21-22シーズンのセリエAも、最終節を迎えました。
スクデットの可能性はミラノ勢に絞られており、ミランが負けない限りインテルの優勝はありません。
インテルは、残留を決めているサンプドリアと対戦しました。
結果は、3-0で勝利。
しかし、ミランもサッスオーロに0-3で勝利したため、インテルの連覇の夢は潰えました。
試合後には、ディマルコやラウタロが悔し泣きを見せていました。
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
WhoScored.comより引用しています。
インテル | サンプドリア | |
---|---|---|
得点 | 3 | 0 |
ポゼッション | 58.3% | 41.7% |
シュート(枠内) | 28(12) | 8(3) |
ブロックされたシュート | 10 | 2 |
ビッグチャンス | 5 | 1 |
パス(成功数) | 644(591) | 462(413) |
クロス(成功数) | 18(7) | 4(1) |
コーナー | 8 | 2 |
タックル | 13 | 14 |
インターセプト | 9 | 6 |
クリア | 4 | 20 |
圧倒的に攻め込みながらも前半を無得点で終えて、嫌なムードが流れ始めました。
しかし、49分にペリシッチの先制点を加えてからは一方的な展開となり、コレアの2ゴールもあって3-0の快勝で締めくくりました。
個人的なレビュー
個人的なゲームのポイントをまとめます。
ポイント
- プレスがかみ合わなかったサンプドリア
- 豊富な攻撃パターン
- サイドでのボール奪取
1.プレスがかみ合わなかったサンプドリア
サンプドリアは基本的に押し込まれていたのですが、攻撃時はボールを保持しながら人数をかけて攻めていました。
そして、高い位置で失うと前線からプレスをかけるのですが、後ろがついてこないためブロックが間延びしていました。
2失点目は、チャルハノールに間延びしたスペースに入られ、フリーで運ばれた所から失点しています。
前線と最終ラインの守備の認識が統一されておらず、プレスが嚙み合っていませんでした。
2.豊富な攻撃パターン
インテルはこの試合で、豊富な攻撃パターンを見せていました。
ゴール前を固められた時は、チャルハノールのミドルやペリシッチのピンポイントクロス、バレッラとコレアのワンツーなどでチャンスを作っていました。
1点目はサイドで奪ってからのショートカウンターで数的有利を作り、フリーのペリシッチがフリーでゴール。
3点目は自陣ゴール前でシュートブロックからロングカウンターを発動してコレアの独走でゴールと、様々な攻撃パターンでサンプドリアゴールに迫っていました。
3.サイドでのボール奪取
この試合では、インテルがサイドでボールを奪った時にチャンスを作れていました。
サンプドリアは、両SBが1列前の位置でビルドアップするため、サイドで奪うと最終ラインがCB2枚しかいない状況になります。
41分にバレッラがサイドでボールを奪った時も、49分に先制した時もサイドで奪って3対2の状況を作れていました。
中央のパスコースを潰して、外回りに循環させることで上手くサイドにボールを流し、一気に詰めてボールを奪っていました。
前半
奇跡を信じて勝つしかないインテルは、序盤からハイプレスで得点を狙います。
その勢いのままサンプドリアを押し込みますが、ゴール前を固められて中々得点を奪えません。
8分にはチャルハノールのミドルシュート、24分にはペリシッチのクロスにラウタロが頭で合わせるもゴールとはなりませんでした。
41分には高い位置でバレッラが奪い、3対2の状況を作ります。
しかし、バレッラからラウタロへのラストパスが少し短くなり、少し窮屈な体勢で放ったシュートがアウデロに止められました。
結局スコアレスのまま、前半は終了です。
後半
後半に入っても、サンプドリアを押し込みます。
48分には、バレッラがコレアとのワンツーでGKと1対1になりますが、ファーに放ったシュートをセーブされました。
ビッグチャンスを逃しましたが、直後の49分にようやく先制点を加えました。
左サイドのセンターライン付近でボールを奪い、ペリシッチが股抜きでコレアにパスを通してバレッラに繋ぎ3対2の局面を作ります。
ドリブルで溜めてペリシッチにラストパスを送り、ダイレクトシュートでゴールを奪いました。
これで楽になったインテルは、55分に追加点を奪います。
デ・フライの浮き球パスを、浮いた位置で受けたチャルハノールがドリブルで運びます。
左サイドでフリーとなったペリシッチにパスを出し、グラウンダーのクロスをチャルハノールに返し、ワンタッチで落としたボールをダイレクトでコレアが沈めました。
勢いの乗るインテルは、57分に止めの3点目を奪います。
カンドレーバのミドルシュートがペリシッチに当たり、こぼれ球をチャルハノールがコレアに繋いで2対2の状況となります。
コレアが自陣から相手のゴール前まで運んでキープし、最後は吉田の股を抜くシュートを決めました。
これで勝負は決まり、3-0でインテルが勝利しました。
選手レビュー
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MOMはコレア
WhoScored.comによるMOMは、コレアでした。
2ゴールを決めてチームの勝利に貢献。
開始5分に吉田のイエローを誘発したり、48分にバレッラの決定機を演出したりとキレのある動きを見せていました。
終盤戦はゴールこそ少ないものの、得意のドリブルやキープ力で味方を活かすプレイも多く、来シーズンに期待が持てる活躍をしていました。
ちなみにコレアは、2点奪う試合が多いですね。
これで今シーズン3回目となり、リーグ戦6ゴールとなりました。
来シーズンは、怪我を減らして2桁ゴールに期待したいです。
攻撃の核となるペリシッチ
49分に先制点を決めて、チームを救ったペリシッチ。
キーパス4本は、チーム2位の数字です。
ペリシッチは今シーズンずっと安定したパフォーマンスを見せており、冬にゴセンスが加入してからは更にギアを1段階上げてMVP級の活躍をしていました。
リーグ戦ではWBながら8ゴール7アシストを決めており、どちらもチーム3番目の数字を残しています。
ペリシッチは契約延長が難航しており、チェルシーに移籍するという噂もあります。
もちろん残ってほしいですが、こればかりは仕方ないですね。。
ペリシッチから卒業するタイミングなのかもしれません。
ただ、今節でケガを負い松葉杖をついていたので、去就に影響があるかもしれません。
攻守に躍動したバレッラ
バレッラは1点目のアシストに加え、41分のラウタロのビッグチャンス創出や、48分のGKとの1対1など何度もチャンスを作っていました。
これで今シーズンは、リーグで12アシストを記録して、チャルハノールと並んでアシストランキングで2位となりました。
今シーズン大きな負荷がかかったにも関わらず、怪我による離脱も少なく良くやってくれましたね。
試合終了後には泣き崩れるディマルコやラウタロを慰めるシーンがあり、将来のキャプテンはやはりバレッラかシュクリニアルに引き継いで欲しいと感じました。
今シーズンの総括
シモーネ体制1年目の結果は、コッパ・イタリアとスーペルコッパの国内2冠を達成してリーグ戦では2位、CLはベスト16となりました。
監督や主力の退団など、開幕前のゴタゴタを考えると素晴らしい結果だと思います。
リーグ戦は悔しい結果となりましたが、シモーネの戦術が浸透した2年目でスクデット奪還を果たして欲しいですね。
そして、CLではベスト8を目指して欲しいです。
そのためには、バストーニなど移籍の噂がある主力選手を絶対にキープして戦力を上積みしたいですね。
では!