機能するとチーム全体の調子も良くなるため、やはり彼はインテルの核ですね。
2アシストのバレッラ
バレッラは2アシストを決めて、チームを勝利に導きました。
タッチ数94回、パス成功数63本、キーパス4本、ドリブル成功数3回、タックル成功数4回、と攻守のあらゆる数字でトップを記録しています。
ボールを失うシーンがほとんどなく、テクニックとボディバランスで相手を躱して、決定的なパスを出していました。
コンディションさえ整えば違いを生み出せる選手だと、改めて証明してくれましたね。
次はCLリヴァプール戦
内容も伴った公式戦6試合ぶりの勝利で、少し安心しました。
次はアンフィールドで、リヴァプールと対戦します。
2点差をひっくり返す必要があるため、かなり厳しい状況ですが一矢報いて欲しいですね。
2022年3月9日(水) AM5:00キックオフです。
今節の勝利をきっかけに、調子を取り戻したいです。
では!