コッパ・イタリアを制し、国内2冠を達成したインテル。
スクデットも含めて3冠としたいところですが、首位はミランに譲っています。
残り2節、勝って天命を待つしかありません。
今節は残留争い真っ只中の、カリアリと対戦しました。
結果は、1-3で勝利。
完成度の高さを見せたインテルが、難なく勝ち点3を獲得しました。
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
WhoScored.comより引用しています。
カリアリ | インテル | |
---|---|---|
得点 | 1 | 3 |
ポゼッション | 37.7% | 62.3% |
シュート(枠内) | 10(2) | 17(7) |
ブロックされたシュート | 3 | 2 |
ビッグチャンス | 1 | 4 |
パス(成功数) | 334(269) | 565(505) |
クロス(成功数) | 20(2) | 20(8) |
コーナー | 2 | 5 |
タックル | 12 | 9 |
インターセプト | 9 | 12 |
クリア | 12 | 15 |
ボールと共にゲームも支配して、カリアリを圧倒しました。
ラウタロは2ゴールを決めて、20ゴールの大台に乗せています。
個人的なレビュー
個人的なゲームのポイントをまとめます。
ポイント
- 気合が空回りしたカリアリ
- ブロゾビッチとチャルハノールのポジショニング
- 効果的なサイドチェンジ
1.気合が空回りしたカリアリ
降格圏に沈み勝つしかないカリアリは、ホームの後押しもあり積極的な入りを見せます。
DFラインを高くしてプレスの出足は早く、何とか1点をもぎ取ろうと気迫に溢れていました。
しかしインテルは、ボールサイドに相手を密集させてから逆サイドに展開するなど、プレスを逆手に取った攻撃を見せていました。
2.ブロゾビッチとチャルハノールのポジショニング
カリアリのプレッシングをいなしていたインテルですが、中盤のポジショニングが上手かったです。
ブロゾビッチの近くでチャルハノールがサポートすることで、ビルドアップの出口を作っていました。
また、この2人がDFラインまで下がって、代わりにシュクリニアルとバストーニをサイドの高い位置にポジショニングさせていました。
CB2人が上がることで相手のマークを混乱させて、攻撃を組み立てていたのが良かったです。
3.効果的なサイドチェンジ
カリアリの選手を密集させた後の、サイドチェンジが効果的でした。
インテルは、サイドチェンジのボールを出せる選手が多いのが強みですね。
精度も高いため、スムーズに次の攻撃に繋がります。
ペリシッチが仕掛けるシチュエーションを作れるのも、効果的なサイドチェンジを織り交ぜてビルドアップができているからでもあります。
前半
どちらも負けられない一戦ですが、インテルが優位に試合を進めていました。
10分には、カリアリゴールを破ります。
右サイドのFKからチャルハノールがゴール前にクロスを送り、ファーのシュクリニアルが身体で押し込みました。
しかし、その際にハンドがあったとしてVARの結果取り消しとなりました。
続く25分、インテルが正真正銘のゴールを決めます。
左サイドを突破したペリシッチのクロスを、ダルミアンがDFの上から頭で叩き込みました。
39分、45分にはラウタロが立て続けにチャンスを迎えるも、惜しくもゴールとはならず。
ラウタロは動きにキレがあり、好調をキープしています。
0-1のまま、前半は終了しました。
後半
後半もインテルが余裕を持った試合運びで、ゲームを進めます。
そして、51分に追加点を決めました。
ジェコがCBを引き付けて空けたスペースに、ラウタロが入り込んでバレッラからロングボールを引き出します。
カッピデッリからボールを守りながらPA内に入り、GKの股を抜くシュートを流し込みました。
ラウタロは、これで大台の20ゴールに乗せています。
残留を目指すカリアリも、反撃に出ます。
53分に、リコギアニスのミドルシュートがシュクリニアルの頭に当たり、ゴールに吸い込まれました。
勢いに乗るカリアリですが、インテルが上手くいなしながらゲームを進めます。
すると、84分に止めを刺しました。
ハンダノビッチのロングボールをコレアが落とし、ブロゾビッチからダイレクトで裏に抜けたガリアルディーニにパスを出します。
2人を引き付けてゴール前に侵入し、フリーのラウタロにパス。ダイレクトで少し浮かせて、ゴールを奪いました。
1-3として、試合終了となりました。
選手レビュー
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MOMはラウタロ
WhoScored.comによるMOMは、2試合連続でラウタロでした。
前節に続き、2ゴールを決めて勝利に貢献しています。
今シーズンは21ゴールとなり、キャリア初のセリエA20ゴールの大台に乗せました。得点ランクも3位となっています。
前半もドリブル突破やポストに当てるシュートなど、キレのある動きを見せていました。
コンパクトな振りでゴールを奪うシーンが増えていますが、何かコツを掴んだのでしょうか?
安定した守備を見せたデ・フライ
ケイタに決定機を一つ作られたデ・フライですが、安定した守備を見せていました。
空中戦勝利6回、インターセプト5回、タックル2回はチームトップの数字です。
ジョアン・ペドロやパボレッティをよく抑えていました。
デ・フライ売却の噂もありましたが、彼の代わりを見つけるのは簡単ではありませんね。
個人的には残ってもらいたい選手です。
先制点を決めたダルミアン
ペリシッチのクロスを、相手DFの上からダルミアンがヘッドで叩き込みました。
逆サイドへの、綺麗なヘディングシュートでしたね。
シーズン途中からドゥンフリースにポジションを奪われていましたが、ダルミアンは出場すればやはり活躍してくれます。
パス成功数は17本とチーム内でも下から3番目ですが、キーパスは3本でチームトップタイとなっており、いかに効率の良い動きをしているかが分かります。
最終節はサンプドリア戦
2021-22シーズンも、次節で最後の試合となりました。
泣いても笑っても、最終節でインテルかミランの優勝が決まります。
相手は、残留を確定させたサンプドリアです。
2022年5月23日(月) AM1:00キックオフです。
インテルは、とにかく勝つしかありませんね。
では!