前節ヴェローナを下し、後半戦初めて連勝を飾ったインテル。
今節は、チアゴ・モッタが率いるスペツィアと対戦しました。
結果は、1-3で勝利しました!!
終盤1点差に詰め寄られましたが、逆に追加点を奪い3連勝を飾っています。
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
WhoScored.comより引用しています。
スペツィア | インテル | |
---|---|---|
得点 | 1 | 3 |
ポゼッション | 32.7% | 67.3% |
シュート(枠内) | 10(2) | 23(7) |
ブロックされたシュート | 4 | 5 |
ビッグチャンス | 0 | 3 |
パス(成功数) | 275(191) | 599(508) |
クロス(成功数) | 21(7) | 19(8) |
コーナー | 6 | 7 |
タックル | 11 | 14 |
インターセプト | 22 | 12 |
クリア | 18 | 12 |
前半は悪い流れが続きましたが、ブロゾビッチのスーパーゴールを機に試合を支配することができました。
個人的なレビュー
個人的なゲームのポイントをまとめます。
ポイント
- スペツィアの守備戦術
- ダンブロージオのインナーラップ
- 中盤の得点力
1.スペツィアの守備戦術
降格圏と勝ち点を離して、15位に付けるスペツィア。監督は、かつてインテルにも在籍したチアゴ・モッタです。
スペツィアの守備はDFラインをやや上げてコンパクトにブロックを作り、網に入ってきたボールに襲いかかるというものでした。
前線からはさほどプレスをかけず、ポゼッションはある程度放棄。
奪ったら細かい繋ぎでプレスをいなし、前線のマナイにボールを届けていました。
2.ダンブロージオのインナーラップ
スペツィアのコンパクトな守備ブロックを崩すため、どこかで相手のマークを乱す必要があります。
その役割を、ダンブロージオが効果的に果たしていました。
相手のCBとSBの間を狙って、裏抜けのランニングを繰り返していました。
その動きに釣られることで、周囲の味方がフリーになるシーンが多かったです。
ジェコの決定機やブロゾビッチのゴールは、ダンブロージオのインナーラップから生まれていました。
3.中盤の得点力
ユヴェントス、ヴェローナ、スペツィアとの3連戦で、中盤の3人が得点を記録しました。
控えとの落差が大きいため、この3人は替えが効きません。
それだけに出場時間が増えて2、3月はコンディションを落とし、チーム全体でも勝てない時期が続いていました。
ミラノダービー以降シモーネの交代が遅くなって、中盤が酷使されたのも大きかったです。
しかしここにきて、過密日程の緩和によりコンディションが戻ってきました。
運動量も増えて攻守に多大な貢献をしています。残り試合も、万全の状態で挑んでもらいたいですね。
前半
スペツィアがコンパクトに守備ブロックを作るため、インテルは効果的なパスが出せず流れを掴めませんでした。
しかし、その中で31分に先制点を奪ったのはインテルです。
ブロゾビッチのクロスから、裏に抜けたダンブロージオが頭で落とします。
再び拾ったブロゾビッチが、左足で合わせてゴールを奪いました。
この先制点を機に、スペツィアが前から来るようになりインテルの攻撃がハマり始めました。
ただ、追加点を奪うまでには至らず、1-0で前半は終了です。
後半
後半に入り、スペツィアが更にプレスを強めて、ショートカウンターからゴールを狙っていました。
何度か危険なシーンを作ります。
しかしカウンターからチャンスを作るインテルが、73分に追加点を奪いました。
ペリシッチがカットインからクロスを送り、ラウタロがコースをずらしてゴールインです。
ラウタロはサレルニターナ戦以来のゴールで、今季15点目となりました。
このまま終わるかと思われた88分、スペツィアが意地の一発を見せます。
左からのクロスを受けたマッジョーレがPA外から強烈なミドルを放ち、ハンダノビッチを破りました。
勢いを増すスペツィアでしたが、93分にサンチェスが止めを刺します。
ロングボールの競り合いでサンチェスが倒されるも、アドバンテージを取る間にラウタロがボールを拾います。
素早く立ち上がってゴール前に入ったサンチェスにラストパスを送り、ダイレクトでゴールを奪いました。
そのまま試合終了となり、1-3でインテルが勝利しました。
選手レビュー
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MOMはブロゾビッチ
WhoScored.comによるMOMは、ブロゾビッチでした。
先制点をマークして、チームの勝利に貢献。
相手4人を引きつけてダンブロージオにクロスを送り、その落としをボレーで決めるという、ブロゾビッチの魅力が詰まった一撃でした。
タッチ数95回、パス成功数72本、クリア3回は試合を通じて2位、インターセプト3回は1位を記録しました。
相変わらずの貢献度です。
ブロゾビッチの契約延長発表から、チームの調子が上がっています。
インテルの心臓が来シーズン以降もいてくれるというのが、チームの安心感に繋がっているのかもしれません。
2試合連続先発のコレア
前節は得点こそなかったものの、チャンスメイクで貢献したコレア。
その活躍もあり、今節も先発起用されました。
試合を見る限り、ジェコとの相性はラクタロより良さそうです。
ジェコと縦関係を作れるので、相手のDFラインを前後にずらせますし、ラインを押し下げて2列目のためにスペースを作ることもできます。
またドリブルで仕掛けられるのも強みで、引いた位置でも相手の脅威になれます。
かといってラウタロが悪いわけでもないため、今後の前線の組み合わせが楽しみです。
シュクリニアルの統率力
今夏にデ・フライが売却されるという噂があります。
代わりにブレーメルを狙っているようですが、そうなるとDFリーダーがシュクリニアルになりそうです。
最近はデ・フライの怪我で真ん中でのプレイが多くなってきましたが、圧倒的な存在感とリーダーシップでDFラインを統率しています。
今節はタッチ数95回、パス成功数77回、クリア5回で試合を通してトップの数字を記録しました。
マナイがサイドに流れていたのも、シュクリニアルとの勝負を避けていたのかもしれません。
今節は惜しくもクリーンシートを逃しましたが、益々シュクリニアルの重要性は増していきそうです。
次はコッパ・イタリアでミラノダービー
今節はミランも勝利したため、首位には立てませんでした。
しかし、インテルは残り6試合を全勝すれば、自力で優勝することができます。
その勢いをつけるためにも、次のコッパ・イタリア準決勝のミラノダービーは落とせません。
2022年4月20日(水) AM4:00キックオフです。
2月にミラノダービーで負けた借りを返して、勢いをつけたいですね。
では!